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*13*
「ある所にお爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山へ芝刈りにお婆さんは川へ洗濯に行きました。お婆さんが洗濯をしていると川の下のほうからお婆さんの方へ桃が流れてきました」
僕たち三人は暇だったので暗い所で百物語ごっこでもしようかなと思い一人ずつ出していった。今は僕のターンだった。
「それもう桃太郎じゃん」
「まあまあここでも怖いところあったけれど続きを言うよ。桃が大きかったため何かものすごいものが入っているんではないかと思い家でお爺さんと桃を切りました。したら出てきたのは赤い液体。すごくドロドロしています。中を見ていると子供の骸骨と血が入っていました。おしまい」
「なるほど少し怖いな。下から桃が来るなんてふつうおかしいぞ」
とシディが言った。
「どんなところに目をつけてって本当じゃん。ちょっと寒気がしてきた。もう早く終わろ。次が最後の私ね」
今度は凛の番だ。
シディがカオスで楽しくなったとさ。
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