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*3*
4.酷くない(?)話。
「あれ…。ここ、どこ…?」
「び、Bちゃぁ〜ん!!」
空がラベンダー色に変わり始めたころ、
Bは目を覚ました。
何が何だか分からない、という顔のBに、
Aは思い切り抱きついた。
その瞳からは、ボロボロと涙がこぼれている。
「ん? Cじゃないか。どうしてここに?」
Bは相変わらずきょとんとして、キーホルダーを拾うCに尋ねた。
「Bちゃん、どこまで覚えてる?」
「どこまでったって…。 多分、謝ったあと…かな?」
「やっぱり。」
Cは短いため息をつき、
Bの目線に合うようにしゃがんで
十字架のキーホルダーを目の前に持ってきた。
「今日、何の日か分かる?」
続けてCが尋ねた。
「あ!そうか!」
と、Aが声をあげる。
そう。
13日の金曜日だったのさ。
帝丹小が建つずっと前、
同じようなことがあったらしい。
まぁ、
詳しいことはもみ消されちゃってんだけど、
分かったかな。
簡単に言うと、
Bは『悪魔にとりつかれてた』ってことだよ。
つまり、
Aを殺そうとしたのは悪魔だった っていうオチ。
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