コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- On Your Mark!!
- 日時: 2014/12/19 00:23
- 名前: 玲馬 (ID: Lq/G8jv0)
初めまして!玲馬と申します!
スポーツ系の小説を書くべくやって参りました!
陸上部の物語を書いていきたいと思います…!
文才は無いのでグダグダな文章になってしまうかもしれませんが
少しでも読みやすくなるように頑張りますのでよろしくお願いします。
登場人物の紹介は文章の一番最後に登場順に書いていこうと
思います!
- Re: On Your Mark!! ( No.1 )
- 日時: 2015/01/04 02:44
- 名前: 玲馬 (ID: Lq/G8jv0)
大きな黒いスーツケースを引いて空港のエスカレーターに
乗っている少女。
青い長髪をポニーテールにした少女は前を見ながら呟く。
「ただいま。日本…。」
そしてエスカレーターを降りると、
同じくスーツケースを持ち、同じ青い髪の少年と向き合う。
少年は少女を見てフッと笑う。
「今までアメリカで兄妹仲良く過ごしてきたが、
別の高校に行く以上、俺たちは敵同士だな。
まあ、せいぜい頑張れよ、琴瀬。」
挑発的な少年の言葉を聞いても少女——琴瀬の表情は
まったく変わらない。
「言われなくても分かってる。そんなこと。
それよりももうすぐバスが来る時間なんだ。
玲騎もでしょ?」
「もうそんな時間かよ…まあいいや、
お前がどんな結果をたたき出すか、楽しみに見てやるよ。」
後ろを振り向き歩きながら玲騎は言う。
相変わらずの余裕ぶった笑みを浮かべながら。
そして琴瀬も兄の姿を少しだけ見送り、自分も
バス停に行くべく歩き出す。
バス停に着き、スーツケースを隣に置いてバスを待つ。
するとバッグに入れていたスマートフォンが鳴り出した。
着信が入ったようだ。
通話ボタンを押し、電話に出る。
「Hello,Kotose.How is Japan?」
(ハロー、琴瀬、日本はどう?)
「Thanks,Alice.№probrem.Nothing changes.」
(ありがとう、アリス。問題ない。何も変わってない。」
「Really?please contact us if there is anything we can do」
(そう?何かあったらいつでも連絡してね。)
「Ok,Thanks」
(うん、ありがとう。)
少しだけの英語の会話を終えると、再びバッグに携帯を押し込み
バスを待った。
・藍井琴瀬(あおいことせ)15 女
髪は青色でポニーテール。長さは背中まで。
目の色は灰色でつり目。
落ち着いているが冷めた性格。
短距離走において中学入学当初から驚異的な記録を
叩き出していた。その実力と性格から通称—氷の女王
中学一年からアメリカにスポーツ留学していた。
留学の際に知り合ったアリスに勧められ潮高校に入学し、
陸上部に入部。
身長160㎝。1年6組
種目は短距離走(100m、200m)
・藍井玲騎(あおいれいき)16 男
髪は青色のウルフカットで首半分までの長さ。
目の色は灰色で切れ目。
中学二年から琴瀬と共にアメリカにスポーツ留学していた。
渚学園に入学し陸上部に入部。種目は短距離走(100m、200m)
琴瀬の兄。身長177㎝。
・アリス・マイルズ 24 女
赤毛のショートボブで茶色の眼鏡を掛けている、
目の色は緑。
天真爛漫で活発な性格。
琴瀬、玲騎がスポーツ留学してきた際に二人に出会った。
帰国後も交流を続けている。
二人に自分の持つ短距離走の技術を叩き込んだコーチでもある。
身長172㎝。
英語が合っているか不安で不安で仕方ありませんが
取りあえずこんな感じです…
- Re: On Your Mark!! ( No.2 )
- 日時: 2015/01/04 02:45
- 名前: 玲馬 (ID: Lq/G8jv0)
「おい!凌太!」
「うわっ!何だよ泪…朝っぱらから…」
泪と呼ばれた男子生徒が凌太と呼んだ男子生徒に
走りながらタックルする。
タックルされた男子生徒は腰を擦りながら、少し
眉間に皺を寄せる。彼の名は黒川凌太。
そしてタックルしてきたのは筑石泪だ。
二人の男子高校生はどちらも潮高校の制服を着ている。
筑石は黒川の首に右腕を掛ける。
「なぁ凌太!知ってるか!?
うちの高校にめちゃくちゃ速いヤツが来るってよ!
しかもアメリカから帰ってきた帰国子女だぜ!?
陸上部入るかな!」
「ったく…朝っぱらからテンション高ェよなお前も…
知ってるよ。氷の女王だろ。
同じ中学だから知ってるよ。まあ、うちの陸上部に
入るかは知らんが」
「マジかよ!お前、そいつと同中なんだ!?
すっげぇー!そいつどんな奴なんだよ!
やっぱ速ェの??」
興奮しながら話す筑石とは違い、黒川は冷静に少し
呆れたように話している。
「…はぁ。ああ、速いよ。とんでもねぇ化け物だ。
だが、同時に本当に氷みてぇなやつだったよ。
本当に氷の女王って呼び名がピッタリだ。
まあでも、アイツが一年の時の冬にアメリカに
行っちまったからな…あとは知らねぇよ。」
「へぇ〜。すげぇ奴。
凌太がそう言うんだったらきっとすげぇんだろうな。
お前って結構、目利きだし?」
「目利きって…何だよそれ…」
筑石が黒川を見ながらニヤニヤしながら言う。
それに対して黒川は苦笑する。
すると筑石が思い出したように…
「あっ!そういえばさ!そいつの兄貴が渚学園に
入学したらしいぜ!?」
筑石のその言葉を聞き、黒川の表情は変わり、
さっきまでの困惑した顔から真剣な顔に一変する。
「…玲騎…」
「ん?何か言ったか?」
「いや、何でもねぇよ。」
そうして二人は再び、校舎に向かって歩いていく。
・黒川凌太(くろかわ りょうた)16 男
髪の色は黒で短髪。少しツンツンしている。
目の色は紫で切れ目。身長178㎝
種目は短距離走(100mと200m)と400mリレー。
潮高校2年の陸上部。
冷静な性格だが物事をしっかりと見極める目を持っている。
琴瀬、玲騎と同じ中学出身。
中学の頃は玲騎とは親友でありライバルだったが…。
2年4組
・筑石泪(ちくいし るい)16 男
髪色は薄茶色の癖毛で肩に付くくらいまでの長さで
一つで束ねている。目の色は緑色でたれ目。身長180㎝。
種目は跳躍(走高跳)
潮高校2年の陸上部。
単純だが明るいムードメイカー。
イタリア人の日本人のハーフ。
2年4組
・潮高校(うしおこうこう)
陸上では過去に総体出場の経験も持つ高校。
陸上の強豪校としては県内では名の知れた学校である。
琴瀬が入学した高校。男女共学。
制服はブレザー。
男子:茶色のジャケットに灰色の長ズボン。
赤いネクタイ。
女子;茶色のジャケットに灰色のチェック柄のスカート。
赤いリボン。
・渚学園(なぎさがくえん)
潮高校と同じく総体出場の経験を持つ陸上の
強豪校。
琴瀬の兄、玲騎が入学した高校。男女共学。
制服は男子は学ラン。女子はセーラー服。
男子:黒い学ランに黒い長ズボン。
女子;紺色のセーラー服に白いリボン。
- Re: On Your Mark!! ( No.3 )
- 日時: 2015/01/04 02:46
- 名前: 玲馬 (ID: Lq/G8jv0)
琴瀬は校舎の昇降口に居た。
クラス表を見ていたのだ。華やかな桜柄の紙の
入学おめでとうの下にあるクラス表から自分の
名前を探し出す。
1年6組 藍井琴瀬
見つけた。
クラスも分かったので教室に向かうべく、
下駄箱に近づいて行った時だった。
後ろから声を掛けられる。
「おい!そこのお前!そう!お前だよ!」
口は悪いが声が高いので女子生徒だろう。
何だろうかと思って振り返る。
すると、その女子生徒はジャンプして琴瀬に近寄った。
「やっぱり琴瀬だ!琴瀬!俺のこと覚えてるか!?
俺だよ!京だよ!」
ニコニコしながら琴瀬の肩に手を掛け、話す彼女に
琴瀬も驚きを隠せなかった。
あまりに突然のことで未だに動揺しているのだ。
「黒川…京…?」
「そう!黒川京だよ!やっと思い出してくれた!
じゃあ!兄ちゃんのことも覚えてるよね!
黒川凌太!」
「え…うん…覚えてる。黒川先輩のことなら覚えてる。」
黒川京、同じ陸上部だった。勿論、出身中学も同じだ。
長距離走の選手であり、男子並みの体力を持っていた。
「お!教室行く途中?琴瀬は何組なんだよ?」
「私は6組だけれど…」
「だったら俺と一緒だな!一緒に行こうぜ!」
クラスを答えるなり京は満面の笑顔を琴瀬に見せる。
そしてクラスも一緒だということで京と共に教室に
向かった。
「京は…またここの陸上部に入るの?」
「俺?もっちろん!俺は陸上部に入るよ!
また長距離のタイム更新してやるし!
京はどうすんだよ?」
「私は…多分、入ると思う。進学にも有利だし…」
琴瀬の答えに京は少し疑問を持った顔をする。
まるで腑に落ちないと言いたそうな顔だ。
「琴瀬…変わったな。前より…」
「そう?私は…前と同じだと思うけれど。」
琴瀬のその声には少しだけ冷たさと棘が混じっていた。
まるで遠回しに余計なお世話だと言っているようだった。
それを感じたのか京も聞くのをやめてしまった。
話している間に教室の前に来た。
そしてチャイムが鳴る。
「やっべ!早く席つかねーと!」
そう言って京は走って席に着く。
琴瀬も自分の席に着いた。
—— 一人の少女の、藍井琴瀬の物語は始まった。
・黒川京(くろかわ けい)女 15
髪色は黒でベリーショート。目の色は紫で
パッチリ目。身長158㎝
男勝りで活発だが誰とでも仲良くなれる。
何というか人に愛される人間。
潮高校一年の陸上部。
種目は長距離走(1500m)
男子並みの体力を持っている。
二年の黒川凌太の妹。
琴瀬とは中学の頃からの友達。
1年6組
- Re: On Your Mark!! ( No.4 )
- 日時: 2015/08/25 10:54
- 名前: 玲馬 (ID: SZdn/z4g)
「えっと…陸上部陸上部っと…」
目つきの悪い、少しでも話しかけたら食らい付いて来そうな
男子生徒が陸上部の入部希望者が集合する教室を探していた。
すると、そこに金髪の中性的な女性らしさのある人物が
話しかけてくる。
顔だけみれば女性だが服装からして男子生徒だろう。
「あら、坊や。陸上部の教室をお探しかしら?」
「ん…そうッスけど…アンタ誰スか?」
初対面の相手、しかも先輩に向かってアンタとは
何と失礼極まりない態度だろうか。
男子生徒のそんな態度を見て、中性的な男子生徒の
隣にいた二年生の女子生徒が注意しようとする。
「ちょっと!アンタねェ!初対面の先輩に向かって
アンタはないでしょ!」
「いいのよ。愛衣ちゃん。」
「でも部長…」
「大丈夫。どの学年にも一人くらいいるから。
ふふ…私は嶺紫。
潮高校の陸上部の部長をしてるわ。
で、この子が二年の美袋愛衣ちゃん。」
微笑みながら嶺は美袋を宥め、美袋は黙るが
目の前の一年の男子生徒を睨みつけながら
不服そうな、まだ物を言いたそうな顔をしている。
「陸上部の部室なら、すぐそこにあるわ。
坊や、一緒に行ってあげましょうか?
私は部長だから、どうせ行かないと駄目だし。」
「じゃあ、一緒に行くッス。」
男子生徒は嶺を見ながら、そう言った。
そして前を行く二人に着いて行くようにして
教室に向かう。
すると突然、美袋が振り向く。
「アンタ!陸上部に入る前にちゃんと、その
しっつれいな態度直しといてよね!
そんな奴が入部するなんて認めないんだから!」
吐き捨てるようにそう言うと、足早に教室に
入って行ってしまった。
「はいはい…」
男子生徒は呆れたようにそう言った。
そして教室に入ると、もう何人かの生徒が
席に付いていた。
その中には勿論、琴瀬、京の姿もある。
「嶺さん、この子で最後ですか?」
「ええ、この子が最後だと思いますよ。
柳先生。」
柳と呼ばれた教師が椅子から立ち、嶺に
問う。
嶺は男子生徒を席に座らせてから返事をする。
「では嶺さん。君も席に付いてください。」
嶺に席に座るよう、指示した後、教卓の所へ
来る。
「皆さん、初めまして。僕は潮高校の陸上部の
顧問をしている柳です。
皆さんは陸上部への入部希望者ということで。
まあ今更、無駄に話をする気はありません。
陸上部に入るということはどういうことであるか
皆さんはよく分かっていると思いますから。
僕から言うことはただ一つ、一年の皆さん、
潮高校の陸上部に入部してくれてありがとう。
これだけです。」
短く簡潔な話を済ませると、ニコリと笑顔を作る。
「あの笑顔、ホントこえぇよ…。
あんな優しそうな顔して練習、マジでキツイからな…」
後方の席の筑石が隣に座っている黒川に
小声で話しかける。
「筑石君。聞こえていますよ。」
「さ…さーせん…アハハ…」
引きつった笑みを浮かべながら泪は言う。
柳センサー恐るべし。
「それでは、藤原さん。彼等を部室に案内して
頂けますか?
一年生の練習メニューはメニュー表に書いておきました
からそれを見て指示をお願いします。
嶺さんは話があるので、僕と一緒に職員室へお願いします。」
「分かりました。」
藤原と呼ばれた女子生徒は鞄を持つと、席から立つ。
「じゃあアンタ等、今から部室に案内したるから
付いてきて。」
藤原の言葉は方言だ。京言葉というものだろう。
部室に行く途中で美袋が先程の目つきの悪い男子生徒の
もとへ来る。
「そういえばアンタ、さっき嶺部長に名乗れって言った
癖に自分の名前言ってなかったわよね。
アンタも名乗りなさいよね!」
「はぁ…。俺は大伴雷ッス。
…これで満足ッスか?」
「なっ、何なのよ!もう!ホント、アンタって
失礼な奴!」
美袋がムスッとして怒っている。
そんな美袋を宥めるべく、近くにいた黒川が美袋の
方に右手を置く。
「まあまあ、愛衣。そんな怒んなよ。
嶺部長だって言ってただろ?
毎年、一人はいるってこういう奴。」
「そーだよ!美袋!あんまりもうもう言ってると
牛になるぜ!」
美袋を宥める黒川に筑石もいつの間にか加勢
している。
しかしそんな筑石を美袋が睨み付け。
「アンタは黙ってて!」
「はいすみません!」
いつも通り、黙らせる。
お約束だ。
そんなことをしている間に一行は部室の前まで
辿り着いた。
・嶺紫(みね むらさき)男 17
髪色は金髪で一つで束ねている。
目の色は薄紫で切れ目でまつ毛が長い。
左目が前髪で隠れている。ピンク色のリップを塗っている。
身長178㎝。
種目は跳躍種目。(走高跳)
潮高校三年の陸上部で部長。優しく冷静だが怒ると怖い。
「嶺君」は禁句。おネエである。
3年5組
・藤原五十鈴(ふじわら いすず)女 17
髪色は黒で太ももまでのロングストレートヘアで
前髪はパッツン。
目の色は赤で切れ目。身長171㎝。
種目は400mH。4×100mリレー 4×400mリレー
潮高校三年の陸上部で副部長。
物静かで多くを語らない。少し闇を持った雰囲気がある。
ちょっと冷たい。
京都出身の為、京都弁で話す。八ッ橋黒ゴマ味が好き。
3年6組
・美袋愛衣(みなぎ めい)女 16
髪色はオレンジのショートヘア。
目の色は薄茶色でパッチリしている。
身長160㎝。
種目は跳躍(走幅跳と三段跳)4×100mリレー
潮高校二年の陸上部。
気が強くてしっかり者で強く言いすぎてしまうところも
あるが根は優しく頑張り屋。
黒川凌太とは保育園の頃からの友達。
2年4組
・大伴雷(おおとも らい)男 15
髪色は灰色でツンツンしている。目の色はオレンジで
三日月眼。オレンジ色の黒い稲妻マークが入ったバンダナを
頭に巻いている。
身長157㎝。
種目は短距離走(100m、200m)と4×100mリレー。
潮高校一年の陸上部。
短気で生意気だが仲間想いなところもある。
背が低いのが悩みなので身長に関する話題を出すと
ムスッとしてしまう。
1年3組
・柳優(やなぎ ゆう)男 27
髪色は薄茶色で目の色は紫色で垂れ目。
身長182センチ。
潮高校の陸上部の顧問。担当教科は数学。
優しくいつもニコニコしていてふんわりした雰囲気の
先生だが練習メニューはかなりハード。
笑顔のままで怒るので逆に怖い。
黒川凌太、筑石泪の担任。
現役時代の種目は中距離。
- Re: On Your Mark!! ( No.5 )
- 日時: 2015/01/04 02:50
- 名前: 玲馬 (ID: Lq/G8jv0)
陸上部の部室前に集まった一年生達。
副部長の藤原は彼らに指示を出す。
「ほな、部活動紹介の紙に書いてあった通り、
皆、各自で持ってきたジャージに着替えて。
うちはグラウンドで待ってるから、着替え終わったら
集まってきてな。
男子の部室はそこ。女子は上の階の右端。
で、マネージャー希望の子は残って」
部室に指を指し、一通りの指示をしてから
一年生達を部室に向かわせる。
「あれ?あんたもはよ、部室行きや。」
目の前に残った一人の男子生徒を見つけるなり
男子の部室を指さして、指示する。
しかし、その生徒はおどおどしながら…
「あ、あの!僕、マネージャー希望なんです…」
「え!そ、そうなん?…てゆーことは君が
マネージャー希望の白野君?」
「は…はい…。やっぱり珍しいですよね…
男子でマネージャーなんて…」
相変わらず白野はおどおどしている。耳を真っ赤にしながら
藤原と話している。
そんな白野を見ながら藤原は冷静に話をする。
「ホンマ、めずらしいわ…。男子でマネージャーねぇ…
それに下の名前、静やろ?女子生徒さんやと思ったわ。
まあ、ええわ。じゃあ白野君、今日は体験は部員希望の
人だけやからマネージャーは見学だけでええよ。
もう一人、二年の水谷さんが来るからその人の仕事見てな。」
「は…はい!」
「ほな、グラウンドの方、先行ってよか。」
「はい!」
「良い返事やけど、そんな気張らんでもええやろ…。」
「はい…」
やたら良い返事をする白野を見て藤原はため息を着きながら
言う。
それを聞いて白野の返事は再びおどおどした小さな返事に
戻ってしまった…。
そんな話をしながら、グラウンドに着くと、着替えを終えた
一年生達がだんだんと出てくる。
それに二年生と三年生も来ていた。
・白野静(しろの しずか)男 15
髪色は黒でアホ毛がある。
目の色は水色でパッチリしたたれ目。
身長160センチ。
潮高校陸上部の一年のマネージャー。
元は選手としての入部が希望だったが
心臓に先天性の疾患を持っており更に運動音痴
である為、マネージャーとして選手のサポートを
することに徹した。
内気で恥ずかしがり屋だが優しい。
1年6組
・水谷燕(みずたに つばめ)女 16
髪色はピンクで膝までの髪を二つに束ねている。
目の色はオレンジでパッチリしている。
身長163センチ。
潮高校陸上部の二年のマネージャー。
優しく可愛らしい性格。選手のサポートをするべく
日々、陸上競技の研究、テーピングの巻き方の練習を
している。
二年の男子生徒から絶大な人気を誇る。
愛衣とは仲良し。2年6組「
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