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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 『空恋』短編集 ( No.4 )
- 日時: 2016/03/19 16:19
- 名前: K(*^▽^*) (ID: a0p/ia.h)
『授業中のメッセ』
「はぁ、、」
数学の授業中、やる気が出ないせいかため息をする。
窓側の一番後ろだし、、周りの子背高いから見えないよね、、うん。
さっきからあくびが止まらない。
眠い。
心の中で何かがプツンと切れて机に突っ伏した。
ダメだ、まぶたが上がらない。
こんなぽかぽかの晴天だから悪いんだな。
顔を横にして窓の外を見たら水色の空に白いひつじ雲がポコポコでている。
春だね〜、、睡眠の春。
もう一度まぶたを閉じようとしたら何かが頭に当たった。
「ん?」
頭を上げると小さい紙が落ちてきた。
『カサッ』
(授業中に寝るなバーカ)
すぐに誰からか分かった。
隣に睡眠不足の目を向けると君がこちらを頬杖をして見ていた。
(そっちだって、さっきまで寝てたくせに)
ノートを破りササッと高速で書いて隣に放り投げる。
君はそれを見るとすぐに返信を書いてこちらに放り投げた。
(起きてました〜、あくび七回目さん)
って数えてたんかい!
睨むと笑いをこらえて震えていた。
(暇人!授業聞いてなかったんじゃん)
(寝てるよりましだ)
紙の喧嘩が始まりノートはひどい姿に。
(好きな子の観察でもしてろ!)
ふと思い付いた言葉を紙に書く。
(俺の好きな奴しってんのかよw )
知らん。
(知るか!)
あっかんべをしてそっぽを向く。
くそっ眠気覚めちゃったよ!
悔しすぎ、、『トサッ』
紙が机に飛んできた。
開けるとさっきより綺麗な字で書かれていた短い文章が私の目に入ってきた。
(お前)
隣を見るとそっぽを向いて頬杖をした君がいた。
赤い耳だけ見えて私の頬も熱くなった。
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