コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: えっ、今日から私も魔法使い!?【オリキャラ募集中】 ( No.178 )
- 日時: 2015/05/03 22:36
- 名前: 雪兎 (ID: VIeeob9j)
第六十六話・前編 <何でもアリな体育祭編>
奮闘したものの、私たち白チームは結局負けてしまった。
…まあその後、赤チームと戦った黄チームも、あっさり負けてたけどね。
というわけで、赤チームと緑チームが対戦することとなった。——てか、自分で言っててわけわかんなくなってきたし。
あんなに強いチーム同士が戦ったら、きっと大変なことになるんだろうなあ……。
そう考えつつも、不思議と期待してしまう私。どんなにすごい対戦が見られるんだろう?本当に楽しみだなっ!!
☆
『えー、緑チームとの対戦はぁ、代表の生徒同士の対戦となりますー』
アナウンスが、眠そうな気の抜けたような声に変わっている。この声は、会長…?
まあ、いいか。それよりも、
「各チームの代表…誰になるんだろうね?」
横から、エリオット君が話しかけてきた。「やっぱり、みんな気になるんだね?」
「当たり前ですわ。なんてったってあ・の、ギルバート隊長の勇姿が見られるかもしれないのですわよ!?」
キャンディさんが目を輝かせて言った。ほー、隊長のファンなのかあ。
「…ぉ。代表、出るみたい…」
リュネが眠そうに目をこすった。指さす先には、対峙する二人の人物の影が。
『おー、決まったようですねえ。…なになに。赤チーム代表は、プランス・トランジスタ君。対する緑チーム代表は、ハク・ライディル君…ふぁーあ。』
眠くなりそうなアナウンスに促され、二人が前に進み出た。何やらプランス君が、チョキの形にした自分の手を見つめながら、ブツブツ言っている。
「『なんで…僕はこういう時、必ず負けるんだろう…』…と言ってる」
リュネが驚異的な聴力で通訳してくれる。…って、じゃんけんで決めたのかいっ!!
意気消沈のプランス君の横で、ハク君はなぜか飛び上がって嬉しそうにしていた。
今度は私にもはっきり聞こえた。「よかったっすぅ〜!ジーク先輩じゃなくて、ホントによかったっすぅ〜!」
…うん、まあそうだろうね。ハク君がジークと戦うなんてことになったら、ハク君戦う前から棄権しそうだし…。
何にせよ、この二人の対戦を楽しまなくっちゃね!
次回、第六十六話・後編。お楽しみに☆