コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- *再恋華*(実話)
- 日時: 2016/07/30 00:50
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=34554
例えそれが手遅れだとしてもさ。
こんな恋愛があったって、いいと思うんだ。
(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)
第一期(小学5年生〜中学2年生前半までのお話)
*2010.0325*『*切恋華*』
*2010.0406〜2011.0125*『*君想華*』
第二期(中学2年生前半〜中学3年生前半までのお話)
(*君想華*の続編)
*2011.0125〜0712*『*叶恋華*』
*2011.0713〜2012.0501*『*叶恋華*Ⅱ』
第三期(中学3年生後半までのお話)
(*叶恋華*シリーズの続編)
*2012.0501〜1019*『*迷恋華*』
第四期(高校1年生前半〜後半までのお話)
*2012.1019〜2013.0907*『*愛迷華*』
*2013.0907〜2014.0416*『*涙恋華*』
第五期(高校2年生〜)
2013.1010〜『*再恋華*』 すたーと
↑のURLは前作の【*涙恋華*】です!
(今作は高校2年生編です
一応この小説は恥ずかしながら私、絵磨の過去の実話を元にしたお話ですm(__)m
【実話を元にした】話なので、実物の人をモデルにしています……が、キャストの思考とか台詞は手をくわえたりしているのでご理解してくださると嬉しいです。
作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
掲 示 板 編 集 中 !
(今は見づらいですが、次第に見やすくなるように修正していきます><)
☆注意☆
*実話をもとにしている為キャラは実物の人をモデルとしていますが、細かいところや市名やキャラの名前などの部分はフィクションです
*世の中にはこういう人もいるんだ、と思って下さると幸いです
*基本フリーダムな書き方です←
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪
*亀更新
*文章力ないので、勉強中です。描写なども下手くそなので、ぜひアドバイスしてくださると嬉しいです^^*
*コメ返しなどで「w」や顔文字など乱用しますので、苦手な方はご注意ください。
*小説内でメールや手紙の時だけ絵文字顔文字が使われます。ご理解頂けると嬉しいです!
≪まだ、間に合いますか?≫
【*再恋華*】(サイレンカ)
〜*目次*〜
Prologue-ぷろろーぐ->>2
MainCast-めいんきゃすと->>3
依麻のクラスメートたち>>4
CastⅠ-きゃすと1->>5
*01*【新たなはじまり】
1.『高校二年生』>>6 2.『クラス替え』>>7 3.『新しいクラス』>>8
4.『人それぞれの』>>9
*02*【止まった秒針】
5.『二人の記念日』>>10 6.『本気の印』>>11 7.『欲張り思考』>>12
8.『謎の声援』>>13 9.『二年ぶりの姿』>>14 10.『二年ぶりの気持ち』>>15
*03*【かわる、がわる】
11.『視界の隅の幸せ』>>16 12.『再start』>>17 13.『隣のクラスの女の子』>>18
14.『あの子の行動』>>19 15.『小さな行動』>>20 16.『欲張る想い』>>21
*04*【届かぬ三角形】
17.『交わる視線』>>22 18.『嫌な予感』>>23 19.『痛い真実』>>24
20.『悟る想い』>>26 21.『好きだから』>>27 22.『割り切れない心』>>28
*05*【事実と結末】
23.『様子がおかしい彼女』>>29 24.『進む疑問』>>31 25.『驚きの結末』>>33
- Re: *再恋華*(実話) ( No.20 )
- 日時: 2016/07/29 22:57
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十五話『小さな行動』
五月になり、ゆるゆると時間が過ぎて行った。
学校は相変わらず平凡で、毎日同じことの繰り返し。
壱を意識し始めてかれこれ二週間が経とうとしているが、相変わらず進展はナシのままだった。
そんな中あっという間にGWに入り、私はカレンダーを眺める。
去年も一昨年も、GWは何かがあった気がする。
だから今年は何が起きるのか、少し不安だった。
まなは壱に『依麻のことどう思う?』など色々聞いてくれているらしく、壱は『考えとく』と言ってくれているみたいだ。
それは嬉しいけれど——……。
『君の視線をくぎ付けにする』
壱のLINEの一言が、これに変わっていることに気付いた。
君の視線をくぎ付け?
君って誰? もしかして……。
……ほんの一瞬だけ嫌な予感がしたが、気のせいだろうと誤魔化して頭の中から消した。
でも、もしかしたら壱は好きな人がいるのかもしれない。
そうだとしたら、立ち止まってる訳にはいかない。
私は携帯を取り出し、LINEの画面を開いた。
『いーち(*・ё・*)
世界史の②やった?(笑)』
GWの間の宿題。
私はそれを話のネタにし、壱にそう送った。
「なんてくるかなー!」
私は携帯画面とにらめっこし、一人でそわそわしていた。
返事を待って、待って待ち続け——……。
三十分後、やっと返事が来た。
『まだなんもやってない(笑)
やんないとまずいっす』
久しぶりの壱とのつながり。
二年前はこれだけで精一杯だった。
今でも文章を打つだけでドキドキするが、昔と今とではもう違う。
私は気合を入れて、返事を送った。
『やばいね(笑)
急いでやらなきゃ┌(┌^o^)┐!
私、世界史だけ終わってないから
色んな人にきいてるんだけど
誰も終わってない(笑)』
『まじか(笑)』
「……む」
ここで私は、頭を抱えた。
多分壱は、昔と変わらず携帯をあまりいじらない人……だと思う。
だから私は文章をどうするか考えながら、とりあえず最初だし会話を終わらせた方がいいかな……と色々計画を練っていた。
『世界史やっと見つかった(^ω^)
お互い頑張るべし(笑)』
悩んで悩んで考えた結果、会話が終わってもいいやという覚悟でこう送った。
これできっと、LINEをぶちられるだろう。
私がそう考えていると、
『りょうかい(笑)』
ま さ か の 返 事 が き た
嬉しくて返事を返そうと思ったけれど、ここでしつこくするのも駄目だよな……。
「……よし」
二年前も少しずつ頑張ってきた。
だから今も最初は少しずつ、少しずつ前進だ!!
私はそう考え、携帯を閉じた。
私の知らない間で色んな事が起きているなんて、知らずに。
- Re: *再恋華*(実話) ( No.21 )
- 日時: 2016/07/29 22:57
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十六話『欲張る想い』
昨日のLINEの出来事から一夜明け。
少しでも好意に気付いてくれるよう、壱と目を合わせようとするが——……。
全 然 合 わ な い
ずっとこちらに背中を向けて、楽しそうに男子と話している。
あぁぁくっそ、こっち向いて! 気づいて!!
そりゃあ、私の一方通行の片想いなので上手くいかないのは当たり前だけど。
……当たり前、だけどさ……。
欲張りになりかけている、私が居る。
**
あれから何度も奮闘したが、結局なんの進展もなく。
気付いたら、もう六時間目になってしまった。
今日の六時間目の授業は体育。
六月にあるマラソン大会に向けて、男女ともに学校の周りを外周しているのだ。
今日もいつものように外周をしていると——……。
「……やー、疲れた!」
「もうちょっとだよ」
ちょうど私の前に、美々ちゃんと春ちゃんが居た。
女子の最後尾は私で、後ろを見ると男子が来ていた。
すると春ちゃんは、チラチラ後ろを見て——……。
「……やばい、目合った」
美々ちゃんに向かって、そう嬉しそうに呟いた。
そして笑顔で背中を叩く美々ちゃん。
私が慌てて後ろを見ると、壱らしき人がいた。
……うぉぉぉお?
やっぱり、春ちゃんは——……。
「——水城依麻、もうゴールなんだから走れ!!」
体育教師がそう言い、私は我に返る。
ゴールまでもう少し。
私は春ちゃんと美々ちゃんの背中を追う様に、走り出した。
- Re: *再恋華*(実話) ( No.22 )
- 日時: 2016/07/29 22:59
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十七話『交わる視線』
もう私が入る隙間なんて、ない。
**
次の日。
その日も相変わらず平凡で、時間が刻一刻と過ぎていって——。
あっという間に昼休みの時間になっていた。
教室は一気にざわつき始め、皆お弁当を食べる準備をしている。
私も鞄からお弁当を取り出して、お弁当箱の蓋を開けた時——。
「美々ー!」
いつものように教室に春ちゃんが来て、美々ちゃんに向かって手を振る。
私はふと、春ちゃんを見たのだ。
そんな私に気付かず、春ちゃんは視線を壱の方に向けた。
そこで私の手は止まり、今度は壱の方を見た。
——壱を見れば、春ちゃんを見ている。
……え。
春ちゃんは恥ずかしそうに目を伏せた後、すぐに笑顔になって美々ちゃんの所へ行った。
そしてそのままいつものように七組へ向かい、お弁当を食べに行ってしまった。
……なんだか、嫌な予感がする。
いつも予感は外れるのに、こういう時だけ当たる訳で。
**
しばらくしてお弁当を食べ終わった壱は、教室から出て行ってしまった。
まだ嫌な胸騒ぎみたいなのが取れなかった私は、壱の背中をただ見つめていた。
中学時代から、そうだった。
普段あまり教室外に出ない壱が、教室から出るなんて——……。
そこで私の頭の中で、何かが弾けた。
……まさか、ね。
まさかとは思ったけれど。
私も壱の後を追う様に立ち上がり、ある場所へと足を進めた。
- Re: *再恋華*(実話) ( No.23 )
- 日時: 2016/07/29 23:00
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十八話『嫌な予感』
私が足を向けた場所は、すぐ隣の教室——……。
七組だ。
前しかドアが開いてなかったので、そこからこっそりと教室内を覗く。
すると、美々ちゃんがこちらを見たのが見えた。
そのすぐ近くには春ちゃん。
そして——……。
壱が、いた。
私の胸は、一気に締め付けられた。
春ちゃんは壱を見ている。
壱も、春ちゃんを見ている。
うそだ、うそだ、うそだ。
必死にそう自分に言い聞かせるけど、目の前の真実は嘘なんかじゃなくて。
でも、信じたくなんかなくて。
その場に立ち尽くしてるうちに、昼休み終了のチャイムが鳴った。
私は一気に重くなった足を動かして教室に戻り、自分の席に座る。
壱は授業が始まるギリギリに戻ってきて、壱の背中越しに春ちゃんの姿が見えた。
……これは、やっぱり……。
「——ほら、授業始めるぞー」
授業開始のチャイムが鳴り、先生の声が教室中に響き渡る。
でもそんなのもどうでもいいくらい、私はモヤモヤしていた。
そんな私の気持ちとは裏腹に授業が始まるが、モヤモヤと嫌な予感が取れない。
私はなんだか泣きそうになりながらも携帯を取り出し、まなにLINEを飛ばした。
……内容は、『壱とのやりとりを見せて』だ。
まなは快くOKしてくれたので、放課後に会って見せてもらうことになった。
壱とLINEをしていたまななら、何か知っているかもしれない。
これで、真実がわかるかもしれない。
わからなくても、このままじっとしている訳にいかない。
私は、携帯を握りしめた。
- Re: *再恋華*(実話) ( No.24 )
- 日時: 2016/07/29 23:00
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: u5JYbeHw)
- 参照: 今は当たり前なんて思わない
第十九話『痛い真実』
目に見えてることを受け入れなきゃ行けないのは、
これで二回目だ。
**
モヤモヤとした気持ちのまま、時間は過ぎていき——。
あっという間に放課後。
私はすぐに教室から出て、まなと合流した。
「まな、ごめんね急に。LINE見せてもらってもいい?」
「……うん、ちょっとまってね」
そこからまなの友達も現れ、共に女子トイレへ向かった。
まなとまなの友達は私に背を向けて携帯を見ていて、私は二人の背中をただ黙って見つめる。
すると、
「……ごめん、やっぱ見せられないかも」
「え?」
「待ってね」
まなが携帯を見つめながら、私に向かってそう言った。
私の中ではどんどん嫌な予感が膨らんでいって。
私は、思わずまなの肩を掴む。
「え、なに、そんな酷い内容なわけ?」
「……違う」
「ならまなが見せれるところだけでいいよ、無理は言わないから」
私がそう言うと、まなは俯いて黙り始めた。
プライバシーもあるし、見せられないなら見せられないで仕方ないとは思うけども——。
なんだか、予感が出来た気がする。
しばらく沈黙が走り、まなが隣に居た友達に携帯を見せ始めた。
「……なに、やっぱ私には見せられない酷い内容なの?」
私がもう一度口を開くと、まなは困った顔で私を見た。
そして友達と顔を見合わせる。
「だって、これ……。言える?」
「これ、なかなかエグいよ」
まなと友達は、私に向かってそう呟いた。
……なんとなく、わかった。
やっぱりそうなんだ。
だけど、隠されたり嘘つかれるのは嫌だった訳で。
「本当のこと言って」
気が付けば、私はもう一度口を開いていた。
「……」
「……もう全部言っちゃえよ、まな」
ずっと黙っているまなに対し、隣にいた友達はまなの肩に手を置いた。
——そこでやっと、まなが動き出した。
「壱とLINEしててね……。まぁ、言った通り『依麻のことどう?』って聞いて、そういう話になったのさ」
「うん」
「で、壱は『そんなに俺がいいの?』って言ってて、私は『らしいよ?』って言ったのさ」
「……うん」
私はまなの話の内容を一つ一つ理解しながら、ゆっくりと頷いた。
「……そしたら、『俺思ってる人がいるんだよね』って言ってて」
まなのこの言葉を聞いた瞬間に、一瞬にして頭が真っ白になった。
その間もまなは話を進めていたが、頭の中に入ってこなくて。
覚悟はしていたけれど、やっぱり受け入れたくない自分が居た。
「——で、でもまだわからないみたいなこと言ってて、私が『付き合うだけ依麻と付き合ってみたら?』って言ってみたのさ。そしたら、『好きじゃないのに付き合ってどうなるの?』みたいなことを言われて……」
確かに、好きじゃないのに付き合ってどうなる?
私はもう、孝仁との出来事でそれを味わった。
孝仁は私の事が好きじゃないのに、付き合った。
だから上手くいかなかった訳で——。
壱に好きな子がもういる時点で、余計に振り向かせる自信なんてない。
壱は、きっと春ちゃんが好き。
春ちゃんも壱が好き。
だから二人は、両想い。
私が入る隙間なんて、最初からもう、どこにもなかったんだ。
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