完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

くろこちゃん
作者: zorolove☆ ◆hy8R8Q8mII  (総ページ数: 18ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*3*

「ほんっとごめん明日香!!うるさくって勉強できなかったよね!?」
「ううん!大丈夫だよ!!賑やかでよかったよ!?逆に!!」
幸来は勉強が出来るほう。まあ運動はそこそこ?
今日は宿題見せてもらおうという目的で来たわけなんだけどさ・・・。
・・・実留ってヤツ。幸来の妹。
うるさ過ぎる。おかげで宿題が写せなかったじゃない!!!
ウザい。ウザいウザいウザいウザいウザいウザいウザいウザいウザいウザい

消したい。

「・・・・明日香?」
「・・・!!!何?」
「ボーっとしてたけど・・・。何かあった?」
ああ遭ったよ。実留という奴に邪魔されたという悲劇がね。
「別にぃ?何にもっ!!」
私はわざとらしく笑い飛ばした。そして、話題を変えた。
「ねえ・・・。実留が言ってた・・・。『くろこちゃん』ってさ、何?」
「え?ああ。おかしいよね、あれ。えーっと、私が聞いた話では・・・。」

くろこちゃん。
実留が言うには、全身が黒。黒。黒。すべてが黒。
くろこちゃんは、友達が実留しかいないらしい。
毎日、実留に会うのを楽しみにしているということ。

「・・・・気味悪いでしょ?しかも家に住んでるって言うんだよ?怖くて寝れないっっ!!!」
幸来はブルブル震えている。幸来は幽霊系が苦手だ。
私はこういうのは信じない主義。

何言ってんの?くろこちゃん?馬鹿らしい。そんなのいるわけないじゃない。何かの錯覚よ。


2 < 3 > 4