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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋愛物語 ( No.5 )
- 日時: 2016/03/13 21:42
- 名前: リュー (ID: 3z0HolQZ)
- 単純コイゴコロ 
 キーンコーンカーンコーン
 チャイムが鳴り、運動場で群がっていた人たちは次々に校舎内に入ってくる。
 私はそんな光景を、ただ見ていた。
 なにもすることもなく、いるって訳じゃない。
 今日家の人が留守で家の鍵がしまっている。
 でもその鍵を持っているのは私じゃなくて、一つ上で高校二年生の兄だ。
 だから、その兄が部活にいっているので、その帰りを待っていたのだ。
 教室で待っていることは兄にはちゃんと伝えてるからもうじき来るはず。
 そう思っていたら、やはり来て
 「ごめんなー、茅夜。少し遅くなった!」
 と、一言教室にはいるなりいった。
 「いやー、急いだんだけど、なかなか終わんなくてなー」
 頭をかきながら、色々言い訳している。
 するとその後ろから
 「全然急いでなかったろ、お前。むしろゆっくりしてたじゃん!」
 と、誰かが入ってきた。
- Re: 恋愛物語 ( No.6 )
- 日時: 2016/03/13 21:52
- 名前: リュー (ID: 3z0HolQZ)
- その誰かは、まだ続ける 
 「つーかお前、昨日田山に告られたから浮かれてんだろ?絶対!いいよなー、お前はモテるから。俺なんて、バレンタインで親にしかチョコもらえないくらい持てないってんのによー!ちくしょー!」
 その人は、そこまでいって私がいることにやっと気づいたみたいにはっとして
 「い、いやー、なんてねー……いや、別に、ほんとのことじゃないからねー。信じてねー………………………」
 焦りに満ちた言葉だ。
 しかも、さっきのが例えだったら、どんだけ現実的な例えなんですか。バレンタインで親にしかチョコモテてないって……。単なる可哀想な人なんだな、この人。
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