コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 零fighter山鷹隊【参照1900超感謝】 ( No.85 )
- 日時: 2016/11/06 05:15
- 名前: ワタル (ID: /YdTLzNI)
 【地獄の悪魔戦士】
 かくして、砂漠の守り人、カーキ色の悪魔と恐れられていたドンデリオン。
 魔界最恐の怪物に、不意打ちとはいえ、その俊敏な攻撃の前では、なす術が無かった……。
 ______Dr.メフィストの間。
 魔法陣の描かれた、薄暗い石造りの間。
 翼を生やした悪魔の石像が無数に並び、鬼火が発光してユラユラと漂い照らす。
 そこに、Dr.メフィストはいた。
 目の前に五体の戦士。
 中央の戦士以外は、皆、目深なフードに身を包んでいる。
 その、中央の戦士は、
 身体が人型、顔はホオジロザメだ。
 メフィスト「さあ!行くがいい!地獄の悪魔戦士達よ!シャーク将軍!指揮をとり侵入者を迎え撃てーーーーーー!!」
 シャーク将軍「グォオオオオオオオ!」(承知したの意)
 メフィスト「私は、やる事があるのでこの辺で、おいとましますよ……イシ!イシ!イシシシシシシ!!」
 シャーク将軍の咆哮と、Dr.メフィストの笑い声が、石造りの間に、響き渡った……。
 ※石(医師)造りの間。(Dr.メフィストは医師である。語呂合わせ。笑い方もしかり……。イシシシシシシ)
 時は、少しだけさかのぼる……。
 そこは、
 灼熱の回廊。
 ようやく開けた空洞の広場へと辿り着いた。
 天井は、高さ20Mはあろうか?、無数の穴が開き空が見える、
 とはいえ暗黒の世界。
 時折、雷が光る。
 見上げる限り、その無数の穴の向こうは巣穴を連想させた、
 と言うよりは、むしろ巣穴とは此方側の事なのかも知れない……。
 そして、
 辺り一面、水晶の柱に囲まれ、それぞれが怪しく光沢した、幻想的な世界。
 思わず息を飲み、そこが何処なのかも、わからなくなる程の不思議な世界。
 さらに、
 広大な広場に大きな池が広がり、水芭蕉?に似たソレが埋め尽くす、
 その、中央付近に鳥の巣を連想させる巨大なオブジェ。
 このオブジェと思わしき物は、蠅王ベルゼブブの寝床である。
 しかし、今はそこにいるはずの主は居ない……。
 代わりに何か昆虫か何かが掘り進んだ様な横穴が、粘土質の壁に穴を開けていた。
 だが、昆虫というには、その穴は大きい。
 ジープが楽々、進行出来そうなトンネルだ。
 しかしながら、そのトンネルは直ぐに崩落しており、あまりに無造作。
 かつ、雑に掘られている為、通路なのかも疑わしい。
 そんな風に、出口を探す為、懸命に探索をしているヴァルキリーを他所に、ミフネは池で行水をしていた。
 ミフネ「プハーァ!超気持ちいい!何も言えねー!!」
 ※ミフネは某有名水泳選手メダリストのモノマネをしています。
 水深は浅く、70㎝程である。
 ミフネの開放的な姿と、幻想的な空間に女将校ヴァルキリーも重い甲冑を脱ぎ捨てる。
 ヴァルキリーは、着衣を全て脱ぎ捨てると、ミフネとは反対側の草木の茂る池のほとりで、疲れを癒した。
 日焼けした肌に冷たい水が心地よい、女将校の火照った身体を鎮めた……。
 ミフネは、紅いフンドシ一丁の姿。
 刀だけは、タスキがけに下緒を縛り身につけている。
 ミフネの視界に、一瞬、全裸のヴァルキリーが遠目に見えた。
 この距離からでも、わかるくらいに、見事なプロポーション。
 その姿、まるで別人。
 水際のエンジェル。
 なまめかしい妖艶な肢体。
 ミフネのフンドシは、ほぼほぼ、捲れあがり、
 まるで、
 のれんを掻き分けて、閉店間際の女将を訪ねる常連さん。の様に、
 〈御免なすって!〉していた……。
 そんな、ミフネの動きを察してか?
 揶揄う(からかう)様にして、ヴァルキリーが言葉を発した。
 ヴァルキリー「………………ミフネ……ここは良いな……身体の毒素が吸われていく様だ……う……ホントに何かに吸われている様だ……ミフネ……首に何かが引っかかってるみたいだ……取り除いてくれ……」
 そう言いながら快楽で、気が遠くなる女将校ヴァルキリー。
 ミフネ(え?なんて大胆な?逆ナン的な行為が流行ってるのか?)「ラ、ラジャー!」
 足早に向かうミフネ。
 バシャバシャ(御免なすって!)
 バシャバシャ(御免なすって!)
 ムギュッと、(御免なす……?)
 何かを踏みつけた。
 シャアアアアアアアアアアア!!
 突如、水面から飛び出したワーム!
 ミフネ「ゲッ!!」
 口を開けたワームは、歯が無い。
 鯉の口の様にパクパクと威嚇してきた!
 殺傷力は皆無に等しいその生き物ではあるが、危害を加えられる可能性はないとも限らない。
 ミフネは一瞬驚き怯みはしたが、そのワーム事、ジャイアントバーミン(巨大な害虫)を一刀両断のもと、水平斬りに薙ぎ払う!!
 ミフネ「フー!あぶねぇ!……脅かせやがる!外道が!……ペッ」
 ミフネは口にかかった返り血に違和感を覚え唾を吐いた。
 そして、ヴァルキリーに駆け寄るミフネ。
 驚愕!!
 ミフネ「うわっ!!」(なんてこった!?)
 あまりに酷い光景に固まるミフネ。
 ※警告!!コレより先は、良い子はみちゃダメ。リターンすべし。(トラウマ)
 ガタガタ……、
 ブルブル……。
 そこには、
 身体中にジャイアントバーミンが、至る所に吸い付き脈打ち、
 がんじがらめに、ウネウネと、身動きが取れない女将校ヴァルキリー。
 その瞳は、
 気高い女将校の面影も無く虚ろ、半開きの口から意外にも長過ぎる舌をデロンと出しながら、おびただしい程の涎と、鼻水を垂れ流しては、噴水の様に失禁した……。
 やがて、ビクン!ビクン!と痙攣を繰り返し、仰け反り海老反りになり、アーチ状にブリッジして硬直していく卑猥な姿が目に映った!!
 ミフネ「やっべーぞ……コレ……、離れろ!害虫共め!」
 ミフネは、ヴァルキリーの肌を傷付けない様に、慎重にジャイアントバーミン(体長1M前後)だけを斬り、介抱した!
 普段の気丈なヴァルキリーからは、想像出来ない、か弱い姿。
 ミフネは、背中を摩り安心させた。
 ガクガク震えながら腕にしがみつき、アウアウと、言葉にならない言葉を発するヴァルキリー……。
 ミフネは、無言でヴァルキリーの、顔についた涎を掌で拭い、頭を撫で、手早く着衣を着せた。
 そして、己の身体を毛布に見立てて、包み込むように抱きしめた……。
 しばらく、震えていたヴァルキリーであったが、やがて、呼吸も落ち着き正気を取り戻していた……。
 ヴァルキリー(♀)「……ミフネ、
 ……その、
 ………あの、
 ……………見たの?……か?」
 ___沈黙。
 息を吸った。
 ミフネ「……暗くて、
 何も見えて無い……
 大丈夫……、
 何も起きてない……
 何も、
 ……悪い夢でも見たんだろう………、
 もう大丈夫だから。」
 抱きしめるミフネ。
 女将校ヴァルキリーは、恥ずかしさと惨めさに涙を滲ませた。
 ヨシヨシするミフネ。
 背中をポンポンと優しく叩く。
 ※ヨシヨシとは、頭ナデナデでR(あーる)
 しかし、
 そんな二人に、更なる悲劇が襲う!!
 何処からか?
 嫌な羽音が鳴り響く……。
 ブンブン!ブンブン!
 まるで暴走族。
 その音響は……大群を予感させた!!……つづく。
 次回 【駆けつけろ!疾風見参!忍者侍四人衆!!】乞うご期待!
