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さよならばいばいまた来世【1/13更新】
日時: 2017/01/13 01:36
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: yGaMVBz.)

夢を、みた。


『王子様が、迎えに来てくれる夢』


そんな有り得もしない夢を、みた。


でも、私を迎えに来たのは__













***







ひよこと申します。

これは元々別名義で書いていたものですが、ちょっと思うところがあったのでこの名前であげさせていただきます。(元の題名は「さよならばいばい、また来世」ですが、一字一句同じ題名だと投稿できないので「、」を消しました)

ゆっくり更新ですが、どうかよろしくお願いします。







*登場人物

・伊野崎 ゆづ(いのさき ゆづ)
・佐神 桜也(さがみ おうや)
・白城 真花(しらき まなか)
・早風 一希(はやかぜ かずき)
かえで

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Re: さよならばいばいまた来世【4/6更新】 ( No.11 )
日時: 2016/06/05 01:26
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: cLjt5Wsz)

スミレさん


返信遅れて申し訳ないです......!! スライディング土下座しますね......
ε≡ ヽ__〇ノ… _|‾|○

詳しいことは後々......多分そう遠くないうちに明かされるかと。誰の口からは......まあ言えませんが(^_^;
気になる!! って思ってくださるなら書いているこっちも書きがいがあるってものですね!!

昔はすごい......下手したら黒歴史です......読み返したくない......
読まれたらほんとにはずかしくて穴があったら入りたいくらいです。恥ずかしい......


コメントありがとうございました!!

Re: さよならばいばいまた来世【4/6更新】 ( No.12 )
日時: 2016/10/23 13:05
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: hfyy9HQn)

少しのざわつきと好奇心に溢れる目が、容赦無く突き刺さる。
着慣れないセーラー服に身を包み、はじめての教室と向き合う。

「えー、突然だが転校生を紹介する」

チョークの音が黒板にぶつかって弾ける。それと一緒に、先生の少々やる気のない声を淡々と聞きながら、一体どうしてこうなったんだろう、いやわからない、とゆづは自問自答を繰り返していた。
答えのないそれを悶々と考えながら、先生に促され小さくお辞儀をした。

「伊野崎ゆづです」

名前を告げると同時に、先生が黒板にゆづの名前を書き上げた。男の人らしい荒っぽく豪快な字だが、決して汚くはない。

「お前の席は窓側の一番後ろ......佐神桜也の隣だな」

先生が指をさした隣の席__佐神桜也と呼ばれた彼は、黒いつやのある髪を後ろに結び、その整った顔で完璧な笑みを浮かべていた。その笑みをみて、顔が引き攣るのがわかった。なにが違うと問われれば、昨日は着ていなかったはずの学ランを着ていたことだろうか。

彼は、ゆづに死を告げた『王子様』だった。



















あの日、ゆづが『願い事』を口にしたあの時。

「その願い、確かに聞き届けた」

そしておもむろに立ち上がり、そのままアパートを出ようとした。慌てて引き止めると、わりぃ、と思い出したように理由を告げた。

「ばあさん......あー、俺の上司に聞かなきゃいけねえことがあるから一旦帰る」

「は、はぁ......いや、えっと、引き止めたのはそうじゃなくて......名前、を教えてくれませんか」

何者かもわからない、人間じゃないかもしれない。でもきっと、わるい人じゃない。彼の声は、微笑みは、とても優しいものだったから。

微かに、蒼い瞳が見開かれたようなきがした。だが、何事もなかったかのようにゆづを見つめた彼に、気の所為かと一度考えを放棄し、次の言葉を待った。

「野良だの狂犬だの、色々好き勝手呼ばれてるが......」

少し考え込む素振りをみせたあと、ゆっくりとその名を口にした。

「オウヤ......桜に也で桜也だ」

桜也。桜也。
その音を確かめるようにつぶやいていると、頭の上から小さな笑いがこぼれてきた。

「わるい、あんまり熱心なものだからついな......じゃあ、そろそろいく。ちゃんと寝ろよ、ゆづ」

そう言い残し、彼は部屋を出ていった。



そして再びその顔をみたのは、つぎの日の朝だった。



実家をでて、一人暮らしをはじめ、高校も替え、新しい生活が始まるはずだった。

どうしてこうなったのか、いやわからない、と、何度目かの自問自答を頭のなかで繰り広げた。

「なんで、ここに」

隣の席で頬杖をつきながらにこにこと笑みを絶やさない桜也に、ゆづは怪訝な顔をしながら小声で尋ねた。

「お前がここに転校するって知ってな。思い出づくりなら一緒にいたほうがいいだろ? お姫様」

笑いながらもどこか不機嫌そうな声音に、彼もこの状況をよしとは思っていないらしいと悟る。上司とやらに話をした結果がこれなのだろうか。

「......その呼び方やめてください」

「わるいわるいお姫様。まさかまた学生を経験するとは思ってなかったもんだからな、つい気分が上がっちまったんだ」

嘘だ。目が笑っていない。

(......また?)

桜也の発言にどこかひっかかりを感じながらも、あまりの不機嫌オーラに喉まででかかった疑問を飲み込んだ。

「......あの、」

「ねーねー伊野崎さん!」

なにか言うべきかと逡巡していると、いつの間に近づいたのか後から声をかけられた。
慌てて振り向くと、人懐こい笑顔を浮かべた女子が立っていた。

「あれ......えっと、HRは......」

「もう終わったよー? 伊野崎さんってば佐神くんとお喋りしてて気づかなかったんだね? もう仲良しになっちゃったのかー! あっ、私は白城真花。まなって呼んでいいよ! 伊野崎さんってどこからきたの? 遠い所? 私ここにずっと住んでるからわかんなかったらどーんと聞いてね! 例えば学校一強い女の子と学校一弱い男の子はとなりのクラスの......」

ふわふわの可愛らしい薄い茶色の髪をゆらしながら、少々背の低い真花は明るい声音でマシンガンのようにゆづに話しかける。
途切れることのない話しに狼狽えていると、真花の口を誰かが大きな手で塞いだ。

「真花。転校生が困ってんだろ、ちょっと落ち着けって」

「ふぁーふん!」

こちらが萎縮してしまいそうなほど迫力のあるその顔に、ゆづは思わず息を呑む。背は高く、目つきもいいとは言えない。耳にはピアス、髪は黒に赤のメッシュが入っている。格好だけでみればまさにヤンキーである。

「すまねえな転校生。悪気はねえんだ、ただお喋りがすぎるってだけで」

「ふぃふぉふぃよふぁーふん!」

「何言ってるかわかんねえよ......」

呆れたようにため息こぼし、渋々といったように手を離した。途端に真花がここぞとばかりに口を開いた。

「ちょっとかーくん! いきなりはびっくりするでしょ! あっ、このひとはかーくん......ええっと、早風一希! 私の幼馴染みだよ!! こわーい顔してるけどほんとは優しくて、だから怖がらないでほしいな! この前なんか男の子が飛ばしちゃった風船とってあげたり、アイス落とした子にかわりの買ってあげたり、おばあちゃんの荷物持ってあげたり......」

「真花」

一希が窘めても止まる気配はなく、にこにこと笑みを浮かべている桜也に話し続けている。桜也はというと、相変わらず目が笑っていない。

「......賑やかな子ですね?」

「うるさいって言っていいんだぞ転校生......真花に言われちまったが、俺は早風一希。好きなように呼んでくれていい」

顔に似合わず、といったら失礼だが、本当に物腰が柔らかい人だなとゆづは思った。なぜそんなに不良のような格好をしているのかという謎が深まる。そしてなぜ自分たちに話しかけてきてくれたのだろうか。

「その様子だと本当に先生の話聞いてなかったみたいだな。真花が校舎を案内するように言われたんだ。俺はその付き添い」

「そ、そうでしたか......すみません......えっと、桜也......君と話が弾んでしまって」

「仲良くできそうならよかったさ。とりあえず一限目から移動教室だから、そこに行くがてら他のところも軽く案内しとく」

「ありがとうございます、早風君」

「......」

じっとみつめてくる一希に、内心首をかしげた。なにかおかしなことでも言ったか、と不安が募る。

「......好きに呼べって言ったが、それはなんかしっくりこねえな。一希でいい」

「え、でも」

「いいから」

「......一希、君」

おずおずとそう呼ぶと、一希は柔らかな微笑みを浮かべた。

「それでいい。よし、行くか」

「あっ、は、はい」

そんな様子を、喋るのをやめた真花がじっと見つめていた。


「......かーくん、取っちゃやだよ?」

Re: さよならばいばいまた来世【6/5更新】 ( No.13 )
日時: 2016/06/25 16:36
名前: スミレ (ID: Id9gihKa)

転校そうそう個性的なキャラクターが登場しましたね!
かーくん(ちゃっかり呼んでる笑)が不良みたいな格好してるのには
何か訳とかあるのかな?
まなの最後の一言も意味深だし、桜也何者!?

気になることがありすぎて、ドキドキですよ!

更新のペースについては、気にしないでください‼
私もしばらくパソコン壊れて、ずっと来れなかったし、最近は行き詰まって全然続き書けなかったりするし(^◇^;)
待つ時間も楽しいですから!

読み返して酷いことが圧倒的に多いし、
こんな設定あったっけ?って呆れたり感心したり…難しいもんですよ!

続き、待ってます‼

Re: さよならばいばいまた来世【6/5更新】 ( No.14 )
日時: 2016/06/26 23:11
名前: 立山桜 (ID: ???)  

すごく面白いです!更新頑張ってくださいね♪

Re: さよならばいばいまた来世【6/5更新】 ( No.15 )
日時: 2016/09/06 18:44
名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: jkVz8myT)

スミレさん

この個性的なクラスメイト二人はほぼレギュラーなので結構でてくる......予定です!! 予定!!
かーくんもまなも色々あります。色々ある予定です。

桜也くんの正体はもうちょっとでわかるはず!! というかもうバレてそう!!

気づけば3ヶ月たってました......てへぺろなんて言ってる場合じゃない。もうちょっとはやく書きたいです......


コメントありがとうございました!!







立山桜さん


読んでくださってありがとうございます〜!!
コメントまで......嬉しいです(*^_^*)

そう言っていただけるなんて......感謝です!!
これからも頑張りたいです(∩´∀`∩)


コメントありがとうございました!!


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