コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- いつか、きっと。
- 日時: 2015/12/29 23:52
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
どうも、湯桁のろまと申します。
いや、今日も寒いですね(><)
そして今年も残り僅かで終わりますね・・・早いものです。
さて、今回から新しい小説を書いていこうかなと思い、悩んだ末に至った結論が、「よし、恋愛系にしよう!」というw
実は私、恋愛系を書くの初めてに等しいといっても過言ではないんです汗
ですので、元々文才も全く皆無な私が今やろうとしている事は完全自爆行為ですw
どうかあまり期待しないでやって下さい(元からお前に期待なんかしてねぇよ)・・・ごもっとも▽・x・▽
・・・コメント、是非、是非是非z・・・オッォお待ちしておりやす←
|x・)))
- Re: いつか、きっと。 ( No.38 )
- 日時: 2016/02/20 13:47
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
沙織は先ほど、まだ聞いていない人は「私たち3人」と言っていた。
要するに、沙織をはじめとし柚葉、雪乃含む3人、という事だろう。
だとするならば、柚葉たちの目の前で話してしまえば、話は早いはずだ。
それなのになぜ、わざわざ沙織ひとりを教室外に呼び出す様な事をしたのだろうか?
安心したのも束の間、今度は異様な不安が柚葉を襲った。
「柚葉ちゃん・・・?」
ふいに声をかけられ、ハッと我に返る。
沙織を見やると、心底心配していると言った風な表情でこちらを見ていた。
「大丈夫?」
「だっだいじょぶ!何でもないでしゅよ!?」
「呂律、回ってないけど・・・?」
ますます心配そうな表情を浮かべる。
「ほんとに、なんでもないから」
柚葉は笑ってみせた。
その説得力の欠片もない笑みを。
「・・・」
急に静かになったので、どうしたのだろうかと思い沙織の顔を見てみると、沙織は黙ってこちらを見ていた。
その目は、なんとも言えぬ、まるで感情が掴めない瞳だった。
な、に・・・?
「・・・そっか、なら、いいの」
そう言って、最後に静かに笑った。
- Re: いつか、きっと。 ( No.39 )
- 日時: 2016/02/20 14:01
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
沙織が「また明日」と言って帰宅路についた時は、夕日が沈みきっていない、辺りがほんのりとオレンジ色に包まれていた頃だった。
先ほどまで辺りには、クラスメイトたちがわいわいと騒いでいる光景が広がっていたはずなのに、その教室内にはいつの間にか柚葉以外の人間は存在していなかった。
強いて言うならば、柚葉のひとつ前の席ーー雪乃の机の上に、見慣れた茶色い鞄が置かれているだけだった。
勿論、柚葉の物ではない、雪乃の物だ。
雪乃、どこへ行っちゃったんだろう・・・?
先ほどから、姿を目にしていない。
探しに行こうか少しの間迷ったが、入れ違い、という有っては欲しくないケースが考えられた為、取りあえず暫く待つ事にした。
- Re: いつか、きっと。 ( No.40 )
- 日時: 2016/02/20 15:06
- 名前: 湯桁のろま (ID: x40/.lqv)
マモンは、徐々に増していく焦りとどうしようもない感情にいつしか冷静さを失っていた。
ただ見ている事しか出来ない。
ただ待つしか出来ない自分がどうしようもなく無力に感じられた。
・・・イカのおでんって、辛い・・・ーー
今更ながらに、絶望した。
桜坂と木原は、それから90分程でこちらに戻って来た。
坂田は少し顔を赤らめながら、軽く柚葉と雪乃に席を外した事を詫びながらお弁当を再開する。
それからは、あまり会話が無かった。
「・・・悔しいな」
放課後、帰宅道中突然ぽつりと呟く柚葉に、雪乃は少し励ます。
「まだ、告白と決まった訳じゃないじゃない!」
「でも・・・あの戦闘力は、絶対そうだって」
「でもさ、あいつは人間でしょ?」
「それは、そう、だけど・・・さぁ・・・」
「だったら、ゴッドリンクしろよ!!!」
ごもっとも。
確かに、長谷川君の言うとおりである。
だがしかし、この状況でそう簡単に脳が素直に甘い言葉を受け入れられる訳がなかった。
- Re: いつか、きっと。 ( No.41 )
- 日時: 2016/02/20 19:52
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
※おねがい
皆様、
上の15:06に書かれているものは、無視して下さい。
誰かの、なりすましですので。
紛らわしいとは思いますが、
宜しくお願いします。
湯桁のろま
- Re: いつか、きっと。 ( No.42 )
- 日時: 2016/02/20 20:14
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
一時間ほど経過して、ようやく雪乃が戻って来た。
「柚葉・・・」
「雪乃!どうしたの?」
柚葉は雪乃の元へ駆け寄った。
雪乃は、少しだけ顔が紅潮していた。
「ゆ、雪乃?」
柚葉はもう一度、雪乃に呼びかける。
どうしたのだろうか。
いつもの雪乃ではない。
何かあったのだろうか?
「ねぇ、雪乃・・・?」
「柚葉・・・」
雪乃はほんの一瞬だけ、柚葉の勘違いかもしれないが微かに笑った様な、そんな気がした。
「どうしよう・・・私、好きって・・言われちゃった・・・」
雪乃はそう言って、右手で口元をおさえた。
ぽーっと遠くを見つめながら、ぽつりと呟く。
たった一言。
「"はじめて"、だったのになぁ・・・ーー」
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