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Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.10 )
日時: 2015/11/23 22:42
名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: L3qeerbj)


 わーい!お友達ー!!

 ……ゲフン、ゲフン。あー、あー。……よし。


 夏目さん、ぜひお願いします!!お友達ほしいです!

 あ、あとスレが云々の話はありがとうございました。初心者ですので助かります♪

 普通に話す時もここがいいですかね?
 何度か「○○&☆☆専用」とかいうスレも見ました。友達専用とか、そんな風にするのもいいかもな〜……と、こ、これは勝手な妄想ですからっ////

 えっと、よろしくお願いします。
 よろしくね!

 ……ついでに小説も更新します……


———


第二章  眠りの森の美女


〜3〜


「あのー」
「———?なんですか?」
「酷く慌ただしいようですが、一体何があったんですか?」

 私は声を落として近くに居た若い男性に問う。私は実際よりも2歳程年をとった姿だ、よって、若いのはこのアバターだけの可能性がある。

 彼のレベルは9で、私は先ほどの戦闘でレベルがまた上がったからレベル11と二つ違い。背中には大きなバスターソードを抱えている。

「おや、ご存じないですか」

 男性は南門のあった方向を見る。

「今、魔術師のプレイヤーが結界を展開しています。大勢のモンスター がこちらに向かって来ているそうなんです。このゲームはデスゲーム なので、誰も戦闘に出ようとはしないんですが、このままだといずれ 結界にモンスターが攻撃し始め、結界は壊れるでしょう。そうすれば ここにいる人たちは皆殺しです。当然、武器屋なども使えなくなるで しょう」

 ありゃ、そりゃあ困った。
 って、これは私も援護に行った方がいいのだろうか。魔術師だし、結界スキルはあったはず。

 私が考えていると、男性はまた話し始めた。

「魔術師はソロには向きませんし、このゲームでは地雷職。なので、使 い手が少ない。結界はすぐに突破されるでしょう」

 うわ、地雷職って言われた。
 スキル屋のお姉さんも言ってたけど、本当に珍しいんだね……。

「私はあちらに加勢します。あなたはどうなさいますか?」
「そうですね……参加はしたいところですが……」

 一応他の三人にも確認しておこう。
 私とPTを組んでいるのなら、私の戦いに巻き込まれるかもしれない。
 いまだに私はこの辺の事がよくわからない。
 説明にはこんなこと書いてなかったし、あの三人いわく、大体こう言うのはオンラインや通信系のゲームしかないらしいから私にはまったく分からない。オンラインやらなんやらはした事がない。今までしてきたゲームは全部一人でやる渋いものだし。しかもこのゲームはもともと通信系ではない!パッケージ版だ!急に設定が変わったのだ。もはや設定が変わったなんて域を超えてるけど。

『ってことなんだけど』
『PTだからと言って巻き込まれる心配はありません。それに私たちもそ ちらに加勢したいですし』
『え、良いの?』
『もちろん!私たちもこのゲームのプレイヤーだもんねっ!』
「……えーっと、確認も取れたので、いったん南門に行って、私の仲間 を待ちませんか?」
「ああ、助かる」

 私が一気にしゃべると男性は驚いた顔をした。
 ……あれ?私何かおかしな事でもしたかな?
 たぶん何もしていないと思う。
 しばらく歩くと南門が見えてきた。

「ルーシー!」

 ローズが元気よく手を振っていた。

「皆、早いね」
「うん。……その人は?」

 かすかに「彼氏?」と聞こえたのは気のせいだ、きっと。そう、なんか最近、ローズの声の幻聴がよく聞こえる。まずい、そろそろ耳が遠くなってきたのか……。

「えっと、この人は……」

 私は困ったように男性を見上げる。
 名前を聞いていなかった。
 私も名乗っていないから、相手も私の名前を知らない。

「シアンだ。よろしく」
「私はローズ!こっちは、マリアとアーナ。一応言っておくと、こっち はルーシーね」

 一応言ってくれて、助かりました。
 他の皆は私たちがお互いを知っている事前提だろうし、今更名乗るのもなんだか気が引ける。

「よろしくお願いします」
「よろしくです」
「よ、よろしく……」

 二人は最後に音符マークでもつきそうな勢いでいう。
 最後は私だ。今までよろしくの一言も言っていなかった私を恥じて何が悪い!声が最後の方は相手に聞こえていない可能性も大きいけど、話の流れできっと分かってくれるさ!是非とも分かってくれ!!

「君たちはPT?」
「はい。なかなかバランスがとれているでしょう?」
「ああ。剣士三人に弓士一人。なかなか良い組み合わせだと思うね。魔 術師も欲しいところだけど……」

 剣士はマリアとローズ、弓士はアーナだ。
 って、私がいない!?というより剣士として数えられてる!?

「えーっと……」
「ふふ、ルーシーは剣士ではなく、魔術師です」
「えっ」

 男性は小さく声を上げる。

「この二刀流は彼女の趣味ですね。あ、でも、実際にも使いますよ?言 っておくと強いです」
「へ、へぇ……」

 引かれた気がする。どん引きとはいかないけれど、かすかにシアンの顔が引きつった。思わず私は顔をそむける。

「え、えっと、私は皆の準備が整うまで、結界の援護に行ってきま   す……!」

 シアンの視線が突き刺さった私はその場を逃げた。文字通り逃げた。ローズが「あ、逃げちゃった」と言ったのも聞こえ……いや、あれはいつもの幻聴だ!きっと誰にも気づかれていない、は、ず……。

 ちょっと落ち込み気味の私だったが、結界を一生懸命作りだしている女の子を見て、こんなんじゃだめだ、と自分を叱咤。私が加わっても魔術師は5人。ほんっとうに地雷職だったんだね。改めて実感。

「大丈夫?」

 結界は思っていた以上に大変な作業らしい。
 これまた私には特に大変というわけでは無かったのだが、周りの人は苦戦していた。
 そして後で気づいたのだが、私は咏唱が必要ない。確認してみると、<結界>のスペルは恐ろしいほど複雑だった。
 マリアたちとのスライムの戦闘の時はおそらく……レベルの違いか。

「お待たせ〜」
「待たせたな」
「ううん。大丈夫」

 私は先ほどと何も変わっていない。
 他の皆は何やら装備を整えてきたらしい。私はなるべく防御率、回避率が高いなどという基準で選んでいるため、相手によって変える、なんて事はしない。正直言うと、面倒くさい。

 そう言えば、シアンがPTに入っている。おそらく臨時だろう。確かにこういう戦いのときは「PT仲間になんとか」という条件の魔法などが掛けやすい。団体用の魔法は大体がPTという文字が入る。

「それじゃあ、行くか」

 シアンが言い、私たちは南門を出た。


———


 アウリンです。頭の中は友達という文字でいっぱいです!幸せ♪

 と、いけませんね、最後くらいは決めないと。(今までも決めてなんていませんが)

 お知らせ……というような大層なものではありませんが、近いうちにチートなルーシーが暴走します。
 あの子、本当は頭がいい設定———というより、ひらめき度数が高い設定なんです。

 リアルでも通っているのは名門校ですし。ただ、使い道を間違えているのと、本人がめんどくさがり屋なのでほとんどそのスイッチが入らない……。


 ———そのスイッチが入るとき、悪に断罪が下される———


 カッコよく言ってみました♪(まだ興奮が冷めていないようです。こんなんじゃ、本文ミスってるかも……)