コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.1 )
日時: 2015/09/28 19:28
名前: 深海 ◆XAZUAOywuY (ID: aQG7fWp7)

□Prologue




■ 死ぬのに、良い日。


放課後の事だ。

学校の屋上から見える、夕景が綺麗で、私は手すりに腰掛けていた。

人がいない、赤く、静寂の世界。

真っ赤な夕陽に手をかざして、呟く。

「今日は、死ぬのに良い日だな。」

すると、誰もいないと思っていたが、真下から1人の男子生徒が何かを叫んでいる。

まぁ、普通の反応だよなぁ、屋上の手すりに座っている女子生徒がいれば。

私は、そんな男子生徒の叫びを無視して、よっ、と屋上の手すりから飛び降りる。

一瞬の浮遊感。

それから、段々地面との距離が近くなる。

私の目は、私を驚愕の表情で見ている、さっきまで叫んでいた男子生徒の顔を捉えた。

あれ、君。

見た事あった顔なので、つい声を掛けようとした矢先。


私は、地面に激突した。