コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: フユコイ。【オリキャラ募集中!】 ( No.13 )
日時: 2015/09/16 18:24
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: wUAwUAbM)
参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目織


第二話


かまくらの中は、はじめて入ったけどいがいと暖かかった

下にはブルーのレジャーシートが置いてあるため、体が雪につかないようになっている

「あの、これどうぞ……」

雛子ちゃんが渡してくれたのは、紙コップに入ったホットココア

「ありがとう……」

両手で普通に持っても、熱いと感じないくらい外は寒い。いくら暖かいかまくらの中にいたって吐く息は白い

「すげー!ニノ金が雪に埋まってる!」

━━━そう

グラウンドの隅っこ。

そこには近くの小学校から移動してきた二宮金次郎の像がある。

雪が降ると、埋まっちゃって可愛そうなんだよね

━━━━ボフッ




「あ、悪ぃ、手が滑った」

或斗君の投げた雪玉は、見事私の腰に命中

コントロール力凄い……!

って感心してる場合じゃない!

「……あーあ……ほら、あい。雪落とすよ?」

夕日ちゃんは私の腰についてる雪を手で落とす

紺色のジャージは、一部分だけ濃くなってる

「ってゆうかお前らやんねぇの?」

「うん。私たち寒いの苦手だから……」

はい、来ました☆

夕日ちゃんの表顔!

「そっか。じゃあな!」

そう言うと或斗君はもう一つ雪玉を作ると男子たちの群れに帰ってしまった

━━━その中には勿論、塩野くんの姿もある

雪合戦……

みんなは楽しい思い出になると思う

でも私は昔━━━夕日ちゃんと、もう一人の幼馴染みの女の子、そして近所の男の子と家の前で雪合戦をしたことがあった

だけど、その男の子の投げた玉が見事に私の顔面に命中。

それから鼻血を出したり━━━喧嘩になったり、色々なったんだよね

夕日ちゃんいがいの二人は小学校に上がる前に引っ越しちゃったけど━━━

「あい、どうした?」

「━━━━━あっ、ごめんね。考え事しててっ……」

「そっか。あ、じゃあ私、行ってくるね」

行ってくる?

「あいは暖まっててね!」

夕日ちゃんはそう言うと腰を曲げてかまくらをでて、私に手を振りながら雪玉をもってクラスのみんながいるところに走っていった