完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

罪人魚[完結]
作者: 花園霊暗  (総ページ数: 13ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*6*

あの者は、傷だらけの私の脚を治療してくれた。
「僕の家に来る?」
私は嬉しくて、首を激しく縦に振った。
あの者の家は、すごく広く、私の家の二倍はあった。
そして、きれいな服を着させてもらい、偉くなった気分だった。
(あ、でも私も偉かったっけ)
自分が偉かった事も忘れるぐらい良くしてもらった。
ある日、あの者が
「今日、ここで舞踏会があるんだけど、君も来る?」
私は、よく分からなかったけど、一応OKした。
そして、舞踏会?本番。
舞踏会って、ダンスを踊るのね。
(どうしよう。ダンスなんて踊ったことない)
すると、あの者が手を差しのべて
「僕と一緒に踊ろう」
すると、すごく楽しい気持ちでいっぱいになった。
あの時までは……………………………

5 < 6 > 7