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Re: センセイ×セイト ( No.4 )
日時: 2017/01/06 18:17
名前: 鐶 ◆u8YacDeZBU (ID: sE.KM5jw)

第2話

6時間目が終わり皆がザワザワと
家路につく者や部活に行く者と分かれる。

「環〜ばいばい!」

クラスの女子数人に手を振られ
私も手を振った。

「じゃー僕も行くわ。」

宏樹が鞄とラケットを肩に下げ
教室のドアに向かう。

「実咲によろしくね〜!」

私は宏樹にそう言った。
宏樹は振り返る事なく手を振った。
私はフーッと息を吐き窓の外を見る。

「風間先生〜またね〜」

女子生徒に手を振られる
先生の姿があった。

「気をつけろよ〜」

先生は白いカッターシャツを
腕まくりをし花に水をあげていた。

風間慧
数学の先生
男女問わず生徒から人気がある。

「風間〜早く彼女作れよ〜」

男子生徒とゲラゲラ笑いながら
ジャれている。

「やかましいわ!はよ帰れ!」

先生は手を振り校舎に入ってくる。
私はそれを見計らい
鞄を持ち教室を出る。
背中まである髪を1つに結び
後ろでお団子にする。

階段から足音が聞こえる。
私は小走りで廊下を歩く。

(今日もピッタし!)

私は階段の踊り場に差しかかる。
フッと横を見ると風間先生が
肩を回しながら階段を上がってくる

「あ。倉西」

風間先生の呼びかけに私はフッと笑う

「四十肩ですか?風間先生」

風間先生が私の隣に並ぶ
頭を軽くどつかれる。

「まだまだ若いですよ」

ニッと笑う。
その笑顔がすごく眩しい。
私は胸の高鳴りを抑えながら隣を歩く
美術室のドアを開け中に入る。

机の近くには椅子が置いてあり
その椅子の上に白い白衣があった。

「さて。はじめるか。」

風間先生は白衣に腕を通す
所々に絵の具が付いていて
絵の具の乾いた匂いが風と共に漂う