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君がくれた十日間
日時: 2016/02/13 18:10
名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)


「ほい!呼ばれて飛び出てきちゃいました!」

「どちら様で?」

「え?君が呼んだんじゃないの?」

「人違いじゃないですか?」

「あ、なるほどー。……なわけありませんって!」

「は?」

「はじめまして!私は君を引きこもりの中から救いだす妖精です!」

「………よそでやってください。」

「え?ちょっ!待ってください!」


この日から十日間。

僕の人生は大きく変わった。

目次&挨拶>>1

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目次という名の挨拶 ( No.1 )
日時: 2016/02/13 18:15
名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)


こんにちはー!雪ウサギです!

閲覧ありがとうございます!

このお話はとある妖精と関わっていくなかで引きこもりの少年が変わっていくお話です!

どうか暖かい目で見守ってくださると幸いです!

コメント募集しています!
【似た者同士のラブコメディー】もよろしくお願いします!


1日目

一日目 ( No.2 )
日時: 2016/02/14 01:24
名前: 佑 (ID: pR7JxfSl)

冬。


それは突然起こった。

朝、目が覚めると一人暮らしで僕しかいないはずの部屋に中学生ぐらいの少女が椅子に座っていた。

僕は硬直する。

知らぬ間に誘拐してしまったかと焦る。

あたふたとしている中で少女は口を開いた。

「今日わんこそばです!!」

「え……」

たいして面白くもないセリフに場は硬直する。

「あの、どちら様で。」

「あぁ。申し遅れました!私は君をひきこもりから救い出す妖精です!」

「え?あの…大丈夫?」

「ははは!なにがですか!?」

「…人違いでは…?」

「え?だって君が呼んだんでしょう?」

「いえ、完璧に人違いです。」

「あ、そうでしたか。…では失礼しました…ってんな訳あるかい!」

「……。」

可笑しい。まずテンションが可笑しい。

え、何?外に出て人とあんまり話さないうちにこれが普通になったの?

まさか自分が妖精だと言って部屋に上がり込んでくるやつが居たなんて。

こえぇぇ。

え、ガチで最近の子供こえぇよ!

「……あの、大丈夫ですか?」

「ははは。大丈夫なわけないよね。なんで中学生がいるの?」

「私は中学生じゃありません!妖精です!よ、う、せ、い!!」

「はいはい。で、家は?」

「私の家ですか?えーと、月にありますね!」

「はいはい。住所教えてくれる?」

「重要?重要なことを教えればいいんですか?」

「……だめだ。話が噛み合わない。」

見ててかわいそうになってくる。

涙がちょちょぎれそうだよ、お兄さんは。

「信じてませんね?」

「当たり前だろ?妖精なんてこの世に存在しないんだから。」

「存在します!現に今目の前にいます!」

「はいはい。冗談も言い過ぎるとおもしろくないよ。」

「むぅ!冗談じゃないのに!は!ならこれなら!」

「………なに?」

「私はこの家に鍵というものを使って入ってきました!」

「はい。人間確定ー。」

「え!人間は鍵を使って入るんですか!?」

目を見開いて尋ねてくる姿はやはり中学生ぐらいにしか見えない。


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