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天国の悪魔と地獄の天使【完結!ありがとう!!】
作者: ももたん (総ページ数: 31ページ)
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作者: ももたん (総ページ数: 31ページ)
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入れ替わった天使と悪魔2
「おい…まじ、ここ、どこなんだよ。きっと天国だろうけどよ…はっ。もしかして、俺がいい奴だからって、格上げ!?…な、わけねーよな…」
ゴットも同じく、あたりをうろうろしていた。
ただ、ゴットの場合、ある意味嬉しいので、心が弾んでいたりする。
「いや、でもな…天使の奴らに警戒されるかもしれねーし…少しは注意した方がいいよな…」
一応、心配はしている。
そこへ。
「うわぁっ、あ、あくまだぁー!」
「くそっ。早速かよ…」
「あ、悪魔だと!?」
「どこだどこだ!」
「おい、けがはないか!?大丈夫か!?」
「悪魔!どこから来た!」
「はぁ?地獄からに決まってんじゃねーかよ。だが、どうやってきたかはわからねえ」
「嘘を付け!」
「本当のことを言え!」
「待て」
「!?」
「り、リーダー」
そこに来たのは、天使たちを仕切る中心人物、ワイト。
「お主…どうやってきたかはわからないと言ったな」
「ああ、言った」
堂々と答えるゴット。
「言っていることが本当ならば…伝説が、伝説ではなくなったのかもしれん」
重々しく答えるワイト。
そして。
「うっ、ウソだろ、リーダー!」
「でも、ありえるよな…」
「まさか!」
「そして」
ざわめきをさえぎるワイト。
「マリーがいないとのことだが、マリーが地獄に行った可能性が高い」
息をのむ音。
ワイトは続ける。
「マリーの場合、悪魔に使われるかもしれん。私が連絡を取るから、悪魔くんを、休憩室へ連れて行きなさい」
そのままさっさと行ってしまうワイト。
他の者は皆、黙って聞いていた。
そんな沈黙を破ったのが
「オイお前ら」
ゴットだった。
「リーダーさんに言われたところに俺を連れて行け。命令なんだろ?ほら、早く」
怖くなった天使たちは、正直にそのままゴットを連れて行った。
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