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浮気。殺人。あとに残るは後悔 完結
作者: 彼岸花 道端の名無し  (総ページ数: 6ページ)
関連タグ: 道端の名無し 自殺 社会問題 
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*2*

母は気づいた。
父を殺したときと同じように
感情に流されたのだ。
誰かが言っていた

「大きな過ちを犯す時は感情に流されることが多い」
「失ってから気づく事も多い」
そして
「無意識だとしても過ちの感覚は亡き日まで宿る」
と、、
たしかにあのときは感情に流された。
だがあのとき
あのときはぐさりぐさり自分から生まれたぬくもりを
自分とふれあい騒ぎあったぬくもりを
全て自分からもぎとってしまう感じなのだ
作るには大きな時間が必要で
壊すときは一瞬とはまさにこのことなのだ。
でも浮気をした夫が悪いなんて今でも考える頭が憎くなった
忘れろといい忘れその失ってしまっていた記憶を思い出しただけの相手が悪いなんて
それなら2つの温もりを壊すほうが余程大きいことじゃないか。
母は自分を責め続けた
もう自分が被害者なのか加害者なのか分からなくなるくらいに

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