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*紹介文/目次*
盗撮犯逮捕! 学園爆破!? エリアンの侵略! 学園祭は命懸け? 事件を解決するのか、はたまた事件を起こす方なのか
無口で笑わない猫 風月(ふうげつ)春(はる)
たまに吐く毒舌が癖になる針鼠(ハリネズミ) 茨音(いばらね)智子(ともこ)
趣味は女の子へのセクハラ淫犬 中原(なかはら)彩乃(あやの)
天然乙女キラー狸(タヌキ) 小林(こばやし)餡子(あこ)
…たち【生徒会捜査部】メンバー+一人は今日もハチャメチャな学園生活を送っています。
―宝石みたいに輝ける青春って・・・
本当にあるのでしょうか?
★主な登場人物★
《諷焔(フンエン)学園・高等部》(一年生メンバー)
「あれ? そういうことじゃなかったんれすか。」
・風月 春(ふうげつ はる) ♀ 1ーA
私立の女子校行っていたけれど色々あって高校受験してこの学園に入学してきた子、普段は大人しいけど隠れサディストなところがあったりする。あとオタク要素が入っていたりする、人見知り
容姿はふんわりとした栗色の髪の毛にクールそうな顔、笑うと嫌がられるといってなかなか笑わない。
とにかく智子と趣味が真逆なのだが仲はいいようだ、成績は中の上。
趣味はお菓子作り、彼女が作ったお菓子はプロ並みの美味しさ。
「無理するなって言ったでしょ、気をつけなさいよ。」
・茨音 智子(いばらね ともこ) ♀ 1-A
春と急に友達になることが出来た女の子。我侭だけど友達思いで優しい女の子?
容姿は文学少女っぽいが武道などに長けていて春よりはサドなところが多いというギャップを持っている、オタク要素はないし逆なところが多いけれども何故か仲が良い。
藍色の瞳にアホ毛のようなものが一本生えている黒い髪の毛、銀縁のめがねをしている。
(二年生メンバー)
「ハルルは真面目さんだね~」
・中原 彩乃(なかはら あやの)♀2-B
【生徒会捜査部】部長兼【生徒会長】 文武両道、容姿端麗、気品もあり性格も良し、廊下を歩けば誰もが二度見てしまう学園のマドンナ、ただし表面上は…のはなし。
中身はセクハラ&下ネタ大好き、ただのエロオヤジ、特技は目視でスリーサイズを当てること(男性のもできる)
白銀の銀髪碧眼、ウサギの耳/虫の触覚、のように別れたアホ毛が二本生えている。長さは肩ぐらい。
「春さんわぁ、本当にオモシロイ人ですねぇ」
・鈴野 零(すずや れい)♂2-B
彩乃の双子の弟、両親の離婚につき苗字は違う、ドSのサディスト、あどけない天使の様な笑顔とまったりとした、話口調で相手を油断させたところで、鋭い一撃をくらわす、今は停学処分中。
春と過去に因縁めいたものがあるらしい…?
顔は彩乃と瓜二つ、銀髪赤眼、二本のアホ毛、肩までの長さ、姉との違いは目の色と腹黒さ。
「風月はあんま笑わないな…笑えば可愛いのに」
・古賀 潤(こが じゅん) ♂ 2-B
春と同じ小学校だった男の子であこがれの人(初恋の人)
めんどくさいことは大の嫌いと言いつつ、困っている奴が居たら放っておけないトラブルシューター(解決屋)
双子とは幼馴染でいつも面倒事に巻き込まれ、後始末をさせられる苦労人。
容姿は、クールでニヒルな一匹狼風の不良っぽい、見た目のせいで勘違いされやすい、藍色のウルフヘアでツリ目、いつも怒って睨んでいるような表情。
仲の良い友人たちからは『コガジュン』というあだ名が付けられている。
(三年生メンバー)
「いいえ! こしあんなんて邪道よ! 餡子はつぶあんだわっ」
・小林 餡子(こばやし あこ)♀3-D
【元生徒会長】で今は受験戦争という現実から逃げた敗者であり、癒し担当みんなのお姉さん的存在。
実家は老舗和菓子屋、餡子(アンコ)が大好き、でもつぶあんしか認めない、こしあんは敵。
容姿はまさに大和撫子、黒い瞳に艶やかな黒髪で腰までの長さがある、普段着が着物。
***
その他 >>04
***
◇エピソード◇
0.はじめまして? >>01
1、Pink Lily >>02
2、学園の母 >>03
3、これが生徒会捜査部の変人たち >>05
4、それでもボクはヤッてない! >>06
5、ミッション・イン・ワンワンコ >>07
6、株急上昇↑からの株急降下↓ >>08
7、四人の変態と一人の不良少年 >>09
8、アルタイル・ベガ >>10
9、その挑戦状謹んで破り捨てます >>11
10、天国への階段 >>12
11、十円と事件 >>13
12、beforeafter >>15
13、昼下がりの校舎裏にて >>16
14、遠い昔の思い出 >>17
15.腐った赤い紐で繋がれ/結ばれた仲>>18
16.扉が閉まっているのなら窓から入ればいいじゃない。>>19
17.捜査会議 >>20
18.プールに潜んだ獣 >>21
19.悲劇を好む悪魔 >>22
20.舞い散る桜STKとの出会い >>23
登場人物達からの祝いの言葉 >>25
∽掲示板∽
2017/7/4(火)スレ設立
2017/7/18(火)物語完結
10~ 20~
*16*
話し合い? 捜査会議? が終わり皆自分たちの教室へ戻って行く、春も教室へ戻ろうと部室を出ようとしたところを
「風月、ちょっといいか」
古賀先輩に呼び止められた。これで午後の授業はサボり決定だ。
【で】
古賀先輩に連れて来られたのは校舎裏。授業中なので春たち以外誰もいない。
春の先を歩いていた古賀先輩は歩くのを止め、春の方を振り向く。
「授業サボらせて悪い」
「大丈夫れす」
どうせ自分がサボって誰も気にしないし…とぽつり呟く。
「風月。さっきの事件の事で訊きたいことがある」
「さっきの事件?」
事件とはなんの事件のことだろう? 河野先生の事件? それとも…?
「女子中学で起きた刃物振り回し事件のことだ」
「っ!!?」
頭の中が…スゥーと真っ白になっていく…。
何も考えられない…。
何も聞こえない…。
古賀先輩に何か色々聞かれ/言われたような気がするけど覚えていない。
気が付くと私は…
「どうなんだっ!? お前はアノ事件について何か知っているんじゃねーのか!!」
壁際に追い込まれ古賀先輩は壁を拳で殴りつけている状況だった。…これが本当の壁ドン?
古賀先輩はすごく焦っているような怒ってもいるような、苦しそうな顔をしてる。
「なんとか言え!」
ドンッとまた強く壁を殴る。…あ、血が出てる。何度も強くコンクリートの壁を殴ったせいで古賀先輩の手は青あざができあっちこっち傷だらけの血だらけ、手当しないと…。
「…先輩…手…「オレのことはどうでもいい!」
怒られてしまいました。
「答えろ! お前はっ!!?」
古賀先輩のこんな真剣な顔初めて見た。何が彼をそこまで突き動かすのだろう。
何度も何度も壁を殴りながら聞いてくる「お前は何を知っているんだと」でもその問いに春は答える事が出来ない。
知らないから?
――いや違う。
知っているからこそ言えないのだ。
誰にだって隠したい過去/秘密のひとつやふたつあるものだから
ドサァァ
「風月?」「………」
春の心を守る防衛本能が働き、春は気を失いその場に倒れ込んだ。倒れ込む春を受け止めた古賀先輩が何度も体を揺すってみたが全く起きる気配がない。
目の前で突然倒れた春。もしかすると春には持病的なものがあり体の中で大変な事起きているのかもしれないと、春の体を抱きかかえ(お姫様抱っこ状態)近辺で唯一医者兼保険医の鳴上(なるかみ)先生の元へ駆け出す。
【で】
「……ん、ここは…」
春が目を覚ますと見慣れな……くはない洋館の天井だ。越して来た新しい寮、あの古びた洋館にある自分の部屋の天井だこれは。
自分がふかふかしたものの上に寝ていることに気が付いた。ここは自分の部屋イコール自室のベットか。
体がダルくて重たい。どうして自室で寝ているのだろう? 自分の身になにがあった…?
ガチャ
ノックもなしにドアが開けられる。驚いて思わず布団をかぶる。布団の隙間からドアの方を見つめ入って来た人物は
「起きたか風月?」
古賀先輩だった。両手には小さな土鍋を持って。
「…はいれす。先輩は…?」
起き上がろうとすると「ああいいから、無理に起きなくても」と言われたけど、別に無理はしていないのでそのまま起き上がった。
「おかゆ食べれるか?」
コクンと小さく頷く。古賀先輩は蓮華で少量、おかゆをすくい「ふぅーふぅー」と息を吹きかけたあと
「あーん」
春の口元へ差し出す。
「じ、自分で食べれまふ…「駄目だ。ほらあーん」…あむ」
抵抗も無駄、古賀先輩にあーんしてもらちゃった///
「もぐもぐ…おいしぃ…「だろ? ほらもっと食え、あーん」
食べ終わるとすぐに次のが口の中に次のが放り込まれる。