コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 約束の剣〜デスゲーム〜
- 日時: 2015/12/26 21:22
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: de3JMXRw)
第零章 プロローグ
———マッドサイエンティスト。
それがどれほど恐ろしい存在なのか、私はまだ知らなかった。
私は勇者と出会う『運命』であり、その中で死ぬ『設定』だった。
私は『いくつもの記憶』を持っている。そして何故か何度も時は戻り、同じ結末を招く。
変えることのできない運命。
それ以外にどんな言葉が当てはまろう?
そう、私は『作られたのだ』。始めは私も生きる事に必死だった。短い命だったから。それでも、運命は変わらなかった。だから、いつしか私は運命と、そう思い、諦めていた。
そしてそこに現れたのが『彼女』。
『彼女』は私が知らない人だった。
つまりそれは、何かが原因で運命の歯車が回り始め、自分の将来への道が開かれたのかもしれないという事。
私は希望を持った。そして、生きる事を感じた。生きているとそう思う事が出来た。
私のもとにやってくる勇者様達は少し特殊だ。
馬鹿も子供っぽい子も、男も女も、私のもとにやってきた。しかし、その容姿は全て似たり寄ったりで数パターンしかなかった。でも、『彼女』は今までの誰とも違う、お茶目な美少女だった。
「また、生きられる」
私はいつか死ぬのかもしれない。また、今までと同じように。
けれど、生きたい。今の私には護りたいものがある。
だから私は笑う。
———たった一人、主と決めた人のために———
☆目次☆
第一章 イベント1は奇跡? >>3 >>4 >>5 >>6
第二章 眠りの森の美女 >>7 >>8 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14
第三章 古代竜 >>15 >>16 >>19 >>20 >>21
第四章 増えた仲間 >>22 >>23
第五章 トランプの里 >>24 >>25
・キャラクター選挙☆ >>18
・物語設定 >>26 >>27 >>28
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.5 )
- 日時: 2015/11/23 16:36
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: L3qeerbj)
第一章 イベント1は奇跡?
〜3〜
どれだけモンスターいるんだ。
うじゃうじゃ、うじゃうじゃ。気持ち悪いくらいたくさんいる。
おかげでかなり慣れた。今は私自身がレベル8で、武器、防具もレベル8だ。
モンスターを倒したらアイテムが手に入る事があり、シェルも手に入る。
武器や防具の強化には必ずシェルがいる。キャラクター、つまり私自身のレベルが上がれば装備もレベルアップできるが、今は私がレベル8なので装備もレベル8が限界。
更に、この戦闘の間に、いくつかの<スキル習得の書>を貰った。
何の書なのかは書かれていないし、ダブる事がよくある。まあ、ダブった分は売るから良いんだけど。お金大好き!
えー、今のところ、<結界>や<ヒール>に、なんと<魔力増加>、さらに今ソロである私には関係ないが、味方のHPの回復をする<エリアヒール>などの回復系補助魔法。
さらに、攻撃魔法である「何とかボール」は火、水を習得。スマッシャーは水、カッターは風、など、他にもいろいろあるが主にこれらを使っている。
そして今手に入れたのが<無咏唱の書>。何故かこれだけはきちんと何の書なのか書いてあった。
早速モンスターが出てきたので咏唱せずにイメージだけで魔法を放つ。
思ったよりも早い。
魔術師は呪文を唱える間が一番危険だ、と、私の好きなキャラクター、あの女戦士が言っていた。このスキルがあればイメージ通りに魔法を使えるのか。
イメージ通りという言葉から、ふと、その女戦士の使っていた魔法剣を思い浮かべる。
そう言えば、魔法剣って存在するのだろうか。
これは見たところ普通の剣だ。
普通の剣に魔法をかけると、失敗して壊す可能性がある。これは町に戻って武器おじさんに聞いてみよう。
私はおとなしく元来た道を戻り、早速おじさんに聞きに行く事にする。
すると3人のハンター———つまりは冒険者———がバカでかいスライムと対峙していた。
腕輪を確認。今まで出会った事がなかったから気付かなかったけれど、モンスターと同様、ハンターたちもレベル、HP、MPが見えるようになっているようだ。
私は自分のHPやMPを確認。魔力増加スキルを早いうちに手に入れたので、さほど魔力は減っていない。
「大丈夫?」
スライムの後ろから声をかける。
「っ!あなたは?」
「今行くから待ってて!」
許可はもらっていないが、明らかに苦戦しているし、よく考えればここは結構森の奥だ。モンスターが手ごわくなっているのは確か。
それなのにあのハンターたちのレベルは3なのだ。無謀にもほどがある。
3人のハンターのHPはもう半分をきっている。
対して、ビッグスライム———欄に書いてあった。そのまんまの名前だ。……手抜きなのか?———は残り6割。僅差だが、ハンターたちが負けるだろう。
「はぁぁっ!!」
攻撃がどこまで行くかを知るために二刀流で斬りつけ、離れ際に魔法攻撃を仕掛ける。触手は斬るか避けるか。ブーツに回避の石とかいう名前の物をあるだけ合成したので回避がしやすい。今のところほとんど攻撃が当たっていない。当たっていたのは合成する前、自力で回避していた時の事である。
おお、気付いたらモンスターのHPがどんどん削れているぞ!なかなか気持ちがいいものだ。
モンスターのHPはモンスターの上に名前と共に表示される。モンスターからは逃げる事もできると言うのが判明済みだ。木とかに隠れながら行けばいい。
ビッグスライムの残りHPはあと少し。
「フィナーレ!!」
とうとう光の粒子となってモンスターが消えた。
いけない。
今までお遊びで言っていた決め台詞が……。
完全に中二病だ……。
まあ、14歳だしね?
格好良く決めたいじゃないか、最後くらい。
「すっご」
「……いろんな意味で」
「あはは……」
三人の感想がとても微妙なものだったが、まあそれは聞かなかった事にして。
「さて、皆怪我は無い?」
そう言えば怪我とかはゲームだから特にないんだっけ。
「あれ、HPが回復してる」
「MPも」
「いつの間に……」
三人が横に手を振り、ゲージが満タンになっているのを確認する。
一応のため、私は一番最初に三人のゲージを回復させておいた。
うん、自分のゲージは見えないんだよね。
私の場合はそんなことしなくても、言ってしまえば戦闘中でも腕輪を確認するだけだから楽っちゃ楽だ。ちなみに腕輪は、簡単に言うとデジタル時計みたいな仕様になっている。表示は上の欄がHP、下の欄がMPだ。
「ここにいたらモンスターがまた来るだろうし、町に戻ろうか」
「え、はい!」
何故か好かれているような気がするのは、きっと気のせいだ。
「最初に聞きたいんだけど、ここ(ゲーム)にはどうやってきた?」
「私は普通にインしました」
「私も」
「私もです。ちなみに、私たちはリアルでも知り合いで。クラスメイトなんです」
そっか〜。
何故あんなに森の深くに来ていたのかは大方想像がつく。
三人で共にゲームを進めていたら、ソロでやるよりは速く進む。それで、調子に乗って奥まで入ってきたら思いのほか強い奴が出てきたってところか。
「でも、珍しいですよね」
「だよねー、なんかインターネットゲームみたいな」
「普通は一人だもんね」
ゲームの知識が悲しいほどない私には何も言う事は無い。
「あなたはどうやって入ったんですか?」
「私はよくわかんない。夜寝てたら、クエストボードの前に」
「……クエストボード?斡旋所の?」
「広場のだけど……。あれ、無かったっけ?」
私と他の人ではそもそも何かが違うのか?初期設定とか。
とりあえず私はゲームの知識がありそうな三人に単刀直入に聞いた。
「ログアウトの仕方とか、わかる?」
「ああ……」
「それ、ですけどね……」
三人が俯く。
ん?どうかしたのだろうか?
私は三人に引っ張られて、クエストボードがあった場所に戻ってきた。
[このゲームは、すでにログアウトが不能となりました。
このゲームをログアウトするには、ログアウトを阻害している魔王を封印してください]
「これ、どういう事?」
設定的にもおかしい。魔王はゲームの外にも干渉できる凄腕なのか!?
そして。
さらに続いた分に私は昏倒した。
[なお、ゲーム内での死は、現実での死と直結します。
ストーリーに必要不可欠なプレイヤー、NPCなどは再び生き返る事が出来ます。
では、ゲーム「ファンタジーストーリー・クエスト」を、お楽しみください———]
———
こんにちわー、アウリンです。ようやくそれっぽくなってきましたね♪
題名にある通り、デスゲームです。よくあるデスゲームものです。
私が好きな小説のタイプがチートもので、おそらくこれも主人公チート&ご都合主義で進んでいくと思われます。というか、そうなってます。
苦手な方はすみません……。
次は<第一章 イベント1は奇跡?>の最終話になります。と言いましても、物語的な発展は一切ない、掲示板型の会話になります。主人公が参加する予定は今のところありません。
物語で何か要望がありましたら、そちらのほうもコメントお願いします。
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.6 )
- 日時: 2015/11/25 00:19
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: H/64igmC)
第一章 イベント1は奇跡?
〜4〜
〜情報収集用のスレ・1〜
くえくえ:ねえ、早速二刀流スキルが無くなってたんだけど、誰か持ってる?
名無しさん:えー、知らなーい
そんなに必死に探すほどのスキルって何?
くえくえ:かなりのレアもんなんだよ!
ゲーム開始早々に無くなってるってどうよ!?
シシル: 二刀流スキルはかなり値段が高いんだ
名無しさん:なるほど・・・
くえくえ:おかしいよねおかしいよねおかしいよねおかしいよねおかしいよねおかしいよねおかしいよねおかしいよね!!
シシル:・・・そんなに二刀流が好きか
くえくえ:俺の命が俺の命が俺の命が俺の命が俺の命が俺の命が俺の命がーーー!!
無しさん:それが目当てだったの?
ってか、スキルなら一つじゃないでしょうに
シシル:いや、それがこのすきr
くえくえ:そう!このスキルは世界にただ一つ!!
後に出てくるであろう、降魔の剣とトライデント、この二つはセットなのにぃーーー!!
名無しさん:ずっと叫んでると喉枯れるよ
シシル:二刀流に二本の伝説・・・というより、神話の剣、k
くえくえ:そのプレイヤーがレベル10以上で見つけてしまったら・・・ガーン
シシル:人の話を最後まで・・・まあ良い。
ところで、それは私達でも見つけられるのか?
くえくえ:ああ
スキル姉さんによると、買ってったのはルーシーって子で、魔術師
名無しさん:個人情報、大丈夫か〜?
シシル:ではその剣を見つければ、おそらくトッププレイヤーであるだろうその人物とお近づきになれる訳か・・・
くえくえ:俺が二刀流スキルを貰うんだーーー!!
名無しさん:がんばってね・・・
名無しさん:あれ?
返答がないね
シシル:まあ・・・大丈夫だろう、たぶん
名無しさん:そのたぶんが気になる
シシル:気にするな
名無しさん:大いに気になる!
名無しさん:あれ?また返答なし?
逃げたの!?ちくしょー、探しに行こ!
シシル:そうして彼女はもう二度と帰ってくる事は無かった・・・
名無しさん:ちょ、デスゲーム中だよ、今!
リアルになったらシシルのせいだからね!
シシル:気にするなww
名無しさん:大いに気になるうっ!!
———
アウリンです、こんにちわ。
予告通りというかなんというか、進展なしです。自分で言うのもなんですけど、これって必要ですかね?
今のところ、章の終りには全部入れてあります。
そして、これを書いている途中に思い出しました。
「宿題やってないーーーーーーーー!!!!!」
はい、私、学生です。どうしよう。
ま、投稿はストック無くなるまでやめないでしょうけどね(キラッ
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.7 )
- 日時: 2015/11/23 17:15
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: L3qeerbj)
主人公に新たなる仲間、です。第二章、始まり始まり〜(パチパチ
———
第二章 眠りの森の美女
〜1〜
「———っ」
目を開ける。
何故かベッドの上に居た。
あ、やっぱり夢だったんだ。そりゃそうだ。今の科学の技術では不可能……。良かった、現実だよね、ここは。
「おはようございます」
しかし。
やはり現実逃避はよくない。
ゲームの中でもここは現実だ。何度か繰り返したら頭がこんがらがりそうだけど。ここはゲームという空想の世界の中でありながら、現実の世界になっているのだ。
……。
また現実逃避。
「おはよう。ごめん。重かったでしょ?」
アバターに重さがあるかどうかは知らん。
感じないだけかもしれない。
「大丈夫でしたよ?それで、そう言えば名前聞いてなかったなって」
そう言えばそうだった。
「やっぱり皆偽名?」
「そりゃあそうですよ。私、ルーシーって名前にしたかったんですけ ど、先客がいたみたいでとれませんでした。なので、私はマリアで す」
「私たちも早い方だったんですけどね。アーナです」
「私はローズです」
なんだか申し訳ない。彼女たちが早い方で、私がそれよりも早かったって……。私はもしや一番乗りか?そう言えば周りには誰もいなかったような気がする。
「えーっと。ごめん、私はルーシー」
「あら」
「はや?」
「す、すみませんっ!!」
勢いよく頭を下げられた。
「いやいや、ごめんはこっちのセリフだって。……っていうか、なんで 皆敬語?」
「私たちよりもレベルが上ですし」
「年上そうですし」
「なんとなく」
『なんとなく』が9割近くを占めていそうだ。
「えっとー、私そこまですごくないし、普通に話して?」
「私は普段からこれですから、お気になさらず」
マリアが言う。
おお、リアルにいたのか、こういう人。てっきりアニメや物語の中の人だけかと思っていたぞ。アニメも物語か。
「それで提案なんですけど、ルーシーさん、私たちとPT組みません?」
「パーティ?」
「はい。このゲームでは二人がコンビ(C)、三人以上がパーティ(PT) になれます」
「メリットは?」
「PTだと、ダブったスキルなどをめんどくさい交渉なしで相手に売った り、譲ったり、テレパシーが可能になります。声を出さなくてもチー ムワークがとれますね」
なるほど。一緒に戦うのなら、こちらの方がいいのか。めんどくさいのは嫌いだし。
「でも、ほんとルーシーって凄い!超レア物ばっかり持ってる!」
マリアは興奮して私のアイテム———主にスキル———を漁っていた。
「む、無咏唱スキル!しかも魔力増加!?」
「ひ、一人にこんなたくさんのレアスキルって、このゲームどうなって んの……」
アーナとローズは若干呆れの目で私を見る。
いやいや、私は悪くないからね?このゲームの被害者だからね?
「しかし……」
まだ説明は続いていたらしくマリアが言う。
「私たちの場合、どうしてもルーシーが私たちのレベルにつきあう事に なります。そうすると、レベルの差がありすぎて、レベルアップでき ないかも知れません。ここは、臨時PTにするのが妥当かと」
かなり頭脳派のようだ。
やはり私にはよくわからない。
自分のレベルを確認すると、一つ上がってレベル9になっていた。
ビッグスライムとの戦闘で経験値が結構入ったらしい。
「ところで、魔王、だっけ?倒さないといけないのは」
「そうだね。魔王ってなんか怖いイメージなんだけど」
「私も同感です」
まあ、最後のステージとかなんだろうから、別の物もコツコツこなしていけばいつかはたどり着けるだろう。
私もいつまでもベッドに座っているわけにはいかないので、とりあえず起き上がり、皆でぞろぞろと部屋を出た。
「私どのくらい寝てた?」
「1、2日くらい」
「うわぁお」
思ったより寝ていた。
……いや、待てよ?一日と二日を間違えるか?
「間違えた。1、2時間くらい」
「紛らわしいわっ」
にしても、デスゲームか……。本っ当に物語みたいだよね。
お昼を食べてから外に出る。
あそこはホテルだったらしい。この三人が宿をとってくれていた。
クエストボードはデスゲームの証明版みたいになってるし、斡旋所でクエストを受けるしか方法が無いらしい。
そんなわけで私たちはクエストを受託、今度は北門から町を出た。
———
さて、宿題をしなければならないはずのアウリンです。やってませんけど。
えーと……第二章突入しました!
……ごまかすな?な、何のことでしょう?
とくに話す内容もありません。まあ、一日にバカみたいな数を投稿しているので当たり前といえば当たり前……。
はい、張り切ってるんですよ!「後先考えずに……(ブツブツ」なんて言わないで下さいよ!?
ちなみに宿題のほうは三連休なんだから、と多めです。だ、大丈夫!最悪学校でやる!やります!
……。
大丈夫かなぁ……。
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.8 )
- 日時: 2015/11/23 18:22
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: L3qeerbj)
北門を出たところから。
———
第二章 眠りの森の美女
〜2〜
しばらく歩いてもモンスターに出会わない。
今回のクエストは『北門の外に居るレッドスライムから、アイテム・レッドジェムを3つ納品する』というもの。
しかし、肝心のレッドスライムに出会わないぞ?南門とはかなり違うらしい。
「やっぱり歩くんだね……」
「時間がかかりますし、騎獣は欲しいですね」
「召喚獣も」
「それは移動手段ではないでしょう」
三人は本当に仲が良い。いつも私が話において行かれるのだ。
騎獣とは、移動手段の一つだ。自分で野生の騎獣と契約すれば、騎獣は自分に従ってくれるようになる。ペットショップ的なところで騎獣を買うと、やはり戦闘になった時に攻撃が当たると逃げてしまう。しかも帰ってこない事が多々あるらしい。(死んだ騎獣、多数)
野生の騎獣は戦闘経験もあるから援護してくれる事もある。その上、逃げだしたとしても上下意識が強いから必ず戻ってくる。(死んだ場合は知らん。まあ、その辺は隠れてるんじゃないかな?)
そんなわけで野生の騎獣が人気だ。
ただし、契約するのはかなり難しい。
ここはゲームだから、どうしても戦闘になったら相手を殺すしか方法がない。
つまり、騎獣にしたい動物をもっと強い何かから守るか何かして認めてもらわなければいけないのだ。実力行使、もしくは戦って強さを認めさせ……なんてことは無理。どちらかが死ぬまで続く。
馬鹿なやつはすぐに契約してくれるが、その分弱い。強いのは賢い動物ばかりで、忠実だがその分利害が一致しなければ契約はしてくれない。
もうひとつの手段として、団体の長を言いくるめる事も出来る。
先ほどの通り、賢い動物は上下関係が厳しく、主には忠実だ。主がその団体の長に当たるわけだから、長の命令であればそれに従う。
だがやはりこれでも表面上は自分を主としてくれているが、心の中ではその長が主ということだろう。自分が捨てられる可能性がある。
召喚獣においては全くこの件とは関係ない。ほとんどが攻撃用に使われる。いわゆる自分の使い捨ての盾、みたいな。
……なんか私、かなりバッサリとした性格をしているな。さっき、酷い事をさらっと言ったぞ。
まあ、そんな事を考えながら奥へ奥へと進んでいると、やっとスライムが出てきた。
さすがにスライムは騎獣にはならないよね。獣じゃないし、馬鹿だし。そもそも、「契約って何?」から始まる。乗った途端に食べられるな。スライムは確か目の前にいる者を餌としか認識していなかったはず。
モンスターの中で一番バカなんだと思う。ショップに並んでいるところを見た事は無い。
「あれ、囲まれた?」
「みたいだね」
どうやら団体作戦らしい。
スライムって馬鹿じゃなかったの?もしかして進化した?
「なるほど、これは団体作戦というより、私たちが中心に突っ込んだ形 ですかね……」
「今まで見なかったわけだ」
ちなみにしゃべっているのは全て私以外だ。私はここまで頭が回らん。
『じゃあ、ルーシーは後ろをお願いします。私たちは正面を』
『了解』
一応PTリーダーのマリアからテレパシーが飛んでくる。
それに私もテレパシーで答え、早速、問答無用で襲いかかった。
そう言えば魔法剣は存在するらしい。だが、まだ手に入れていない。おじさんの話によるとそれはかなりのレアアイテムで、手に入れても売るバカはいない為、手に入らないらしい。
まさにあれだ、お金の価値をつけられない、ってやつ。恐ろしや。
こんな事を考えながらも、私たちは着々とスライム達を片づけていたり。
「なんか一向に減りませんね〜」
マリアが若干キレ気味だ。
「だね〜」
「さっさと消えてくれないと、こっちは町に戻れないし」
まあ、用事はもう済んだだろうからね。アイテムは確認していないけど、これだけ倒していればジェムくらい手に入るだろう。
キレていないのは私だけのようだ。もしかすると私だけレベルも高いし、余裕があるからキレていないだけなのかもしれないが。
そうはいっても、いつまで続くか分からないこの戦闘である。
『じゃあ、皆でじわじわと逃げる?』
『ですね』
『了解っ!』
『イエッサー!』
この戦闘から抜けられた時を想像したのか、最後の方はやけにハイテンションだ。そこまでこのモンスターたちが嫌いか?うじゃうじゃいる、うねうねした、ぐにょぐにょって奴が。
……うわ、自分で声に出してみると、きもい。
とにかく、そんなこんなでモンスターの異常な大軍を抜け、南門まで戻ってきた。
「ふはあ、疲れた〜」
「お疲れ様」
私はそこまで疲れていない。
三人がダウンしている間、私はPT共同アイテムウィンドウを開く。
PTを組み、そのチームでモンスターを倒した時はここに一端アイテムが移される。あまり放置しすぎると、アイテムの受取期間が過ぎ、アイテムは消滅してしまうらしい。
「なんかアイテムありますか!?」
すぐさま食いついてきたのはローズだ。
先ほどから思うのだが、ローズは馬鹿……コホン。その、ノリが良いというのか……。この三人の中では間違いなく末っ子ポジションだ。長女はマリアだな。頭の回転速いし。
「うーんと……。不思議な事に何にもない」
「あれぇ?」
これには私も驚いた。
あれだけ魔物を倒しておいて、たったの一つもアイテムがないなんて。何故だろう?
もしや、と思い、自分専用のウィンドウを開いても見るが、やはり何もなかった。
「何にもないね……」
「何故でしょう?」
しばらく全員で考えていたが、一向に答えは見つからない。
「外に行って、他のプレイヤーにも聞いてみる?」
「そうだね」
アーナの提案に私たちは頷く。
私たちが外に出ると、そこはやけに騒がしかった。
———
どうもアウリンです。こんばんわー。もうすぐご飯ですよー。
これといってすることもないので(「宿題は?」「何のこと?」)選挙をしてみたいと思います!
いわゆる県知事がどうのこうのな選挙とは違いますよ?純粋に、どのキャラクターが好きかの選挙です。
「名付けて<キャラクター選挙>だ!!」
……ごめんなさい。
選挙はだいたいのメンバーが出そろってから行います。始まるときには言うので。
投票したい方はコメントでお願いします。
スレを立てたほうがいいですかね?
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.9 )
- 日時: 2015/11/23 18:39
- 名前: 夏目 織 ◆blHsRWSqAs (ID: BBxFBYlz)
- 参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目 織、リザ、桜里
きゃ、キャラクター総選挙……投票したいですっ!!
スレはたてないでこのスレでやった方がいいですよ〜
小説に関係ないスレ立てると運悪いときは結構叩かれるんで……
まぁ優しく言ってくれる人は言ってくれますがね〜……
これからも更新頑張ってくださいっ!(*´∀`)
あ、あと、もしよければお友達になってくれませんか……?
いや、『こんな駄作者野郎と友達になりたくない!』と思うなら大丈夫ですがっ!
もしよろしければこれからタメ口呼び捨てで話したいな〜……って勝手にバカが思ってるだけですので!
あ、宿題……私もワーク終わってないけど全くやってないので大丈夫ですよ〜←
それでは失礼しました〜
この掲示板は過去ログ化されています。