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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 雨漏り傘。【短編集】 ( No.7 )
- 日時: 2016/01/27 20:45
- 名前: 洸。 ◆qiPqkmYC.c (ID: ZSw8dY6l)
「砂利道歩けば音が鳴る」.足跡辿って、歴史作って.
始めは皆、誰も歩けなかった。
けどそこから四足歩行で歩いて、いずれは立って。
その足で夢や希望、後悔や苦しみを味わって途中で転んで。
立ち上ることは、1人では難しい。
そこに沼があったのか、ずぶずぶと足を捕られる。
コワイ、ニゲタイ、クルシイ、カエリタイ、タスケテ——。
足掻いて足掻いて、けどそれでも立ち上ることは出来ない。
だから、諦める。ああもう無理だ、そう察したから。
「諦める前に、助けを求めろよ!」
誰かが遠くでそう叫ぶ。
微かに聞こえた声はどんどん大きくなってゆく。
鼓膜が破れそうなくらいの音になって、初めてその言葉に気付いた。
きっと私は、声に出さず助けを求めていたんだ。
それじゃ駄目なんだ、声に出して自分で言わなければ。
そしたら助けてくれるかもしれない。
自分が気づいていないだけかもしれない。
助けてくれる人は、本当は身近にいるのかもしれない。
——きっと私が、周囲を見ることを拒絶しているだけで。
……君は、私を助けてくれますか?
「ふん、お前1人じゃ無理だから仕方なく、助けてやろう。
ついでにこれからも一緒にいてやる、ずっと一緒にいてやる」
× ×
“雨”には関係のない、例外です。
恋愛にもほとんど絡んでないのでつまらないです(笑)
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