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想い思い、重い。 【久しぶりの更新でございます】
日時: 2015/10/06 19:34
名前: SINODA KEIN(ユキ) (ID: oUY4LzoD)

はじめまして、もしくは、こんにちは。
ユキです。

この作品で二作目!
しかし、今回はシリアス多しで恋愛をかいてみたいとおもいます。

更新は不定期になると思うので、気長にまってください!

感想・意見を、お待ちしています!

P.S.完結できるか、保障はないです。マジで。

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Re: 想い思い、重い。 【元:クチナシ】 ( No.50 )
日時: 2015/02/28 19:24
名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)

〜ベニバナ:夢中〜

まだ、きて早々なのに。

「ううっ・・・・うえっ・・・・ううっ・・・・」

「・・・・・・・だい・・・・じょ・・・・・ぶ?」

凛はすぐに気がついて、声をかけていた。

「・・・・・・・」

「・・・・僕で・・・・よかったら・・・・・・・友達・・・・に・・・・なる・・・・・よ」

「・・・・・・・・・・・・・」

胡桃が黙っていると、ほほえんで、手を差し伸べていた。

俺は、ムカッとして

「・・・・・・・・・・なにしてるの、お隣さん」

冷たく言い放った。
DVを受けていた俺は、昔はすごく冷たかった・・・・と思う。

自分の居場所は家にない。
家に帰っても誰もいない。
帰ってきたら、DVにまきこまれる。

だから、近寄る人を拒んでいたんだ。

だれも近寄るな。
信じないぞ。

・・・・・今、こうして社交的になったのは、DVから解放されたからだ。

母親が離婚して出ていった。もう、DVはない。
自由なんだ。

「で?なにやってんの?転校そうそうイチャイチャ?キモイよ、そういうの」

よく分からない理屈をこねて、胡桃から凛を遠ざけた。

「・・・・・・・・・・いくぞ」

「・・・・うん・・・・」

ギロリ、と凛を睨んだ。

くだらない執着心だったんだろう。

近づくな。

とるな。

そういったコトを思っていたんだと思う。


嗚呼、酷いことをしたんだな・・・・・・・・・・・・・


でも、それだけスキナンダ。

胡桃が。


だから、彼女のためならなんでもする。

他人が傷つこうが気にしない。

だって、俺の眼中には胡桃しかいない。


・・・・・・・なのに。

胡桃は凛がスキナンダ。

・・・・・・・・・・・・・

嫉妬と憎悪でおかしくなりそうだ・・・・・・・・・・・・・


なのに、フラレタ。

これから、俺はどうすればいいのだろう・・・・・・・・・・

どうすれば・・・・・・・・・・・

嗚呼、そうだ・・・・・・・

アイツ、どうしてんのかな・・・・・・・

Re: 想い思い、重い。 【元:クチナシ】 ( No.51 )
日時: 2015/02/28 19:26
名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)

〜マダガスカルジャスミン:清らかな祈り〜

どうやったら

どうしたら

このコイは叶う?

どうしたら

誰も傷つかずにすむ・・・・・・・・・・・・

僕は、静かに考えた


『俺』と『僕』の2人からなる、ボク。


ずっと隠してきた、『俺』が、初めて、出てきた。

本から片時も目をはずさせなかった──出てきたくないといってでてこなかった『俺』が。

折園胡桃の前に、でた。

何故?


確かに、彼女は魅力的だと思う。

・・・・・・顔はそこまで整ってないと思けど。

よく、話しかけてくる女の子の顔は整ってると思う。

でもね。

そんなのよりも、やっぱり性格だと『僕』は思う。

ソレは、『俺』も一緒なんだけどね。

でもさ。

やっぱ、そこそこないと嫌じゃない?

折園さんは、確かにそこまで整ってないけど、不細工ではないと思うんだ。

だから、セーフなのかな?

明るくて、気さくで。

周りをよく見ている。

雑巾をとりに危ないまねをするのはどうかと思うけどね。

あのときは、心臓に悪かった。


何故?


それにしても、陽は本当に折園さんが好きなんだよね。

嫉妬と憎悪でつつまれてるよ、目が。

・・・・・・結構、ヒドイことをしてまでして、折原さんを思ってる。


姫里美由さんが可哀想だよ。


好きじゃないのに付き合って。

苦しそう・・・・・・・・・・・


それなのに、折園さんは、気がつかない。

鈍感もはなはだしいくらい。


でも、仕方がない、とも思うんだ。

それが、『彼女』なんだ。

それをふくめて、魅力だと思う。


きっと。


あれ。

どうして、『僕』は、こんなにも話してるのかな?

どうして、『僕』は、気にしてるんだろう?




それは少し前にさかのぼるんだぜ

『俺』がささやきかけてきた。


こういうときに、多重人格って便利だと、『僕』は思う。

教えてくれるから──


でも、今は


モヤモヤ


どうしてだろう。



こたえはもう心の中にオマエのなかにあることに気が付けば俺は・・・・・

そう、『俺』が悲笑みながら思っている事を




僕はしらない




Re: 想い思い、重い。 【元:クチナシ】 ( No.52 )
日時: 2015/02/28 19:47
名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)

〜ジャーマンアイリス:記憶の断片〜

「──ふったよ、私」

「・・・・・・・・・・・・」

ミユは、何も言わず、ただじっと私を見ている。

「・・・・・・・・・・ごめん」

「なんで、あやまるの」

「だって・・・・・・・・・」

私のせいで、美由は、陽は、傷ついた。
私のせいで・・・・・・

「・・・・・・・・別に、いいよ」

「え?」

「私が勝手にきめたの。そう、勝手に。だから、胡桃は何も悪くないよ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

そう・・・・・・なのか?

ううん。違う。

おかしいんだ。

おかしい。


美由はホンキで、陽はホンキじゃない。

そんなのおかしい。


「ううん。私のせい。ごめんなさい」

「なんで?なんであやまるの?」

どうして?

そんなの、決まってる。

「私のせいで、私が・・・・・・美由のキモチに気づかなかったから・・・・・・」

私が気がつけばよかった。
そしたら、こんなことにならなかった。
美由だって、傷つかなくてすんだ。




「バッカじゃないの!!!???」




え・・・・・・・・・・



「なんで!?なんで謝るの!?謝らなくていいっていってんじゃん!」



な・・・・ん・・・・で・・・・・・?



「私はっ・・・・・・・・・・私はっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタなんて、ダイッキライ!」


え・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「ダイッキライッ!!!」






Re: 想い思い、重い。 【元:クチナシ】 ( No.53 )
日時: 2015/02/24 19:24
名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)




・・・・・・どうして?どうして美由はおこってるの・・・・・・・・・?

どうして?


私が、傷つけたんだよね?

私が、陽のキモチに気がつけばよかったんだ。
そしたら、美由だって、あんなツキアイをしなくてすんだのに。


どうして?

どうして怒ったの?




美由は、私が嫌い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?




どうして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?





グルグルと、頭の中で、昔のコトが思い出される。

 「アンタなんか、愛されるわけがない」
 「アンタに友達なんか、できるわけない」

イヤ、イヤッ・・・・・・


 「アンタはあの忌々しいヤツの子なんだから」


イヤダ・・・・・やめて・・・・・・

 「アンタなんか、死んじゃえばいい!」
 「アンタなんか必要ない」
 「アンタなんかいらない」


イヤァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!



目の前が真っ暗になるのが分かった。



「え?・・・・るみ?・・・・・・・・・・・み!?・・・・・・・・・!?」



とおくで、美由のよぶ、こえ、が・・・・・・す・・・・・・・・・・・・・・・・ル・・・・・・・・・・

Re: 想い思い、重い。 【元:クチナシ】 ( No.54 )
日時: 2015/02/28 19:48
名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)

〜ヘリクサリム:記憶〜

・・・・・・ああ、ここはどこ?

あたり一面、漆黒の闇。

・・・・・・・・・・・・・ここは・・・・・・・・・・・・・・・?


意識も朦朧としたまま。

はっきりと見えるものもない・・・・・・・・・・・・・


あれ?さっきまで、私はなにをしてたんだっけ・・・・・・

私は誰と、何を・・・・・・


陽?

ああ、ちがう。

ミユだ。


ミユと・・・・・・ミユと・・・・・・・・・・・


ズキィィッ


頭痛が走る。


「ッ・・・・・・・」

思い出したらダメなんだろう。

でも、それでも、強烈過ぎてのことっていることもある。


例えば、アノ思い出のように・・・・・・


残酷で、私の心を貫いた、アノコトバ。
そして、アイツ。


殺意さえめばめた、アイツとの・・・・・・・

どうして、こんなことを思い出したんだろう?

ああ、そうだ。ミユが確か・・・・・・・・・・・


自問自答を繰り返しながら、アノコトを思い出す。


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