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*5*
(もう一人のシント視点)
「何だこれ・・・。」
俺の名は無頼シント。冴えない性格で有名だ。おまけにいじめられっ子で・・・。スポーツが得意なのが唯一の救いだった。今、河川敷を通り掛かったところ、謎のケースを見付けたんだ。中にはカードが40枚
くらい入っていた。それとは別に15枚くらい仕切りごしにカードがあった。
「珍種のトランプかな?」
そうつぶやいた時だった。
「おい!無頼!」
振り向くと、クラスのガキ大将、武闘フジが立っていた。嫌なヤツに出会してしまった。
「な、何の用ですか?」
やばい・・・、敬語じゃなきゃぶん殴られる・・・!しかも俺、声が震えているし・・・。
「用も何も、いらついててなァ・・・。そんでもって歩いていたら、丁度良いサンドバックを見付けたのさ。」
それは俺のことだろォー!まずい!まずいよ!?また顔にアザが出来る!
「てワケで、殴らせろぉー!!」
「ぎゃーッ!来たぁーッ!」
その瞬間、持ってたケースからカードが飛び出して光った。次の瞬間には、
「ぎゃーッ!助けてぇーッ!」
武闘は逃げていったんだ。そしてちょっと暗い。見上げると・・・。
「ぎゃーっ!ドラゴンだぁーッ!」
巨大な龍が・・・、それも鎧を付けた龍が立っていたんだ。
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