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パンプキン王子の冒険【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 144ページ)
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*23*

それから数時間がたちました。

ホワイトくんがいつまでも帰ってこないので、ラブリはだんだん心配になってきました(ラブリは普段はそっけない態度をとってばかりですが、本当は臆病で泣き虫で優しい性格なのです)。

「王子様、ボク、ホワイトくんを探しに行って来てもよろしいでしょうか?」

ところが、王子の反応がありません。

「王子様、どうされませしか?王子様!」

「すやすや・・・・」

(もう王子様は寝ているんだ。起こすのも悪いから、探しに行こうかな・・・)

「むにゃむにゃ・・・ラブリ、ぼくの王冠からミラクルアイテムを使ってもいいよ・・・」

「王子様、おきていたんですか!?」

「むにゃ・・・すやすや・・・」

(寝言ですか・・・)

ラブリは王子の言われたとおり、王冠からミラクルアイテムを取り出しました。

「ミラクルアイテム?3『友情発信機』!」

友情発信機は友達が危機に陥ったとき、その場所や状況を知らせ、さらに相手とテレパシーで通信できるという優れもののミラクルアイテムです。

ラブリはさっそく友情発信機でホワイトくんの居場所を調べました。

「アッ、まだ春巻き屋さんにいるんだ!映像を写して!」

画面に映し出された映像を見て、ラブリは驚きの声を上げました。

「ホワイトくんが巨大春巻きの皮に包まれている!」

ホワイトくんは、今まさに巨大人間春巻きにされそうになっているのです。

(どうしましょう・・・このままじゃホワイトくんが食べられてしまいます!助けないと・・・・)

ラブリはもうひとつミラクルアイテムを取り出しました。

「ミラクルアイテム?4&5『宇宙警察ロボ・コスモ』&『名探偵・シュークリーム』!」


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