コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 緋奈の短編集です!
- 日時: 2015/11/28 13:09
- 名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)
こんにちは!星飯 緋奈です。
今回は短編です…が、ちょっと変わった短編集にしようと思っています!
短編では、没になってしまったキャラクターがよく出てきます。
それで、ここでは、短歌【5・7・5・7・7】を交えつつ、話を展開していきます!(短歌は自作です)
それでは、お願いします!
- Re: 緋奈の短編集です! ( No.1 )
- 日時: 2015/11/28 14:12
- 名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)
一話〜桜〜
「あぁ…すまない。観桜櫻」
「はい」(また、忘れられた)
わたしは、地味な人間だ。特徴的なところなんて何一つ無い。
「きゃー!智也くーん!」
クラスメイトの女子が黄色い声をあげて、1人の男子に群がっていく。
わたしは、海堂智也の事が好き。けれど、彼の周りにはいつも人がいる。
わたしなんて手が届かない、まさに…『高嶺の華』だ。
《しがらみの 中にあるのは 恋の花
決して届かぬ 高嶺の華よ》
沢山の人が柵(しがらみ)みたいで、その中心にいるのは、わたしが恋する、花みたいな彼。でも、人の柵の中にいる貴方に手は届かないから。彼は高嶺の華なのだ。
- Re: 緋奈の短編集です! ( No.2 )
- 日時: 2015/11/29 06:53
- 名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)
二話〜観桜の宴〜 ※平安物です
源 澄子(みなもとのすみこ)は、屋敷で開かれた観桜の宴を、御簾越しで楽しんでいた。
箏を爪弾き、美しい桜を眺める。裳着ノ式を済ませていない少女に、来ていた客もうっとりとした。
「澄子」
「はい、何でしょうか?お父様」
たおやかで凛とした声が応じる。
「歌を、読んでみてくれ」
「分かりました」
〜観桜の 色に染まりし 春の宵(よい)
皆の心は 移ろうものかな〜
この歌を聴いて、貴族たちは素晴らしいとも思ったが、皮肉られた事に対して怒ったという。
歌の意味〜美しい観桜の宴に、この春の夜は染まってしまいました。しかし、幾ら美しくとも、やがて人々はこの桜のもとから立ち去ってしまう事でしょう〜
- Re: 緋奈の短編集です! ( No.3 )
- 日時: 2015/11/29 14:22
- 名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)
三話〜命〜
お母さんが、赤ちゃんを産みました。僕の妹です。その日は、僕は10歳になって、丁度一ヶ月がたった日でした。
お父さんが、この子の名前は何にするか、と僕とお母さんにききました。
お母さんは、翼に決めて貰いましょうって言いました。そして僕は、妹の名前を口に出したんです。
『綺麗』と。
〜新しい 命の始まり 眩しくて
呟く言葉は 綺麗かな〜
意味〜病院でみた命の始まりは、小さかった僕には眩しすぎて、綺麗でした。だから、命の美しさと、可愛い妹の二つの意味を掛けて、綺麗としか呟けなかったんです〜
- Re: 緋奈の短編集です! ( No.4 )
- 日時: 2015/12/01 22:04
- 名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)
私の住む地方では、雪が降りません。この国では比較的暖かい場所なので、最低気温が0℃より低いなんて、ほぼほぼないと言って良いでしょう。
しかし、私はよく深い人間なので、雪を見てみたいと、よく思います。
そんな人生を14年程歩んだある年明け。私は、祖母の家で年越しをしました。
すると、チラチラと雪が舞ったのです。私は感動して、ふと、こんな歌が湧き上がりした。
〜ちらちらと 舞い散るものは 細雪
儚いけれど 美しいかな〜
私は口には出さなかったけれど、この歌を思い出すたびに、あの日の情景が浮かんでいくのです。
歌の意味〜外をちらちらと舞うのは細雪でしょうか。地面に触れれば、すぐに消えてしまうぐらい儚いけれど、とても美しいなぁ〜
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