コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.25 )
- 日時: 2015/11/28 10:54
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: laaGvqHD)
第五章 トランプの里
〜2〜
「ん?」
しばらく進むと、お馴染のトランプ兵さん達が出てきた。
「いーち、にーい、さーん、しーい……」
「何してるんですか」
私が兵隊さんたちの数を数えていると、サーヴェルくんが聞いてきた。
「いやあ、ちゃんと枚数あったらゲーム出来るかなって」
「なんの」
「大富豪(リアルでの借金は自分だけなし+自分だけリアルで金もらえる……キラン)」
「「「「「「……」」」」」」
たまたま出会った六人も沈黙した。
ってあれ?人数増えた?5人追加?
「あの……人増えました?」
「お前がトランプ数えてる間にな。仲間だってよ」
「そうなんだ」
くえくえ君に言われた。おそらく皮肉交じり。でも私は鈍感なのよ!なーんにも気付かないわ!
そうこうしている内に、トランプ兵さんがこちらに近づいてきた。
「うわぁお、これは悪い女王様に捕まるパターン?」
「物語的にはそうですね。……と言うか、この人数で大丈夫ですか?」
一緒に来た(私は存在を再び忘れていたりする)人達が言う。
「こんな人数で挑んで中ボスに勝利するとか、『二刀の戦姫』くらいですよ」
「———ピロン!新しく、称号『二刀の戦姫』を獲得した」
くえくえ君が私色に染まり始めているような気がする。
先ほどの「ピロン」やら「称号云々」はくえくえ君が発した「音」だ。
くえくえ君が強くなっていくのが手に取るように分かる。ふふふ……これも私のおかげだね!
「……その、これが戦闘狂のルーシーです」
戦闘狂だと、失礼な。
「「「「「「え、なんか噂と違う」」」」」」
六人ハモったー!レア、レアだよ!
「戦闘前だからだろうな。こいつの頭の中の構造はよくわからん」
あっそ。
「そこの君たち!ここは女王陛下の———」
「フラグ来たー」
「よし、本番ですね。頑張りましょう」
「……(ガッツポーズ)」
順番はトランプ兵、くえくえ君、サーヴェル君、私、である。
よし来た!早速お遊びの時間だよ〜♪
「待て待て、せめて女王としろ。トランプ兵と殺り合っても意味がない」
「ですね」
ちくしょう、ダメだったか。ってか、また思考を読まれた!?
ちなみに途中からトランプ兵さんの話は聞いていない。
「じゃあ、女王と面会、即終了!でいいかな?」
「「よくない」」
即答。
あれ?出会ってすぐなら相手も油断してるし、そこを一気にブシュッって殺って、はい終わり〜、じゃないの?
それをサーヴェル君に言ったら「ダメです」と言われた。
「第一に、普通捕まって連れて行かれるんだろうが。そうやって縄とか解くんだよ」
「それはね、ふふふ……」
考えていないわけじゃない。私がその方法を口に出そうとすると……。
「ありゃ、来たね」
「え?」
「前からいたけどね」
「なら言えや!」
くえくえ君の盛大な突っ込みが聞こえた。
私が持ってるスキルの数、尋常じゃないからね。もちろん気配探査スキルとかもあるよー。レベル48です。
それにしても、くえくえ君もそんなにきつく突っ込まなくてもいーじゃん、楽して女王様のところへ行けるんだから。しかも無料で。女王様に謁見するには普通、お金たくさん取られるんだから。
「……即終了だけはしないでくださいね」
しつこいなー、分かってますって。
と言うわけで、ただいま私達はドナドナ中です♪
———
アウリンでーす。これも内容薄いな、とか言わないでください……。
もう一気に第五章終わらせて、充電に入ろうかな〜なんて思っている私です。