コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.12 )
- 日時: 2015/11/24 00:21
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: L3qeerbj)
第二章 眠りの森の美女
〜5〜
———ギギィ……
古そうな音を立ててドアが開く。
「じゃあ、行こう」
またもやアーナが言い、全員が頷く。
あたりを警戒しながらゆっくりと進んでいく。
とりあえず入ってから真正面には二階に続くきれいな階段が二つ。若干らせんを描いている。到着するのは二階。どちらを上っても終点は同じ。左右対称。まったくもって飾り。
二階に着くと廊下があり、奥へ続いていたので、そこを通る。
しばらく無言で真っ直ぐ進んでいると、今まで見た中でもより一層立派な両開きのドアが現れた。
「……いよいよだね」
「みなさん、準備はいいですか?」
アーナとマリアが全員の顔を見渡し、確認してから二人でドアを開けた。
「……きれい」
しばらくそこに唖然として立っていた私たちの中の誰かが口にした。
そこにはまさしく「美女」が眠っていた。
これはゲームのエフェクトかなんかかもしれないけど、きらきらしてるのよ、この部屋。
「えーと、シアン?」
「え?」
「ほらほら」
ローズがにこにこしながらシアンを美女の方へ連れて行く。
何事だろう、と私が考えていると、シアンがローズにつきだされ、眠っている「美女」の方へ飛ばされた。
その光景が、「好きな男の子に告白するか迷ってて、影から友達と見守っていたときに友達から突き出され、いきなり男の子に告白する事になっちゃった女の子」———あー、長かった……———と似ていて思った。
ローズ、もしやあんた、シアンを「王子」に仕立て上げる気なんじゃ……?
それに気付いたらしいマリアがローズに歩み寄り、半眼でげんこつをくらわす。
「アホか、このアホが」
なんか、とっても不思議なセリフを聞いたような気がする。
「アホさんって誰?あ、山の名前?アホ山」
ローズが言った。
……。
ボケなのか、地なのか。どの道、リアルに戻ったら精神病院へ直行してくれ。
ローズ、可哀想に……デスゲームになっちゃって頭がおかしくなったのね!
と、私がそんな馬鹿な事を考えていると、下の階からものすごい音がした。
———グオオオォォォォォッッ!!
「なっ!?」
「何!?」
私たちは腰を低くして後ろを振り向き、構える。
「ははは!私はこの城を永遠の眠りに就かせた魔女、そう、悪い魔女 さ!」
グット・タイミング!説明ありがとう!
下の方からくぐもった声が聞こえてきた。
「これはもしや」
ローズがうきうきを抑えずにシアンを見る。その目の活き活きしている事……。
すかさずマリアの鉄拳が下されたのは想像に難くないだろう。
「魔女め、姫はどこだ!」
王子らしき人の声が聞こえた。
残念。プレイヤー参加型イベント「王子様、カモン!」のフラグが消えてしまった。
魔女がそのあと何かを言ったみたいだけど、ドラゴンらしき何かの声によって全く聞こえなかった。
「行こう!」
私は皆を振り向き、先頭を突っ走った。
———
さて、ルーシー暴走しませんでしたね。すみません、そうすると字数が……。字数の調整をいろいろしてたのですが、諦めました。
ルーシー、次回こそ暴走するので!
今ですか?深夜ですよ、それが何か?
暗闇の中、パソコンの画面を見つめております。確実に目が悪くなる……。もう悪いですが。
※よい子の皆さんは真似しないでください。
ちなみに、親には内緒、です♪
ばれないようにキーボードを打つのは大変です。私が使ってるのは古いノートパソコンなので、キーボードがカタカタ言うんです。
まあ、パソコン使えるの!?になるかもしれませんが、これも「※よい子の皆さんは真似しないでください」なので。
さすがに長時間やり続けるのはきついので、これからは小説を「読んで」いきたいと思います。
では、さようなら〜。