コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 僕等が終わる、教室で。
- 日時: 2015/08/09 19:11
- 名前: 澪 ◆o.VVmdjEUY (ID: SiiKM6TV)
「寂しい色、してますね」
——僕等が終わる、教室で。
彼女がそっと、囁いた。
▲▽▲▽
* 更新開始日/終了日
・ 開始:2015年7月18日
・ 終了:
* お客様
・ 蒼 様
〈作品〉ヒーロー達の秘密会議。/星屑チョコレート【短編集】
優しくて冷たくて柔らかくて暖かくて、そんな様々な感情が交差する物語。
独特の繊細な文章で描かれる感情にご注目。ユーモア溢れるお方です。
・ 冬野悠乃 様
〈作品〉共存世界のクロニクル/WinterMagic【短編集】/クロス・ファンタジア
レス数の少ないうちから驚異的な参照を繰り出されているお方です。
語りかけるようなプロローグが個人的に好きです。そして個人的に人懐っこい子犬みたいな印象を抱きます。
・ *織*(とらじ) 様
〈作品〉
紹介文作成中です。
・ あんず 様
〈作品〉白銀の小鳥Form of tha love【短編集】
紹介文作成中です。
・ のれり 様
〈作品〉
紹介文作成中です。
・ はるた 様
〈作品〉
紹介文作成中です。
* 目次
第一章【 絶望的な希望 】 >>5
- Re: 僕等が終わる、教室で。 ( No.5 )
- 日時: 2015/07/21 16:53
- 名前: 澪 ◆o.VVmdjEUY (ID: SiiKM6TV)
第一章【 絶望的な希望 】
僕がそれを知ったのは、高校二年生の冬のことだった。
いつもは授業終了とともに教室を真っ先に出る僕だけど、その日だけは帰る気になれなかった。
多分僕はその時、寂しくて寂しくて仕方がなかったんだろう。
声をかけてくれる人なんていないとわかっていても、最後の希望は捨てきれなかった。
まるでバレンタインの日に未練がましく教室に残る男子みたいだ。
放課後の教室で、僕は徐々に心地よいまどろみに誘われていった。
暖房が切れた後の緩やかな熱の残滓が身体を巡り、冷めてきた空気が頬を掠める。
寝不足だった僕にとって、暖かくも少し肌寒い、みたいな空間はぐっすりと眠るのに最適だった。
「……——千晃、君」
控えめで、囁きに近いような音量だが、その声は不思議と僕の耳に澄んだ音として届いた。
俯いていた僕の目には、紺の靴下と細い脚、プリーツスカートの裾が映る。
僕は何気ないふりをして視線を上げ、そして——
————その灰色の瞳と、出逢った。
▲▽▲▽
- Re: 僕等が終わる、教室で。 ( No.6 )
- 日時: 2015/07/21 19:43
- 名前: *織*(とらじ) ◆wXeoWvpbbM (ID: L0.s5zak)
- 参照: 元・ちほりん(。・x・)ゞ♪
こんにちは、織といいます
題名に惹かれて見に来ました!
プロローグが不思議な感じで……小説の内容も読みやすかったです!(日本語変な気がしますがとにかく凄いということをいいたいのです)
寂しい色って何なんだろう……とか思いながら読ませていただきましたっ
題名も何かしっかり決まっているし、お話も続きが凄く気になります……!
更新頑張ってください!!応援してます!
またコメントしに来るかもしれません(^。^;)
そのときは織ではなく澪羽だったりとらじだったり名前が違うかもしれませんが、無駄にテンションが高いのでそこら辺で見分けてくださいっ
- Re: 僕等が終わる、教室で。 ( No.7 )
- 日時: 2015/07/22 01:12
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: bbibssY.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36385
はじめまして、あんずと申します。
題名に惹かれて来ましたが、一番最初の短い文章にも心に来るものがありました。
「彼女がそっと、囁いた。」の部分が好きです。
そっと、と囁いたの間に点が入っている所に、また絶妙な間を感じました。
「彼女」の表情が目に浮かぶほど。
行数にして3行の文章に、人を惹きつける何かが込められていて、
思わず口に出して読んでみました。←
「瞳と出会った」という表現がお気に入りです。
目があったという出来事を、どこか特別に表せる表現。
こんな素敵な表現を、私も取り入れられたらいいんですけど…。
とにかく、文章の書き方というか、散りばめられた雰囲気が好みです。
どこか爽やかに感じさせるのも、澪さんの文章だからでしょうか。
私の作品にも、こんなどこか不思議な雰囲気を漂わせてみたいです。
(多分無理)
長々と失礼しました。
また覗かせていただきます!
- Re: 僕等が終わる、教室で。 ( No.8 )
- 日時: 2015/07/22 11:14
- 名前: 澪 ◆o.VVmdjEUY (ID: SiiKM6TV)
・ *織*(とらじ) 様
題名に惹かれてくださったのですか?
……不思議ですね、なんだかとても真っ直ぐ心に入り込んでくる褒め言葉です。
お客様のお言葉は、どうしてこんなに純粋で複雑なんでしょう。
ありがとうございます。とても嬉しく受け取らせていただきます。
実はこの題名はですね、とある私の友人に選んでもらったんです。
現実の方の友人ではないんですけれど、あの人の目は確かでした(^◇^)
今度、お礼を言っておかなくては。
寂しい色ですね、そうですね……考えておきます←
無駄なんてとんでもない、こんな薄暗い作者の書く薄暗い小説には明るい照明が必要です。
いついらしても、涼葉と千晃と共に、歓迎いたします。
・ あんず 様
あんず様、失礼ですがもしかして、『白銀の小鳥』のあんず様でしょうか?
もしそうでしたら感激です、私、あんず様の小説が大好きなんです。
そこを褒めて頂けるとは、予想外でした。
当初は『彼女がそっと囁いた』にしようと思っていたのですが、点を入れて良かったです(^_^)
惹きつける?……本当に?あんな繊細な小説を書くあんず様(私の予想があっていたとして)を惹きつける?
ありがとうございます、光栄です……!
素敵で爽やかで……って、私の書く小説をそんな風に捉えてくださる方がいらっしゃるんですね。
お客様の感想は何気ないけれど確かなものがあって、力強く支えてくれます。
はい、いつかまた、いらしてくださいね。
- Re: 僕等が終わる、教室で。 ( No.9 )
- 日時: 2015/07/22 11:50
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
はじめまして、澪様。のれりという者です!
題名が素敵だったので、読ませていただきました。
すごく面白いです!
小説内の、【バレンタインの日に未練がましく教室に残る男子みたい】のところが、すごく想像しやすくて、若干吹いてしまいました。
僕もそういう人を見かけたことがあるので、思い出し笑いも、ふくんでますかね…笑
とにかく、表現の仕方がすごく好きです。
更新楽しみにしています。
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