コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣Ⅰ ( No.4 )
- 日時: 2016/03/18 21:55
- 名前: アウリン (ID: cx1920xY)
- 〜#2〜 
 うーん……何故私が今ここにいるのか、理解に苦しむ……。ここはゲームの世界ではないのか?
 そんな事を思って『城下町』に一人佇むのは、私こと小川桜、14歳。
 これは、昨日頑張って手に入れたゲーム——まだ始めていないが——だろうか?なんとなく景色が表紙の絵と似ている気がする。
 もしこれが正しいのであればここは『城下町』だろう。大体のゲームのお決まりのスタート地点。
 うん、それよりも前に、目の前にお城があるからね。
 ごめんなさい、大きな事を言っていましたが私はゲームに詳しくない。
 にしても、リアルだ〜。なんかほら、ゲームとかで立っている人いるじゃない?クエストとかをくれる人。スタッフっていうのかな……(解説:NPCの事です)。
 しかし、状況が全く読めない。夢にしては妙に現実味がありすぎる。そもそも私は、夢はさっぱり忘れる側の人間なのだ。
 <ピロン!>
 「なによ」
 若干不機嫌。
 <チュートリアルを開始します>
 「好きにしろ」
 私は思いっきり暴言を吐くが、きれいに無視された。さすが機械。
 <ではまず、クエストボードに向かってください>
 降り立った広場の真正面。なんとなくそれらしきものを見つけて近寄る。
 「で?次は?」
 <次に、好きなクエストを選択してください>
 はいはい……って、クエスト少なっ!一つしか無いじゃん。
 「選択ってどうすればいいのよ?」
 と言いながらも、クエストボード——合ってるかなぁ?——から一枚しかなかった紙を外す。
 <クエストを受託してください>
 すると、その紙が光の粒子となって消えた。
 目の前に現れた半透明のスクリーン。
 『科学の進歩かな〜』なんて呑気な事も考えていたのだが、そのうちにチュートリアルがピーピー騒ぎ出したため、右下の『受託』をタップする。すると、紙は光の粒子となって消えた。
 <次に、クエスト欄を開き、クエストの手順を確認します>
 左端に矢印が現れる。
 よく見るとそこに『クエスト』と書かれたタグがあった。
 そのタグを指でスライドさせる。はたから見るとおかしな行動だろうね。それとも他人のタグやスクリーンも見えるのだろうか。
 出てきた『クエスト』と言うパネルをタッチすると、先ほど受託したクエストが現れ、私はクエストを実行すべく、チュートリアルに従うのである。
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 本日二つ目っ!今までのを何個かに分断してから投稿するので、一話あたり短くなると思います。
 だいたい、改行無しでワード一ページくらいを目安にしてます。なので今回は少し多い方になりますかね。
 ……はい、前は少し長過ぎた気がするんです。4000字を優に超えて、どう減らそうか迷った時もあったので……。
 というわけで、一回の投稿が短くなると思いますが、どうぞ宜しくお願いします!
