コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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『人間』を愛した『神娘』の末路。
日時: 2015/12/07 18:05
名前: a-ru (ID: bD140njr)

はじめまして。 
最初に、注意。『私は可哀想なレベルで、国語が出来ません。』

誹謗中傷はお控えください。豆腐メンタルな作者は、見るに耐えない位、精神的に潰れます。

失踪しても、探さないでください。

以上を踏まえた上で、お読みください。



主人公。
名前は決まっていません。誰か命名してくださいorz



あぁ、つまらない。
ねぇ、神様。 貴方の『創られた』娘の、悲しい末路。
聞いて、くださるわね?


ある少女は、死ぬ間際。自殺間際に、ビルの屋上で、
『今回の『器』も、代わり映えしなかった。 何回、繰り返すのかな』
と、声にならない言葉を口にしたそうな。
その少女は、不自由なく、両親に愛されて育った娘だったのに、何を誤ったのか、急に自殺してしまったそうでして。
それはそれは、『親不孝』な娘だった。 と、周りには見えるのだろう。
その『少女』が、『普通』の人間だったのなら。

『神娘』と書いて『みこ』と読む。そんな子供がいるのを、画面越しの君は知っているのだろうか。
『神娘』とは、普通の人間ではない。『天界』に実体を、その存在を持つ、『神の娘』である。
その娘は、意識体として人間に宿り、その人間を使い、生きていく。
『神娘』は永久にその存在を保ち続け、記憶のすべてを己の中に『封』している、いわば『神の使い』なのだ。
『神娘』は、何度でも、意識体として地上に存在することが出来る為、気に入らなければ、すぐに『出ていく』。
簡単にいえば、死ぬ。
人間という器から出た彼女らは、すぐに別の器へと入って、『そのもの』として、生きていく。

『神娘』にとっての人間は、ただの器でしかない。
そして、一度彼女らに乗っ取られた『普通の意識体』は消滅してしまう。
彼女らは、『人殺し』だ。 人間という器を使う、凶悪な意識体だ。


彼女らは、好きだとか、愛だとか、そういう言葉の意味を知らない。
他の者の、温かみを知らない。
だから、繰り返す。 同じ、過ちを。

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Re: 『人間』を愛した『神娘』の末路。 ( No.1 )
日時: 2015/12/07 18:42
名前: a-ru (ID: bD140njr)

新しい『器』は訳あり物件でした。


「ん、あぁ〜〜っ」
少女は、病院のベッドで『意識』を覚ました。
(これが新しい『器』? また、代わり映えしない子供?......の、割には以外と綺麗な見た目......?)
?が大量についた考えを巡らせて、サイドテーブルにある手鏡を取り、自分の瞳を見る。
鏡に写るのは、「日本人」にしては珍しい。と言うか、そもそも存在しなそうな、『オッドアイ』の、可愛い娘。
右目だけが何故かオレンジで、髪の毛も何故か、金のかかった茶色だった。
つまりこの、今回の『器』となった娘は、人間としてはあり得ない、絵に描いたような娘なのだ。

「え!? 私とうとう、意識体が人形に移るという.......」

と、ふと、顔に違和感を覚えた。
マスクをしているような、不思議な感覚。
酸素マスクだ。 少女は何故か酸素マスクをしていた。
「感覚」がはっきりしていなかったのですぐには分からなかったが、どうやらこの『器』訳あり物件らしい。

「!?」

驚いて慌てふためく。何万年、何億年と『器』を転々と、使い捨てるようにしてきたのに、こんな状態で意識を覚ましたことは無かったからだ。
そもそも、今までの『記憶』には、入院してたことなんてなかった。大抵、入院する前に『器』を移していたから。

(死ぬのか、うん、この人間はもう居なくなるのか、なら、私も移るとしよう。 せっかく綺麗だったのに、残念だったね? 前の、本当の『意識体』ちゃん。)

諦めて、意識体を出そうとした時、スライド式のドアを勢いよく開ける音が頭に響いた。

(何!?お医者さん!? やっぱりこの娘、もう死ぬのか。。。 あれ?でも、心なしか、喜んでいるような??)

「おいっ!!」

「はいっ!」

反射的に返事をしてしまった。前の『記憶』のせいだ。
勿論、相手には届いていないけど。

(にしても、苦しいね?酸素マスク。 いつ頃か使ってた『器』でお医者さんをしてた頃は、普通に見てたし。珍しい訳ではないんだけど。 使ったことはさすがに無いもん)

声が届かないことを悟ったのか、「お医者さん」に見える人は、少女の酸素マスクを、躊躇いがちに外してくれた。
久しぶり(?)の外気だ。

「ありがとうございます」

これまた『記憶』の癖で、敬語になった。 そもそも、この少女が何なのかすらわからない今は、どう喋ったって変以外の、何とも思われないということで。

(だってこの『器』、記憶無いんだもん。 可笑しいよね?記憶喪失? そもそもこの『器』生きてたの?)

Re: 『人間』を愛した『神娘』の末路。 ( No.2 )
日時: 2015/12/07 19:31
名前: a-ru (ID: bD140njr)

私の名前の読みは『あーる』じゃなくって、『えーる』ですww
a-が『えー』で、ruが『る』ですね。 面倒ww



お医者さんに見えるのは同居人、らしいです。


「? とりあえず、目を覚ましたんだな?」

お医者さんに見える人は、少女の頬をペタペタと触り、異常がないか確認しているようだった。

(気持ち悪っ!! これ、君の見た目が見た目だったら、即通報レベルだよ?)

お医者さんに見える人は、無駄に若く、少女の3、4つ上のように見えた。
でも、髪の毛の色、目の色が全く違うから、兄には見えない。
この少女だけが特別だったとしても、絶対この人の妹では無いだろう。そもそも、顔のパーツが何一つとして似ていないのだから。
だったら、何なのか?

「えっ、あっ、あのぅ......誰、です、か?」

なるべく見た目に合うように、彼女としてはものすごく可愛子ぶって、問うてみた。
『器』が『器』なら、気持ち悪い感じに。

でも、この見た目なら違和感が無いのか、普通に、むしろ嬉しそうに教えてくれた。
善人とは、このような人のことを言うのか。

「僕は、君の同居人。 血は繋がっていないけど、家族......みたいなものだよ? 二人で、暮らすんだよ?」

小さい子供に言い聞かせるように、ゆっくりと答える。
途中止まったのが気になるが、今はそれどころではない。

(血は繋がって無いって、どういう? 血縁の人じゃないの?)

大体、病院のお見舞いに、血縁者以外の人だけが来るものなのかは知らないが、これは可笑しいと思う。
二人で、って言っていたが、これも可笑しい。 見ず知らずの人となんて、暮らせない。というか、この可愛いのを、こんなのに渡したくない。

あと、もう一つ気になること。

『どうしてあの人は、違和感を抱かずに答えてくれたのか』

事故に逢っていて、記憶喪失だったとしても、そして、それを知っていたとしても。 最初は驚くのが普通ってところだろう。

「知らない。 私、何が、あったの?」

わざと幼稚っぽく言った。 上目遣いはオマケだ。
にしても、本当にこの『器』は可愛い。

「君は、......いや、知らなくていいんだよ 何も無かったんだよ。」

「なら、何でっ......」

聞き返す前に、体力の限界がきた。 入院してたのもあるのだろうが、この『器』は、体力が無さすぎた。

(かなり訳ありですね。わかります。 まぁ、可愛いから、どうでもいいんだけどさ。  でも、もやもやしたまんまは、嫌だなぁ。)

知らなくていい、何も無かったというのが気になるが、聞く機会は沢山あるだろうと思って、一旦意識体を『出した』。
最低限必要なものだけを置いて、その他のものを『異空間』に出した。この時『器』は、意識を失っている状態になっている。
これは『神娘』の特技みたいなもので、他の『神娘』と相談したいときなどに使う技だ。
『異空間』に『出て』とかいうものの、実体がないので、相手が見えないまま会話しているから、チャットルームみたいなものだと思う。

正直言って、あんまり会話してる気になれない。
仮にでもいいから、実体がほしい。

(この新しい『器』。問題ありすぎでしょ。 はぁ、誰かぁっ)

Re: 『人間』を愛した『神娘』の末路。 ( No.3 )
日時: 2015/12/08 17:33
名前: a-ru (ID: bD140njr)

最近、胃が痛いです。
運動嫌い。

用語解説のターン

『器』(うつわ)
ここでは、『神娘』にとっての人間のことです。
ほとんどの『神娘』が、『器』のことを使い捨てだと考えて、見下しているのですが、さて、主人公ちゃんはどうなのでしょうね?

『天界』(てんかい)
神様の住んでいる場所。
『神娘』の実体とその存在があります。
『神娘』ちゃん達のお家ってところかな?

『神娘』(みこ)
そのまんま、詳しくはお話で。

『普通の意識体』(ふつうのいしきたい)
普通の人間の自我とか、意識のこと。
『神娘』に乗っ取られると、『記憶』をすべて取り込まれ、消滅してしまう。

『意識体』(いしきたい)
『神娘』の意識、自我のこと。
人間を転々としており、実体に戻ることはほとんどない。
存在そのものを知られていないため、迷信や伝説とされている。



疲れたので、今回はここまで。


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