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私の右隣(初短編!)【完】
作者: ミセス好きの青りんご (総ページ数: 3ページ)
関連タグ: 恋愛 学園ラブコメ 青春 短編
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*紹介文/目次*
「ありがとうございました」
朝のホームルームが終わり、みんな次の時間の準備を始めた。
「…。」
私は無言で右隣の席を見つめる。…いない。今日、彼はいない。いや、今日から彼とは会えない。3学期になったら会えるけど。
「……。」今湧き出した感情には気づかないふりをして私も準備を始めた。
「いや、それでねー!」またクラスのお調子者がふざけてみんなを笑わしている。私も面白くて笑った。
「ほんと面白いよね!」横を見ると、誰も座っていない椅子と机が一つ。あぁ、彼は休みだったのだと気づく。その後も何回も横を向いてしまった。いつもの癖だ。だって横を見て笑うと彼は優しい眼差しで笑い返してくれるからだ。その笑顔が見たくて私はー。
部活の時間。今日は4時まで練習があって憂鬱でしかない。でも顧問がいないのはラッキーだ。でも、2人ともいない。楽しみがない。彼が球を止めてるのかっこいいのに。ずっと見ていられるのに。あまり喜ばないところから優しさが滲み出てるよね。そしてなにより彼がシュートするところ、見たかったのに。私のキャッチミスの球を拾いに来てくれて、「ちゃんとキャッチしろよ?」って笑いながら言ってくれるのがすごく嬉しかった。シュートを決めた時の笑顔がなんだか幼く見えて。可愛いなって思ったり。
私ダメダメだな。こんな私を叱って欲しい。もう私が思ってるより、この気持ちは大きいのかもしれない。給食の時も、部活の時も、授業中も、休み時間も、ずっとずっと、貴方のことしか考えてなかった。一緒にクリスマスいたかった。貴方ともっと一緒に過ごしたかった。笑い合いたかった。早く告白してきてよ。ずっと一緒にいようよ。独りぼっちにしないで。本当は今日、すごく寂しかった。ねえ、会いたいよ。優磨(ゆうま)。
⭐︎実際の人物とはなんの関わりもありません!コメントたくさん待ってます!
*1*
初めまして。
これは、少し切ないお話ですね。
私もシリアス系のお話を、此処ではないですが…描いていますよ。
主人公にとってはラッキーだと思ったのに、残念ですね。
主人公ちゃんの思い、いつか届くといいですね。
それでは。
P.S:私が主に活動している場所は、「二次創作小説(新・総合)」って所です。