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魔天使マテリアル 〜金の行進曲〜
作者: 美月  (総ページ数: 43ページ)
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 Windmilでの塾

「ウエー、腹減った、伊吹さーん、なんか食べさせてくれー」
だらしない声が響いたWindmil 。
「あ、こんにちは、徹平さん、」
「んあ、徹平きてたんか。オレの紅茶はうまいぜ」
「そこで、おとなしく待ってろ、トルコライスを作る」
尚紀が紅茶を入れ、伊吹が、トルコライスを作る。
やったー!と目を輝かせる徹平と苦笑いのサーヤ。
ちょうどその時、Windmilのベルが鳴り、サーヤがドアを開けると、志穂がー
「徹平さんはここにいますよねぇ、」
と怖い顔。徹平はおそるおそる志穂を見ると、
「徹平さん、今日は塾でしたよねえ。サボってみんなに迷惑をかけてー」
「え?そうだったっけ?えっと・・」
目を泳がせる徹平。もはや志穂にはバレバレ。
「そうでしたか、でも大丈夫です」
と志穂。徹平は少し安心した顔。が、それも一瞬で、
「徹平さんの塾の先生に聞いてきました。内容をー。」
うんうん、と徹平はおそるおそるうなずき、

「ここで塾をやりましょう。」

徹平は最初はなにがなんだかわからなくて、でも気づいた時には
「ええええーーーーーーー」
と声を出していた。

数分後、
「徹平さん、なんでこんな簡単な計算もできないんですか!?」
「うー、しほっち、オレトイレ・・・・」
志穂の怒鳴り声と徹平のだらしない声   それを志穂が許すわけもなく、
「なに言ってるのですか!?5分前行ったばかりでしょう?」
「おえーん、みんな助けてえーーーーーーーー」
どうすることもできなかったサーヤだったが、徹平を見て、同情したサーヤだった。


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