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想像フォレスト
作者: こだま  (総ページ数: 16ページ)
関連タグ: カゲプロ メカクシ団 セトマリ 想像フォレスト 
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10~

*8*

   「続き」
↓英訳サイト様お世話になっております
SedueI

「夢見てたの。セトに会ったときの。」

        ‖
        ‖

 世界は、案外シンプルだ。
 複雑に怪奇した私なんて、誰にも理解なんてされない。

 誰にも見つからないような森のなかで、私は考える。
 ずっと、夢見てた。
 物語のような、素敵な出逢いを。


「皆は、協力してメデューサを退治しました…」


 本の中じゃ、いつでも悪役だ。
 でも。

「想像すること、許して下さい…」







 …なんて妄想なんかして、外を眺めていた。

「すみません。誰かいますか」
「!!」

 突然聞こえたこえ。
 それに動揺していると、ノックが聞こえてきた。

「きゃっ…」

 飲みかけのハーブティーを机じゅうに撒き散らしてしまった。

「どうしよう…。」



『目をあわせると、石になってしまう』

 …それは両親に聞いたこと。
 私の目も、そうだ。

『私達は、メデューサなんだよ』

 淡々とノックの音が鳴り響く。
 同然、はじめてだ。
 「緊張」なんてものじゃ足りないくらいで。




 そのとき、外の光がドアからもれていた。

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