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- 隣り合わせの君と青春
- 日時: 2017/04/21 20:08
- 名前: 未圖喜 (ID: ipWQKyVJ)
*序章*
君が好き。
真面目すぎて馬鹿みたい。
不器用で、思ってる事の1/10しか伝えられない。
ただ、まっすぐに前を向く君が好きなんだ。
_______________初めは、ありえないと思った。
でもね、君を見るたび、胸がきゅっと鳴るんだよ。
今日も君を写めていく。
君と過ごす一分一秒がかけがえのない宝物。
_______________残された時間を君と。
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- Re: 隣り合わせの君と青春 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/21 21:03
- 名前: 未圖喜 (ID: ipWQKyVJ)
第1章 彼氏彼女
私には大好きな人がいる。
幼馴染で、最近彼氏になった駿。
片想い期間が随分と長かったから、今でも信じられない。
「佑奈〜!!」
「あ、駿」
小麦色に焼けた肌に、真っ白いシャツが眩しい。
に、と白い歯を見せて笑う彼に、私は懸命に手を振る。
「帰ろ」
「うん♪」
隣で歩き始めた駿は、なんだか楽しそう。
鼻歌なんて歌っちゃって。
_______________まったく、可愛いんだから。
「駿、何か良いことあった?」
「何も。ただ、なんか良いなあって」
「え?」
「いやね、佑奈と一緒に帰れるって、良いなあ…みたいな」
お調子者か、と内心ツッコミを入れつつ、真逆の言葉が溢れる。
「わたしも」
言ってしまってから少しだけ恥ずかしくって、俯く。
「……」
「……」
前を歩いていた彼が突然立ち止まって、手を差し出してくる。
「…?」
チラッとこっちを見て、すぐに視線をそらす。
口元を片手で隠しながら、ぶっきらぼうに言った。
「手、繋ご。その………彼氏彼女なんだしさ」
最後は消えかかっているが、私の心を響かせるには充分だった。
「…う、うんっ!!」
そっと握ると、駿は少しだけ嬉しそうな顔を見せた。
_______________付き合うって、良いなあ。
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