コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 失恋の木の下。シンデレラ 【参照1000超え感謝♪】
- 日時: 2016/07/07 19:49
- 名前: クラリネット (ID: 2aIbLYIF)
お久しぶりです。クラリネットです。
時間がないので人物紹介はまた次回。。。
とにかく「運命」をテーマとした恋愛ものです!
目次
プロローグ 「私の運命の人」>>02
第1話 「運命の始まり」>>03〜17
第3話 「変化」>>18〜27
第4話 「何角関係?」>>28〜
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照400超え感謝♪】 ( No.36 )
- 日時: 2015/11/20 13:57
- 名前: クラリネット (ID: zt5wk7o6)
ちさとside
美華奈ちゃんに見送られ、私はステージに上がった。
き…緊張するな…
美華奈ちゃんからもらったお守りあるし…大丈夫だよね…
あと、今回ふーたろだけが演奏聴きに来てるから、頑張れるかな。
「ちさとちゃんおつかれ〜よかったよ!」
「あ、ありがとう!緊張した…」
演奏を終え、私は写真撮影の為、外に来ていた。
暗いホールとは違い、外は太陽に照らされてかなり眩しかった。
「み、美華奈ちゃん…ここからちょっと時間かかるみたいだから…先行ってて…」
「うん!2階席ならすぐ見つかるよね!」
確かふーたろも2階席で見てるって、言ってたっけ。
偶然となりだったら、私たち運命なのかなって…
でも、ふーたろの隣にいた運命の人は、私じゃなかった。
私は演奏前で少しざわついたホール内にいる。
目の前には私の好きな人、ふーたろがいた。
その隣にいるのは…
「いや〜偶然だねえ〜僕らやっぱり運命…」
「んな訳ないでしょ。黙ってて」
楽しそうにふーたろと話している、美華奈ちゃんがいた。
私…美華奈ちゃんに言ってよね…ふーたろの事好きって…
なのにどうして…どうしてなの…?
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照500超え感謝♪】 ( No.37 )
- 日時: 2015/11/23 18:22
- 名前: クラリネット (ID: zt5wk7o6)
美華奈ちゃん…どうして?
ふーたろの事が好きなの?それとも…
私の事…嫌いなの?
ねえ、教えてよ…美華奈ちゃん…!ねえってばッ!
教えてよっ…ねえっ…
ふーたろ…ふーたろもそうなの?
美華奈ちゃんの事…好きなの?
私の方が、ずっとずっと好きなのに…
小さい頃から、今まで…ずっと好きだったのに!
私の恋はもう…実る事はないの?
私はしばらくそのまま立っていたが、スタッフの「皆さん座ってください」の声で意識を取り戻した。
「ふ、ふーたろ…美華奈ちゃん…一緒だったんだ…」
「あ!ちさと!ほら早く早くここ座って!ちさとのために席とってあるんだから!」
「う…うん…ありがとう…」
どうしよう…う、うまく…笑えないよ…
私、この二人の…邪魔者でしかないのかな?
私は美華奈ちゃんの隣に腰掛ける。
「楽しみだね!ちさとちゃん!」
「そ…だね…」
表情、暗いからわからないよね…大丈夫だよね…
この日から、私は美華奈ちゃんに上手く接することができなくなりました。
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照500超え感謝♪】 ( No.38 )
- 日時: 2016/01/27 17:02
- 名前: クラリネット (ID: Clkxzr0K)
美華奈side
「おはようちさとちゃん!」
「—————————…あ…おは…よう…美華奈ちゃん…」
今日はちさとちゃんの様子が変。
私に話しかけられた時だけ、すごく緊張している感じがする。
私、ちさとちゃんに何か悪い事言ってしまったかしら?
「もしもしふーたろ?あのさ、ちさとちゃんの事で聞きたいことがあるんだけど…」
今はふーたろにメール中。ちさとちゃんの事、よく知っている筈だから…
「いいけど…どうしたの?」
「ちさとちゃん、今日なんか様子変で…なんか言ってなかった?」
「う〜ん…特に今日はなあ…ちさととは話したけど…」
ふーたろに聞いても手掛かりなしじゃ、あとは本人に聞くしかないか…
でも、あのちさとちゃん、なんか辛そうだったから声かけづらいな…
「あ…ありがと…じゃあね…」
「どうしたの?美華奈、ちさとが何か言った?」
ふーたろの声が私のスマホを操作する手を止める。
「ううん…もしかしたら、私が言っちゃったかもなの…」
「そっか。じゃあ、ちさとに聞いてみるよ」
「でも、やっぱり私が聞いた方が…」
「いいの!美華奈、ちさとにそういう事聞くの辛いでしょ?大丈夫!僕はちさとの幼馴染だよ?」
私は一瞬ためらったが、ちさとちゃんもふーたろの方が話しやすいと思い、ふーたろに頼むことにした。
「じゃあ頼むわね。ありがと。じゃあね」
「うん。バイバーイ!」
ホント、無駄に優しいんだから。あいつ。
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照500超え感謝♪】 ( No.39 )
- 日時: 2015/12/08 13:13
- 名前: クラリネット (ID: bugaeePM)
馬鹿馬鹿しい。
私にとって『それ』は酷く馬鹿馬鹿しい他なかった。
夏休みも終わり、2学期に突入した日の道徳。
今月にやる体育祭の競技の担当を決めるんだけど…
私はじゃんけんにことごとく敗北し、今に至る。
「じゃあ美華奈は、借り物競争に出場決定ね」
あああもうっ!何で私が借り物競争とかいう馬鹿馬鹿しい競技に出なくちゃならないの!?
借り物競争って言うけどさ。うちの中学では伝統なんだけどさ。
うちの中学の借り物競争は、『借り物競争』ではない。
『借り者競争』と化しているのだ。
なに?去年なんて『サッカー部』だの『2組の人』だの『好きな人』だの!!!
プライバシーの侵害甚だしすぎるったらありゃしないわ!
そんなバカげた競技に私が出ろと。ふーん。
ふざけんじゃないわよ!!!
「うっそー!美華奈も借り物競争に出るんだね!奇遇だなぁ〜」
「それよりふーたろ。前、私が聞いた件、どうなったの?」
「か、軽々と無視!まあええっとその…ちさとの事なんだけど…」
そう、3週間前にふーたろに相談したちさとちゃんの件、まだ返事がなかったのよね。
「ちさと…確かに気まずそうな顔してたんだけど…『ごめん。なんでもないんだよ?』って…」
「そう…ならいいんだけどさ…」
私はこうして話を終わらせてしまったんだけど…
まさか体育祭で、さらにちさとちゃんの心を揺らがす出来事が起こるだなんて…
- Re: 失恋の木の下。シンデレラ 【参照500超え感謝♪】 ( No.40 )
- 日時: 2015/12/16 16:05
- 名前: クラリネット (ID: bugaeePM)
「次の競技は男女別クラス対抗の借り物競争です。出場する生徒は…」
来てしまった。この時間が…
最初は女子の部から。変なお題が出ないといいけど…
グラウンドの真ん中で走る準備をする。
「位置について。よーい…」
ぱあんっ!と耳を貫くようなピストル音とともに走り出す。
ああああっもうッ!もうどうにでもなりなさいッ!!!
お題が書かれたくじを取る。とにかく変なお題だけは避けたい。
折りたたまれた紙に書かれた文字は…
『野球部の人』
や、野球部なら簡単ね。よかった…『好きな人』とかじゃなくて…
…?好きな人…?
あ、何考えているのよ私。早く行かなくちゃ。
野球部で、一番近くにいた。あの人に。
でも、ちょっと一緒に走りづらいかな…あの子に少し申し訳ないし。
借り物競争なんだから、しかたないよね。
「優太!野球部!来てくれない?」
「OK!ど、どこまで行けばいい?」
「とにかく!一緒に走って!」
優太の手を引く。そして走ってゴールを目指した。
そのときの私は気付いていなかった。優太の手を握っていることを。
今まであった、胸が締め付けられるような感情がなかったことを…
好きな人と一緒にゴール…借り物競争も悪くなかったかも。
「ありがと優太。助かったよ!」
「ん。俺で役に立てたならいいって。いつもは美華奈に助けてもらってるからさ」
次は男子の部。
私とふーたろの関係が少しだけ変わる。
ちさとちゃんと私の関係も…
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