コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美女4人怪盗団 ( No.10 )
- 日時: 2015/10/22 18:57
- 名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)
4人が集まるのは麗の店、コーヒーショップTAKE5 だった。
調査結果の報告会議が人知れず開かれていた。
美蘭の家へ行った麗が言った。
「こちらは侵入成功だよ。 ずっと見張っていたけど、まあ豪華な家だねそれから、美蘭には2人の双子の女の子がいてわがままほうだいだった。」
「美蘭はきれい好きで、家じゅうピカピカでないと気が済まないんだよ。ホームヘルパーに怒鳴り散らしていた。
どれだけヒステリックなんだろう。それに、ファッションにもうるさい。ヘルパーの女の子、嫌味を言われてかわいそうだったよ。」
報告を聞いて、華はピンと来たように言った。
「もしかして、昔の旦那さんとは離婚して、今の旦那さんは2人目、彼ともうまくいっていない。ペットに大きい犬を飼っている、美蘭の好きなものはスターバックスのコーヒー・・・?」
「全部あたってるわ。でもどうしてそんなことがわかるの??華??」
「映画とファッションブランドが好きな人なら誰でもわかるのよ。」
「そう?」麗は不思議そうにしていた。
「まあいいわ。
美蘭の家には通帳はないよ。じつは、今日忍びこんだついでに少しカマをかけてみたんだ。
寝室の鍵を派手に壊して、部屋の中も荒らしてきた。それに棚や引き出しを全部ひっくり返してきたの。いかにも泥棒に入られましたって風にね。
それなのに、美蘭は警察を呼ばないのよ?おかしいでしょ、やましい事がたくさんあるんだわ。
安藤に電話して、見られたらまずい書類の隠ぺいや、証拠品の削除を依頼してたわ。安藤がカネは無事かと聞いたら、大丈夫と言っていた。
きっと家にはないのよ。美蘭の家には金庫もなかった。彼女のかばんも探してみたけれどなかった。それなら、残るは理事長室のみ」
「すごいわ、短期間でそれだけ分かれば十分。」
「華と都は収穫あったの?」
麗がきいた。華は、意味深そうに、にやりとして都を見た。
「都は将来有望マラソン少年を見つけたよ。都は彼のコーチをしたがってる」
「ち、ちがうよ。」
「でも、きょうみあるんでしょ?」
「からかうなって・・・。」
本気で怒る都。
華はふざけて茶化す。そして、自分の音楽知識を語りだす。
「そのわりに都は何にもアドバイスしてなかったけどね。私ならこういうわ。
厳しい長距離走の試合前には、軍隊の音楽を聴くといいのよ。ファンファーレや重低音が、精神が高揚させるの。
集中力が増して、リラックス効果もあり…」
「ストップ華。脱線しないでよ。そういう話は音大でしてよ。」
麗が止めに入った。
「わかったってば、じゃあ、隠し通帳を探すために、4人で理事長室へ忍びこむわよ。来週の月曜日、夜11時に集合。いいね?」
「了解。」