完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

僕達の止まった砂時計【完結!!】
作者: 杏月  (総ページ数: 17ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*6*

ここは、心結の家。
昼ごろは誰もいないはずなのに、一人の男性が砂時計が置いてある棚の近くに立っていた。

「ちゃんと逆にしてくれたんだ。心結ちゃん」

すると、その男性は砂時計を逆にして砂を流した。

「・・・この砂時計は大きいのに感謝かな?結構時間はたりる」

そう言って急いで、心結の家を出た。

「ただいま、心結ちゃん」

少し笑顔を見せた男性は、心結の幼馴染・・・晴に似ていた。



             *


「じゃあね、心結」
「うん。バイバイ」

学校の門の前で友達と別れた心結。
急いでお墓の元へ走った。

途中で、晴が好きだった花を買い無事お墓に着いた。
すると、

「えっ・・・?」

心結の目線の先には、見た事ない男性が晴のお墓の前に立っていた。

「あっ・・・あの?」
「!」

心結の存在に気づいた男性は、振り向いた。
そして―――。

「―――心結ちゃん!」
「えっ・・・!?」

5 < 6 > 7