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君といた時間。
作者: 副生徒会長  (総ページ数: 26ページ)
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10~ 20~

*4*

time3

「さあ。着いたわ。中に入って待っててね。あ、京ちゃんに連絡しないと!」
わあ。デ…でかい。多少壊れかかってはいるが、ちゃんと ドでかく、存在感がある家。井戸、畑、ひまわり畑など、都会では目にしたことのないようなものばかりがたくさんあった。しばらく僕はその場に立ち尽くしていた
「どう。おんぼろでごめんね。優ちゃんち家キレイだからねぇ。でも我慢してねぇ。お化けは出ないからお漏らしの心配はしなくていいよお。」
おばさんがにかっと笑う。家に戻って安心感が出たのか少しだけ去年のおばさんに戻った。
「いえ、とてもデカ・・・大きな家でびっくりしていたんです。都会には瓦屋根なんてないし、井戸だってないから・・・凄いと思います。」
お母さんに行ってきますを言ってから初めて口を開いた。でも家の魅力をおばさんに伝えたかった。おばさんも安心して、笑方だって自然になった。
「もうっ。優ちゃんはお世辞が上手ねっ。この色男が!」
痛っ。おばさんのひじ打ちの威力はなかなかだ・・・。

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