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作者: 朝咲そのか👒 (総ページ数: 1ページ)
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*紹介文/目次*
「あなた…生まれたわよ!今日から私たちパパとママね。」
「そうだな。それにしても、なんと可愛い子だ。唯子(ゆいこ)、ご苦労さま。」
「あなたこそ、私を支えてくれてありがとう。名前はどうするの?」
「名前…考えてないなあ」
「私たち割(わり)と忙しいしその子の顔で決めるって言ったけど…ね」
「母さんに決めてもらうか?」
「そう…ね。そうしましょう!」
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「そうね…、この子は…ゆさ…ゆさはどう?」
「いいと思う、唯子(ゆいこ)は?」
「私もいいと思うわ」
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「ゆさちゃん、おはよう。」
「ママぁ…、おはよお。」
「今日もいいお天気ね。」
「ゆさのこころもいいお天気だね、ままぁ。」
「そうだね、ゆさ。」
「早く着替えてね、ゆさ。もうすぐ保育園に行く時間よ。」
「はあい」
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「おばあちゃん、なんでママは帰ってこないの?」
「ゆさ、新しい妹があなたにはできるのよ。ママは今、病院に行って赤ちゃんを産む準備をしてるのよ。」
「だからママは、ぽんぽ(おなか)が大きいの?」
「そうね。」
「じゃあ、たまにおばあちゃんがほーくえん(ほいくえん)に迎えに来たのはママが病院行くからだったの?」
「そうよ、ゆさちゃん。」
「へー。
そうだ、今日ね、ほーくえん(ほいくえん)でお絵描きしたんだけど、ゆさはライオンさん描いたんだよ。」
「そうなの、すごいねえ。見せてくれるかい?」
「いいよ」
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「おばあちゃん、ゆさもうすぐしょーがくせー(しょうがくせい)だね!」
「まだ、二年もあるけどねぇ。」
「最近ね、ママもパパもゆさのお話忙しくて聞いてくれないんだよ。ぜんぶ、みさちゃん(新しく生まれた妹)のせいだよ。」
「みさちゃんが、泣いちゃうから、夜も忙しいのだろうね。」
「ゆさ、おばあちゃん大好きだよ、明日もお泊まりきていい?」
「いいよ。」
「やったあ!」
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「えっ、お母さんが倒れた!?」
「唯子(ゆいこ)、母さんが倒れたって…」
「嘘でしょ!?」
「子供たちをどうにかして、私たちは義母さんのところに行かないとダメね。」
「じゃあ、今日は唯子(ゆいこ)の方の、義母さんに預かってもらおう」
「そうね…ちょっと遠いけど、しょうがないよね。」
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「ママぁ、やだよ。ゆさも行くの!!」
「お母さん、この子をよろしくね。私たちもう行かないと」
「わかったわ。唯子(ゆいこ)。気をつけてね。」
「ままあ、行かないで。ゆさも行くの! ままあ、やだよ!」
「ゆさ! 静かにしなさい。お母さんは行くのよ。グズグズしてないで…」
「離してよ、おばさん…ままあ!!!!!」
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「おばあちゃん…」
「大丈夫よ〜、ゆさちゃん。ちょっと待っててね。」
「おぎゃあああ!!」
「はいはーい、今行きますよ。みさちゃん。」
「おばあちゃん…会いたいよ…」
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「お母さん、ありがとう。」
「ほんとに手がかかる子ね。まあ、寝顔は可愛かったけど。」
「ありがとう、いろいろ世話してくれて。」
「あっちの、お母さんは大丈夫そう?」
「それがね…末期ガンかもしれないって…」
「そんな…。あっちの、お義母さん、ゆさが大好きなのよ。」
「知ってるわよ。あのこの一番の理解者だし、話し相手なのよ。」
「はぁ。それに比べて私は、おばあちゃんじゃなくて、おばさんって呼ばれているのよ?」
「私もよ、お母さん。ゆさはお義母さんじゃないと保育園のことも話さないのよ?」
「お互い大変ね。」
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「まま、おばあちゃんに会いたいよお。」
「今、おばあちゃんは入院中なの。だから、会えないの。」
「いつ会えるの?」
「まだわからないの。」
「おばあちゃん…、おばあちゃあん!」
「あぁ、ゆさちゃん泣いちゃダメよ。」
「そうだぞ、ゆさ。おばあちゃんはもうすぐ戻ってくるぞ。」
「おばあちゃあん!!」
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「ゆさ、ランドセルは何色がいいの?」
「ゆさ、赤がいい!」
「ピンクじゃないの?」
「だって、おばあちゃんが…赤がいいって前言ってたもん。」
「あー、そうなのね! じゃあ、赤のランドセル頼んでおくね!」
「うん、…おばあちゃあん…おばあちゃあん!!」
「ママ、おばあちゃん、まだ、帰ってこないよ?」
「まあ、そのうち……帰ってくるかも…ね。」
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「もう小学生にゆさもなるのね。」
「うん!」
「おい、ゆさ!なんとおばあちゃんが一週間だけ退院するって!」
「わあ、ゆさおばあちゃんに会えるの!?」
「うん。」
「やったあ!!!」
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「ゆさ…?」
「おばあちゃあん!!」
「おぉ、ゆさ。元気だったのか?」
「うん!!おばあちゃんは?」
「おばあちゃんも元気だったよ。」
「家でゆっくり話そう、ゆさ。」
「うん!!」
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「ゆさ、保育園のお別れ会でやる劇の主役になったんだよ。ちょっと見ててね!」
……
「ゆさ、お前は劇が上手だな。」
「そう? おばあちゃん、ありがとう! ゆさ、女優さんになってみようかな?」
「おぉ、いいじゃないか。おばあちゃんも、ゆさが女優さんになったら誇りだな。近所の自慢ばっかりしてくる、石西さんにも自慢できちゃうなぁ。まぁ、女優さんになれなくても、ゆさはおばあちゃんの立派な孫だよ。」
「うん!」
「おばあちゃん、病気が治ったら、一緒にかき氷食べに行こうよ!」
「ゆさ…。そうだね、前向きでいかないとね。」
「おばあちゃん、泣かないで?どうしたの?」
「なんでもないよ。一緒に病気が治ったら食べに行こうね。」
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「ママ、私おばあちゃんに会いたい。」
「おばあちゃんに、小学生になる前にたった一週間あったのが最後にゆさがおばあちゃんにあった時だね。」
「うん。」
「じゃあ、おばあちゃんに言っとくね…。」
「よろしくね。」
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「next(つぎは) is Japanese(にほんじんの) women(じょせいです)!」
「hello(みなさん) everyone(こんにちは)! I’m(わたしは) Yusa(ゆさです). Cole(私のことは) me(ゆさと) Yusa(よんでください)!」
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「おばあちゃん、私女優さんになれたの。アメリカの女優さんにね。おばあちゃん、いつかアメリカに行きたいっていってたじゃん。だからおばあちゃんの願いを私(ゆさ)が叶えるね。」
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「お母さん、おばあちゃんは元気? おばあちゃんに会いたいなぁ。」
「ゆさ…。おばあちゃんは、元気よ。あなたが、おばあちゃんに最後に会ったのは…」
「小学生になる前にあった一週間がゆさが最後におばあちゃんにあった時だよ。もう、十八年間も会ってないの。」
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おばあちゃんは、この手紙を大事にしていた。
「「おばあちゃんへ
ねえねえ、元気?ゆさは元気だよ!
おばあちゃん会いたいよ。
早く元気になって、夏になったら一緒にかき氷食べようね!
ゆさより」」
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みなさん、どうでしたか?
初めての投稿です。誤字脱字絶対あると思います!
温かい目で見守ってくれると嬉しいです。
いつか、おばあちゃんとゆさちゃん、会えるといいですね。