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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Eternal flowerー花言葉と君と。ー【挿し絵付!】 ( No.48 )
- 日時: 2015/02/12 17:20
- 名前: 彼方 (ID: MGziJzKY)
- 更新すごい遅れてすみません!! 
 どう書こうかすごい悩んでました!w
 第六章*濃色のキク*
 「お嬢様、昼食をお持ちしました」
 そんな声と共に持って来られた昼食は、前とは違い、豪華な食事だった。
 が、
 「……スープとパン半分だけでいいわ。後は下げて頂戴」
 何故か最近食欲が湧かない。それにやたらと咳が出るし、怠いし、風邪でも引いたのだろうか。私は体が弱くて小さい頃からよく体調が悪くなるから、こういうことは慣れっこだからいいけれど。
 「そう……ですか。では、夕食までに、もし食欲が戻られましたらお呼びください。いつでもご用意いたします」
 そう言ったアイビーの顔は、何かを悟ったような、どこか悲しそうな色を浮かべていた。
 なんでそんな顔をしているの、とは聞けなかった。何故か聞くのが怖かったから。
 聞いたら何か、知りたくなくて目を背けている何かを知ってしまうような予感がしたから。
 「ええ。ありがとう」
 私が一言お礼を述べると、
 「いえ。では、僕はこれで失礼いたします」
 アイビーは一礼して、部屋の外へと歩いて行った。
 私は、長いため息を吐いた。
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