コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 似た者同士のラブコメディー
- 日時: 2016/02/13 20:19
- 名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)
西沢 弥生
西川 晴臣
苗字もにてる二人は有名な似た者カップル。
「何。キモいんだけど」
「うるせぇな、ブス」
なんやかんや大好きなんです!
そんな二人のラブコメディー!!
目次&挨拶>>1
Page:1
- 目次という名の挨拶 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/13 17:40
- 名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)
閲覧ありがとうございます!
初めまして!雪ウサギと申します!
今回、ラブコメディーを書きたいなと思い投稿させていただきました!
初投稿で、変な文になってしまったりすると思いますが暖かく見守っていただけたら幸いです!
二人のラブラブで笑える(?)日常を覗いてみませんか?
【目次】
☆1/恋人ですがなにか?>>2>>3>>4
- ☆1/恋人ですがなにか? ( No.2 )
- 日時: 2016/02/13 00:03
- 名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)
4月
入学式。
期待に胸を踊らす新入生達。
心なしか表情は柔らかく、今にも騒ぎだしそうにそわそわしている。
キョロキョロと辺りを見渡す者、嬉しそうに友達と話している者。
辺りはそのような人達で溢れかえっている。
その中で、視線を集め、一際目立つ二人組がいた。
「人多くね?」
「当たり前。今日は入学式だよ。」
誰もが息を呑むような顔立ちの美男美女。
周りにいる人達がカメラを手に取りシャッターを切っている。
男の方は茶色の髪に、前髪をあげていて、綺麗な茶色がかった瞳。身長は恐らく170は越えているだろう。がたいがよく、切れ長の目は笑うたびに細められ、周りからはキャーという甲高い悲鳴が止まらない。
それに比べ、女の方は濃い黒の肩まであるであろう髪をポニーテールに結んでいて、前髪はオン眉。身長は小さめで160いってるかいってないかぐらいだ。スカートからは白く細長い足が見えている。華奢な体で、目はたれ目気味で笑うたびにウォー!とイカツい声が学校中に響く。
新入生達は二人に目が釘付けだった。
「はいはーい!バッジを付けたら体育館に移動してねー!」
そんな新入生達に慣れているのか、女子生徒が指示を出す。
しかし誰一人として動く者はいない。
「今なら体育館に行くと二人と写真とれるよー!」
その言葉で動きだす新入生達。
我先にと体育館に向かっている。
叫んだ女子生徒は満足気に笑っていた。
「は…?」
「意味わかんないんだけど。」
唯一、場を飲み込めていない二名。
二人はゆっくりと女子生徒に詰め寄る。
「真夜、どういうつもり?」
「新垣。理由によっちゃあ、しばくよ?」
美男美女に詰め寄られ、妙にある迫力に女子生徒は怯える………そぶりも見せずにニッコリ笑って
「いってらっしゃい。文句なら間宮によろしく。」
間宮と呼ばれる男子生徒を指さしながら言った。
「えっ!?ちょ、新垣ぃ!?」
顔を真っ青にする、とばっちりを受けた男子生徒。
「「覚えとけよ。」」
彼は二人の低い声に顔をひきつらせた。
スタスタと体育館に向かって歩いていく二人の後ろ姿を見ながら呟く。
「………そんなぁ。」
彼の後ろでは元凶の女子生徒、新垣 真夜が腹を抱えて笑っていた。
- 恋人ですがなにか?part2 ( No.3 )
- 日時: 2016/02/13 14:10
- 名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)
「あー、だるい。間宮め」
「クソ膤。覚えとけよ」
「そもそもあんたが外にでるとか言うからこうなったんじゃん」
「あぁ?俺はこれ以上お前がデブらないように言ってやったんだけど?」
「はっ。余計なお世話。私まだデブじゃないから」
「てめぇの目腐ってんじゃねぇの」
「私がデブに見えるあんたの目が腐ってるんじゃない?」
「黙れブス」
「黙れゴミ屑」
いい愛…おっと間違った。
いい合いをしながら体育館に向かう二人から少し視線を外せばしっかりと握られている手が目に入る。
「晴臣」
「んだよ、弥生」
「他の女にデレデレしたらぶっ飛ばすから」
「嫉妬深いねぇ。俺の弥生ちゃんは。」
「うるさい。」
「弥生。」
「何。」
「俺以外の男にデレデレしたら殺すから」
「物騒だね、私の晴くんは。」
「そんな俺がお前は大好きだもんな。」
「まぁね。そういうあんたも私が大好きなんでしょ?」
「まぁな。ぜってぇ離さねぇから。逃げさせてなんかやらねぇよ。」
「私だって離れてやるもんか。」
二人は見つめ合って笑った後、繋がれた手を離すことなく体育館に入る。
体育館の扉を開けば甲高い悲鳴と低い雄叫びが体育館を支配する。
一瞬二人は顔をしかめたが次の瞬間には満面の笑みを顔面に張り付けていた。
止むことを知らない悲鳴に新入生以外の生徒は苦笑いを溢しながら耳を塞いでいる。
「写真撮ってくださぁーーい!」
「一緒に撮らせてくださいっす!」
「ちょ!私が先よ!何よあんた!邪魔!」
「おい!てめぇ順番だぞ!どけ!」
二人の前には沢山の人だかり。
「………………あのー。えっと…。」
案内係の声は響かずに悲鳴と雄叫びに消されていく。
それを見かねて行動したのは女、弥生の方だった。
「あの。君たち新入生かな?並んでくれると助かるなぁ!ね?お願い」
語尾にハートがつきそうな甘い声にキュルルンと効果音がなりそうな満面の笑み。
新入生達(主に男子生徒)の中は鼻血を出してしまう人もいた。
『わかりました!』
1/2の人がその声と同時に用意された椅子、自分の座るべき場所に戻る。
男、晴臣はそんな彼女を睨みつけたかと思えば
「元気な新入生達だな。俺、入学式楽しみだったんだ。早く始まらないかな?ね?君たちも席に座らない?」
男さえも赤くなってしまうほどのあまーい声、糖分100%の声に残りの生徒は静かに席についた。
中には腰が抜けて立ち上がれない子もでたほど、彼は甘い声を出したのだ。
横では彼女が睨んでいる。
「…………ぶっ飛ばす」
「…………あとで殺すぞ?」
そんな短い会話はマイクの音に遮られ響く事はなかった。
離す素振りを見せない手。
いつの間にか二人の後ろにいた間宮 膤と新垣 真夜が顔を合わせながら笑っていたのは言うまでもない。
- 恋人ですがなにか?part3(真夜side) ( No.4 )
- 日時: 2016/02/13 17:32
- 名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)
新垣 真夜(あらがき まや)
それが私の名前。
3年で生徒会長を勤めてる。
だから場をまとめるには使える手はつかわなくちゃね。
入学式。こうなるとは思っていたけど、いや、去年もそうだったから分かってはいたけど、悲鳴と雄叫びがすごい。
早く体育館行けよ。と心の中で呟きながら元凶の二人組を見る。
西沢 弥生と西川 晴臣。
まさに美男美女。口が悪いところも、面倒くさがりなところもまさにそっくりだ。
それで付き合ってるとかいうんだからまたなんとも言えない。
似た者カップル。
ちなみに二人とは同じクラスだし、二人は選挙で選ばれて生徒会にも入っている。
だ、か、ら。外に出るなっていったのに。
仕事は外に出ないことって言ったのに。
はぁ。とため息をはくものの、手を繋いでいる二人を見て顔が緩む。
ラブラブだなぁ。見てて恥ずかしいよね、あれ。
あー、憎いー。彼氏も好きな人もいない私に喧嘩売ってんのか、あいつらは。
しばきたい。殴ってやりたい。
そんな事を思っていたら
「しまった。二人を外に出しちゃいけないんだった!」
ふと聞こえた間宮の声。
私は振り返り間宮を見る。
副会長、間宮 膤。
彼は私を見ると焦って目をそらした。
そらされた事、二人がラブラブな事、周りがうるさいこと、体育館に誰一人行かないこと。
イライラがつのり、気づけば大声で
「今なら体育館に行くと二人と写真とれるよー!」
そう言っていた。
あ。と思った時には遅かったが効果は抜群で皆が我先にと体育館に向かっていった。
満足だ。
さすが真夜!天才!使えるものは使わなきゃよね!
そう頭の中のミニ真夜ちゃん達が騒いでいる中、カップルがこちらつめよってくる。
妙に迫力があり困る。
「真夜、どういうつもり?」
「新垣。理由によっちゃあ、しばくよ?」
美しい顔して言ってくる二人に笑う。
仲がいいんだからまったく。
そして私は当たり前のように
「いってらっしゃい。文句なら、間宮によろしく。」
シレッと言うと
「えっ!?ちょ、新垣ぃっ!!」
間宮が顔を真っ青にしてこちらを見た。
これぐらいはしなきゃ気がすまない。
二人にボコボコにされろ。
そう思っていると、いつの間にかいなくなっていた二人。
恐らく体育館に向かったのだろう。
証拠に二人がいなくなった瞬時に間宮が私にくいかかってきた。
「あーらーがーきぃー?どういうつもりだ!?」
真っ青にしながら叫ぶ間宮に笑いを押さえきれずに腹を抱えて笑う。
「てめっ!俺が殺されるんだぞ!あー、やべぇ!どうしよ!」
一人で焦る姿ばまさにバカだ。
「新垣!俺が死んだらお前、困るだろ!?」
「いや、別に?」
即答した私に項垂れる間宮。
可笑しかった。
「死んでこい、間宮。」
笑っていえば泣きそうな顔をする間宮。
可愛いと思ったのは秘密だ。
「あらがき………。お前、胸がないことバカにしたの怒ってんのか?気にすんな。貧乳の方がっていってぇー!」
「………死ね。」
「おま!そこけんのは反則だぞ!」
「貧乳で悪かったわね!死ね!クソナルシ!地獄に落ちろ!ドM!」
「そ、それは言い過ぎなんじゃ……」
「消えろ!触るな!菌がうつんだろ!菌が増殖する!てめぇの分際で酸素を使ってんじゃねぇ!二酸化炭素を吸え!」
「え?呼吸するなってこと?光合成はできねぇよ!」
「死ねぇぇぇぇっ!」
「あだっ!いた!ちょ!タンマ!痛い」
仲がいいのはお互い様。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。