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さすがは国王だ。学校に着いたその日に、紹介会を開いてくれるとは。「では、転入生のレイン君自己紹介をお願いします」ああ、自己紹介で、だいたいのイメージを把握されてしまうので、気を引き締めねば。「えーと、僕の名前はレインと言います。え〜実績は、魔王幹部2体討伐、魔物およそ80体の討伐、王都テロ事件解決ぐらいです。得意魔属性は、火、水、風、土、雷、光、闇、無属性です。分からないことが多いと思うので、これからよろしくお願いします」それからは、クラス案内、校内案内を終えて、ランチのお時間。
「あいつか、転入生は」ヒソヒソとうるさいな。「隠れてないで出てきたらどうだ！」と、僕の代わりに、案内役の人が声を出した。出てきたな。「おい、小僧。俺と決闘しろ！」ありがちだな〜。「嫌です。僕は忙しいのです。他の人としてください」返事がない。ただの腰抜けのようだ。
「転写！」相手の動きを自分に重ねる。これは、「印を結んでいます！早く離れて!！」間に合わない。漆黒の炎が、こちらに襲いかかってくる。不味いぞこれは。ゲートは間に合わない。テレポートの術式は‥‥考える暇がない。やるしかないか。右眼でピントをあわせて、左眼を閉じ、「鑑写！！！！」相手と同等の漆黒の炎が、ぶつかり、打ち消される。助かった。助かった。よかった。