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カナリア 短編 END
作者: 水沢麻莉衣 (総ページ数: 9ページ)
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*紹介文/目次*
ごきげんようです。または、はじめまして。
ENDです。
7月4日に完結しました。
ありがとうございます♪
短編 カナリア
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〜はじめに〜
カナリア
美世と呼ばれる王国の美しい音色を奏でる歌声をもつ女性
レイチェル・リーラ 18歳
小さな街に住む街娘。
青い髪と青い瞳をもつ美女。
世界一のカナリアと呼ばれる。
シーカリスの母親ととても仲が良い。バイオリンが弾けるとか。
シーカリス・ヴァニア 18
レイチェルの親友で同じくカナリア。金髪のテンパ。
街娘の割に都会に詳しく、趣味はお菓子を作ること。
レイチェルよりもあまり美しくはないと思い込んでいて、レイチェルの隣にいるのは引き立て役になっているのでは、と思っている。
ルーフェス・イアン 18
レイチェル、シーカリス同様、街に住む少年。
街では少年は珍しい。
基本物静かな性格で本を読んでいることが多い。
クララ・ミイシェア 17
ルーフェスの幼馴染み。とても親しく、ルーフェスに依存している様子。
マリア
カナリアを、指導する修道女。
ユイティル
シーカリスの母親。
〜プロローグ〜
僕が街でりんごを売ろうと、りんごをもいでいると、森の奥から美しく、儚い歌声がした。
誰の歌声だろうか?
間違いなくカナリアのものであろう。
僕はその歌声に惹かれるがまま、森を奥へ奥へと進む。
そこには、なんと美しく儚い少女がうたっていた。
あの制服のような服は修道女の者であろう。
僕は話しかけることにしてみた。
「あら…、恥ずかしいわ。こんな歌声を、聞かれるなんて……どなた?」
青い瞳に、青い髪の娘。
僕は少女に惹かれてしまった。
「僕はーーーー、ルーフェス、ルーフェス・イアン」
君は?とたずねると少女は青い瞳を細くされた。
「わたし?わたしはレイチェル」
レイチェル。
甘いその響きに僕は恋に落ちた。
これが、カナリアを狂わし、悲劇のカナリアとしてしまった。