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ねこレンタルショップニャみ子へようこそ!
日時: 2016/12/14 17:17
名前: 川島はるか (ID: l.rgOv2I)

こんにちは&初めまして!川島はるかです。ありきたりな名前ですがよろしくお願いいたします。
今回初連載(?)になります「ねこレンタルショップニャみ子へようこそ!」をよろしくです!
主な内容は・・・見てからですね。
ついでに主人公の名前は「杉山奈未子」このショップの店長です。
もう一人、アルバイトで働いている「クルリ・リンネ」もいます。
ではでは魅惑(?)の世界へご案内いたします...



第1話
【一日体験(日帰り)→500円 一日体験(お泊まり込み)→1000円 一週間もふる→2000円
一ヶ月もふる→2500円 一生涯もふる→50000円
ぜひねこレンタルショップニャみ子へどうぞ!】
・・・・・・なんですかこれ。・・・というよりもふるってなに?
頭には?が飛び散る。意味がわからない。でも・・・
もふるってけっこう気持ちよさそう・・・一ヶ月借りるとかできるんだ・・・
「ねこ好きだから借りてみようかな?」
地味で女子力の欠片もない私。ねこ一匹いれば少しは女子力上がるかも、と期待していたとき
「・・・・・・よくみたらこのお店意外に近くにある?」
私が町中で拾ったそのチラシには地図がのっている。お店は私の行き着けの店の近くだった。
ちょうど今からそこの近くに行くし、行ってみてもいいかな。


探してから一時間経過。一向にお店が見つかる気配はない。え?この店の近くじゃないの?
さすがに焦る。あと二時間で仕事の時間だ。仕事にはなにがなんでも出なくては。
ここ何往復したかな。古本屋、ケーキ屋、八百屋さん、それから、それから・・・
「・・・ん?」
よくみたらケーキ屋と八百屋の間、ここ建物がある。あれ?もしかしてここ?
・・・にしては看板もないしねこらしき動物すらいない。本当にここかな?
その瞬間、建物のドアが「バアンっ」と勢いよく開いた。
「わあああああっ!?」
「あなたうちになにか用?」
「ふぇ?」
仁王立ちした女の子。大きなリボンでしばったサイドテール。身長は私よりも低く、細い体。
めつきは優しそうな顔だが私よりも5〜6歳ほど年上の雰囲気だった。
「えっえと・・・あの、ねこをもふりに・・・」
「・・・え!?お客さん!?ごめんなさい、あたし勘違いして・・・」
「は、はあ・・・?」
「お客さんならば歓迎いたします。ようこそ!ねこレンタルショップニャみ子へ!」
「あ、ありがとう・・・ございます。」
女の子はさっきの口調とは裏腹にニコっと笑顔で出迎えてくれた。
「あ、あのっおっお客様ですか!?」
「・・・え?」
おどおどした様子で後ろのほうから登場した女の子。ふわふわカールの髪がかわいらしい。・・・やはり大きなリボンのカチューシャ。ここはリボンが流行っててるのかな?
「あの、あの、ねこレンタルショップ・・・ニャみ子へようこしょ!」
(ようこしょ・・・?)
「ひああああっまた噛んじゃったあああっ」
「・・・ふふっかわいいですね。」
「ふぇ?」
「あ、いいえ・・・」
「こんにちは。私は店長の杉山奈未子。お客さんもふるのはどのくらいの期間?」
・・・聞き方が独特だなぁ
「あ、えと、一ヶ月で。」
「オッケー。2500円だね。・・・ありがとう。ちょうどだね。んでどのねこを選ぶ?」
「あ、どれでも・・・」
「んもう!それが一番困るの!ほら!どれ!?」
「ええと・・・じゃあこれ!」
「契約成立ね。」
「契約?」
「なんでもない。こっちの話よ。ところでねこを買う準備は出来てるの?」
あ・・・しまった。勢いでやっちゃった。しかもこのあと仕事があるのに・・・
「出来てなさそうね」
「・・・はい」
「時間ある?」
「いっいえ・・・実はこのあと仕事が」
「まぁねこなんて適当にエサやっときゃなんとかなるわよ」
「・・・なんとかなるんですか?」
店長なのにこんなこと言っていいのかな?
「ここのねこは手入れがされてるからね。」
「じゃあ、一応エサだけ・・・」
「エサって言ってもこの子けっこう食べるから余分に買ったほうがいいわよ。」
「でも」
「家まで運んであげる。ついでに携帯の電話番号教えてくれる?一ヶ月過ぎても返されなかったときのために」
「わかりました。ありがとうございます。」
優しい店長さんだな・・・ありがたい。
でもこのねこを借りたことがのちに大事件になるとも知らず・・・

続く

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