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■些細な嘘から始まった ■【遂に完結!】
作者: 碧  (総ページ数: 77ページ)
関連タグ: 殺人 複雑  
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「あっ、でも違うような」
どっちだよ……と、心の中で突っ込む。
言葉に出そうかと思ったが、やめておいた。
清水は、スケジュールを確認していたから。…………珍しく。
マネージャーなら当たり前だが、清水がやるのは珍しい。
本人によると、「暗記している」らしい。
間違えは、虚しいが一日21回程。虚しいが。
よくマネージャーになれたな、と思うが、これも口には出さない。
「あ、三週間後だ!」
またもや、いきなり叫ぶ。
さっきも叫んだから、もう慣れていた。
清水の行動は、なぜかすぐに慣れてしまう。
いろんな意味で、ありがたい。
「あ、ありがとう。さっきのと一週間しか変わらない」
俺は、最低限に失礼のない突っ込みを入れた。
突っ込みと分からないほど、最低限に。
「いや、一週間も違う……だろ?」
何故か、名言風に言う清水。

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