コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照2000!】
- 日時: 2018/01/11 13:03
- 名前: 美奈 ◆5RRtZawAKg (ID: Djfn6fKO)
- 美奈です。 
 「俺の恋敵は憎たらしい式神だった」、ざざっと略して「俺式」の新スレッドとなります。
 気合を入れ直してリセットしたくなり、新しく作成した次第です。
 旧「俺式」の黒歴史を知る←
 皆様も笑、初めて「俺式」を読んで下さる方々も!
 初心者の私をどうか見捨てないで下さい←懇願です
 まだ右往左往してるピヨピヨな初心者なのです……笑
 コメント等々もお待ちしております。
 よろしくお願いします(^^)
 p.s.色々ありすぎて投稿、中断繰り返しています。。でもやっぱりこの作品はどれだけかかっても仕上げてみたいので、もしまだ私のこと覚えてたら、また初めてだけどなんか興味あったら見ていただけると嬉しいです。究極マイペースでやらせていただきます。今後ともよろしくお願いします。
 ーprecious guestsー
 昇我ツヅル様
 blueI様
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 はるた様
 目次
 第1章 9月
 第1話 >>2 第2話 >>9 第3話 >>12 第4話 >>13 第5話 >>14
 第6話 >>17 第7話 >>18 第8話 >>19 第9話 >>20 第10話 >>21
 第11話 >>22 第12話 >>23 第13話 >>24 第14話 >>27 第15話 >>28
 第16話 >>29 第17話 >>30 第18話 >>33
 第2章 10月
 第19話 >>35 第20話 >>39 第21話 >>40 第22話 >>43 第23話 >>44 第24話 >>48 第25話 >>49 第26話 >>50 第27話 >>51 第28話 >>55 第29話 >>61 第30話 >>62 第31話 >>63 第32話 >>64 第33話 >>66 第34話 >>67 第35話 >>69 第36話>>77 第37話>>78 第38話>>83 第39話>>84
 番外編
 #1 >>57 #2 >>58 #3 >>59 #4>>79 #5>>80
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- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.59 )
- 日時: 2015/02/17 20:05
- 名前: 美奈 (ID: Oh9/3OA.)
- 番外編#3 
 ー悠馬くんの社会勉強3ー
 ある日のこと。
 俺がソファでゴロゴロしていると、悠馬が聞いてきた。
 『ねぇねぇ京汰』
 …さすがに学習した。この状況でのコレは、そう、そういうことで。うん、この手のやつには免疫がついている。
 ってなわけで無視。
 『ねぇー京汰ぁー』
 はい、これもね、自分可愛く見せて甘えりゃなんとかなるパターンだよね。
 残念だ。世はそこまでお前のマスクに甘くねぇよ。
 ってなわけで黙殺。
 『ねぇっ、京汰っ!!聞いてっつってんの!!もうお洗濯しないよっ!!』
 なぬっ。これは新たな手法…!!仕方ない。致し方ない。しょーがない。
 「何か用か、この無能で無知な妖怪が、俺に」
 『好奇心旺盛な式神、と言ってね』
 たしかに妖怪≠式神かもしれない。ただ、悠馬は違う。
 何か苛立つほどに可愛くて、何か腹立つほどに見下してきて、何か憎たらしい恋敵なんだ。不可解なんだ。俺の中では悠馬=妖怪なんだ。
 「…で、今日は何だ。ブルーマウンテンとキリマンジャロの違いを言えってか」
 『惜しい!』
 「あ?何だよ、本日のテーマは山か」
 『違うよっ!…ブルーマウンテンにキリマンジャロといえば……!!』
 「山」
 『コーヒーね』
 「…あっ」
 『カフェラテとカフェオレの違いってなあに?』
 「わかんねぇ」
 『ふーん』
 「…え」
 3分後。
 『きょーたっ』
 「どーせ俺みたいな底辺に聞いてもわかんねーよ、ムダだムダ」
 『自覚してる…!』
 「あ?てめ今何つっ…」
 『何でもないよ幻聴だよ怖いねぇ風の便りかなぁ』
 「上手な言い訳しろよ」
 『すみません』
 3分30秒後。
 『藤井京汰くん』
 「そこで改まるな気色悪い」
 『そんなことないよ、僕の存在自体がまず気色悪いからね』
 「…自覚してる!」
 『ん?!』
 「…今日は風の便りが多いね、悠馬くん」
 『…カプチーノとエスプレッソとモカとアメリカンとウィンナーコーヒーとアフォガードとカフェロワイヤルってどう違うの??』
 「知るか!ってか世の中にはそんなにたくさんコーヒーの種類あんのかっ」
 『あるみたいだよ』
 …と言って、俺の電子辞書をさも自分のもののように手に取る悠馬…
 おいてめぇ、式神のくせして電子辞書扱える身分かよ……。
 「私物だから!どんとたーーっち!!」
 『僕のものは京汰のものでもあって、だから京汰のものは僕のものでもあるんだよ。僕と京汰はいつも一緒』
 「…何か嬉しいけど気持ち悪いからその理論!帰れ!存在がうるさい!」
 『どこへ?』
 「黄泉でも冥土でもどこへでもっ!」
 悠馬はふっと黙った。
 なんだ?どーした。おい。悠馬くん…
 『京汰!!言霊大事に扱えーーーーいっっっ!一応仮にも恐らく陰陽師だろーーーーぉっ!!!!!』
 「………え、ゆーま怖い、ひっ」
 ・・・・・
 なんで?なんで僕はいつも、京汰に勉強の邪魔されちゃうの…。
 諸悪の根源はお互いにあるということを、いつ彼らは自覚するだろうか…。
- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照800突破!】 ( No.61 )
- 日時: 2015/02/19 18:10
- 名前: 美奈 (ID: fQORg6cj)
- 第29話 
 京汰の試験は全て返ってきた。
 あとは、学年平均がきちんと出るのを待つだけだ。
 京汰の学校では、学年平均はクラスの掲示板に、成績優秀者の表とともに貼り出される。
 そしてちなみに、成績優秀者は1位から10位まで総合得点とともに載るが、華音ちゃんはその常連メンバーだ。
 いわゆる、才色兼備そのもの。
 だから人気に拍車がかかるのだ。
 女子の憧れの的でもあるらしい。
 京汰の結果はどうだろうか……。
 学年平均と成績優秀者の表が貼り出されるのは、この日の13時。
 今まで、成績が底辺すぎたために、その発表に無頓着極まりなかった京汰は、今回ばかりは違った。
 13時ちょうどに間に合うように、早弁までして、試験の解答用紙を力強く握りしめている。
 …華音ちゃんはじめみんなが、いつもと違いすぎる京汰の行動に戸惑っているようだ。無理もない。
 今すぐ顕現してみんなに事情を説明したいところだったけれど、突然の式神顕現にビビって女子生徒に倒れられてしまったらいけないので、僕はとにかく黙って見守ることにした。
- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照800突破!】 ( No.62 )
- 日時: 2015/02/20 19:42
- 名前: 美奈 (ID: AQILp0xC)
- 第30話 
 ・・・・・
 ようやく13時がやってきた。
 今まで、学年平均なんてものには無頓着極まりなかった俺が、早弁を済ませてこの時を待っている。
 …革命的だと我ながら思うのは、馬鹿だろうか。
 クラスのみんなが、怪訝な顔をしているのは十分分かっていた。
 そりゃそうだ。
 いつも学年ワーストランキングの常連なのだ。華音様とは真逆の人間が、どうせ自分の得点より20点は高い学年平均の発表を早弁までして待ち、そんなものの発表前にとっくにゴミ焼却場行きの運命を辿る俺の答案が、今、俺の手に握られているのだから。
 ただ、前にも言った通り、これは式神との男のガチンコ勝負なのだ。それに今回は自信もある。
 すぐさま掲示板へ駆け寄った。ちょうど、学年主任が紙を掲示し終わった所だった。
 どれどれ……?
 〈京汰、どう?どうどう?どうだった?〉
 (……………。)
 〈京汰??どーなのよ、何か言ってよ〉
 俺の手は、震えていた。
 震えちゃうよ、とまんないよこの震え。
 だって。
 こんなこと、こんなこと、こんな、こと…………
 「はじめてだぁぁぁぁぁあっっっっっ!!!!!!!」
 〈え、どゆこと〉
 え、どういうことって。
 …こーゆーことだよ。
 「超えたーーーーーっ!!!学年平均超えたーーーーーっ!!!人生初!この16年間の人生のターニングポイント!脱、ワーストランキング常連者!っっっしゃぁぁあ勝ったぜ勝ったよ俺様の輝かしい勝利っ!とらいあんふっ!!!!」
- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照800突破!】 ( No.63 )
- 日時: 2015/02/24 13:58
- 名前: 美奈 (ID: AQILp0xC)
- 第31話 
 ・・・・・
 僕は、かなりびっくりした。驚きすぎて、勢い余って顕現しそうだった。
 〈京汰!ダメだって!何やってんの?!〉
 「は?何が?お前に勝ったんだぞ!俺が勝利に浸って何が悪い。…あ、浸ってると泣いちゃう?あら可哀想に」
 …ダメだ。やっぱこの人、学年平均超えても人間性が底辺だ。キミの父親はエリートなのに…息子は底辺…。
 勝さん、アナタの気持ち、式神にも分かるかもしれない。式神カウンセリング、受けてみる?僕も京汰のせいで、心の傷を負いかけてるんだ。
 そして案の定、以前何の罪もなしに京汰に殴られ、睨みつけていた男子生徒が怪訝な顔をした。まわりの女子生徒…華音ちゃんも含め…胡乱な目をしている。
 京汰。
 やっぱり、やっぱり。
 どう考えても。天地がひっくり返っても。
 君は生粋の馬鹿だと僕は信じる。
- Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった 【参照800突破!】 ( No.64 )
- 日時: 2015/02/25 12:03
- 名前: 美奈 (ID: AQILp0xC)
- 第32話 
 「おい京汰」
 例の男子生徒が、不審感ありありの表情を浮かべて、京汰に話しかけた。
 「んー?」
 一方の京汰くんは、自分の奇跡の脳みそに感激して、ご機嫌絶好調の様子。
 「あの、さ……」
 次の瞬間、僕は固まった。
 「誰と戦ってたの?つかお前常にワースト一位じゃん、戦う奴とかいる?それにトライアンフ?勝利?誰に勝利したんだよお前、大丈夫か?奇跡の脳みそに感激して、逆に頭おかしくなったか?」
 …バレてんじゃん!!!
 僕と学校で話す時は、意思のみでって言ったの京汰じゃん!
 なのに喜びのあまり、大声で僕に勝利宣言したの誰だよっ!そりゃみんな不審に思うじゃん!
 馬鹿なの、ねぇ馬鹿なの?!
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