コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 彼女の命は、未だ散らない。
- 日時: 2016/07/09 19:05
- 名前: 深海 (ID: eLuLNElF)
初めまして、深海 (ふかみ)という者です。
まずは、このページを開いて下さり、ありがとうございます。
この小説は、一応、『青春恋愛小説』ですが、いくつか注意がございます。
・恋愛小説ですが、中々くっつきません。友達以上ぐらい。
・というかのんびりだらだらしてるかも。
・恋愛小説を書くのは初めて、いや、小説を書く事にまだまだ慣れていないので、不自然な所があるかもしれないです。
・物語の視点がころころ変わります。
・主人公が変わってる、いや変人、いや設定がファンタジーです。
・100%明るい物語ではありません。
・書きたい時に書く、がモットーなので、更新は亀です。
・荒らし、暴言は一切禁止させて頂きます。
これらの事が了承して頂ける方のみ、小説をお楽しみ下さい。
■目次■
◆Chapter1
□Prologue >>01
□Episode1 >>02 >>03
□Characters >>04
◆Chapter2
□Episode2 >>05
□Episode3 >>06
□Episode4 >>07
□Episode5 >>10
□Episode6 >>11
□Episode7 >>12
□Episode7.5 >>13
◆Chapter 3
coming soon……
- Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.4 )
- 日時: 2015/10/05 19:38
- 名前: 深海 ◆XAZUAOywuY (ID: SGjK60el)
□Characters
■迫河 未散 〜Michiru Sakokawa〜
年齢:16歳 (高校2年)
性別:♀
性格:掴み所がない。
物事に対しての執着心が全体的に薄い。
自身の事をあまり話さないが故に、ミステリアスと思われる。
容姿:身長159cm。
藍色のショートカット、水色の瞳を持つ。
家族構成:不明
備考:不死身である。
■ 蜂須 瑞貴 〜Mizuki Hachisu〜
年齢:16歳 (高校2年)
性別:♂
性格:お人好しで、世話焼きな少年。
他人を助けたいという思いから、面倒事にも顔を突っ込む事はしばしば。
面倒見が良く、人望が厚い。
容姿:身長171cm。
金に近い茶髪、深紅の瞳を持つ。
顔は良い方。
家族構成:兄(24歳)、弟(12歳)
備考:家事全般得意。オカン体質。
多分、これからも増えると思います。
- Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.5 )
- 日時: 2015/10/16 19:09
- 名前: 深海 ◆XAZUAOywuY (ID: uFFylp.1)
□Episode2
■ 変なヤツ
「おはよう、迫河。」
「……はぁ。」
飛び降りがあったあの日から、コイツ……蜂須君は、私に良く話し掛けて来るようになった。
現に今も、下駄箱で挨拶をされている訳だし。
私はさっさと教室に向かうべく、足を早めるが、何故か蜂須君は隣に並んで、一緒に歩いている形になってしまった。
「……何で隣にいるんだ。」
思わず呟いてしまい、しまったと思った。
これでは、私から会話を投げ掛けているものではないか。
だが、そんな私の気を知る事もなく、蜂須君はこちらに顔を向ける。
「何でって……。理由なんか考えた事もなかったな。
うーん……、強いて言うなら、迫河と話したいから?」
そんな困った様な顔で言われては、こちらもバッサリと切り捨てられない。
私は、そんな自分にイライラした為、1つ舌打ちをして、一層足を早めた。
******
「ねぇ、迫河さん。」
一限目が始まる前。
机に教科書やらノートやらを出していた私の元へ、数人の女子生徒が話し掛けて来た。
「……何?」
すると、リーダー格であろう、派手な女子は目付きを鋭くした。
「迫河さん、瑞貴君と一緒に登校してきたでしょ?
どういう事?」
これだ、私があまり蜂須君と話したくない理由の1つは。
蜂須君は、女子に人気があるそうで、それが原因で女子の間ではトラブルが起きる事も少なくない。
話した、メールした、委員会が一緒の人は要注意。
勿論、蜂須君本人は知らない。
まぁ、私も今、こうして尋問されている訳だが。
「……どうもこうもないよ、偶然。
それに、君達みたいな面倒な監視がついている男となんて、極力関わりたくないと思ってるから。」
「はぁ!?」
私が放った言葉に対して、リーダー女子は顔を真っ赤にする。
すると、丁度チャイムがなり、教師が入って来る。
「ほら、早く戻った方が良いんじゃない?」
女子達は、私を睨むと、急いで着席した。
周りの生徒達は、私と女子達をちらちらと交互に見る。
そういや、私もクラスから見てみると、かなりの変人なんだよな、と今さらながら思い出した。
そう心で呟いていると、不意に蜂須君と目が合う。
蜂須君は、私に向かって微笑みかけ、小さく手を振って来た。
私はスッと目を逸らし、再び思った。
こんな私の様な変人に構う蜂須君の方が、よっぽど変なヤツだ、と。
- Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.6 )
- 日時: 2015/12/02 17:18
- 名前: 深海 ◆XAZUAOywuY (ID: 0O230GMv)
□Episode 3
■交流
「迫河は、もう少しクラスメイトと話した方が良いんじゃないかな。」
私は黙ってそれを聞き流した、昼休み。
◆◆◆
話は数分前に遡る。
屋上で食事をとっている私の横には、何故か蜂須君がいる。
私は栄養補給ゼリーを片手に、手すりに体重を預けて立っていた。
一方、蜂須君は私の隣に座り、弁当を食べている。
食事のスタイルが男女逆だ、とどこかから言われそうだが、事実なのだから仕方ない。
屋上につき、私が栄養ゼリーの封を開けた直後、蜂須君が弁当片手に「一緒に食べて良いかな?」などと屋上に来た。
勿論私は許可した覚えがないし、許可の有無に関わらず、無視を決め込む気でいたので、まぁどうでもいいかと思っていた。
しかし、蜂須君は話し上手な部類であるらしく、私は僅かながら会話をしてしまった。
ほぼ「はぁ。」「ふぅん。」「へぇ。」しか私は言っていないが。
クラスメイトの事、部活の事、教師の事。
初めて耳にする様な話ばかりだったが、相槌を打っていた。
他人の事を話して、一体何がそんなに楽しいのだろう。
私は素朴な疑問を抱きながら、いつの間にか空っぽになった栄養ゼリーのパックを片手に、出口へと向かおうとする。
すると、蜂須君がいきなり、話の流れを切って、冒頭の言葉を言ったのだ。
「迫河は、もう少しクラスメイトと話した方が良いんじゃないかな』と。
それに私は一瞬立ち止まったが、それを悟られない様に直ぐに屋上から出た。
クラスメイトと話す、ね。
「簡単に出来ないから、こんなに苦労してるんじゃないか」
私以外、誰も居ない屋上と廊下を繋ぐ階段で、私はひっそりと言葉を宙に放った。
そして、この後、私は思いもよらない出来事で、否が応でも、クラスに関わっていく事になるのだが。
- Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.7 )
- 日時: 2015/12/22 23:35
- 名前: 深海 ◆XAZUAOywuY (ID: f5yb.dIk)
□Episode 4
■不死身と善人
屋上での一件の後、蜂須君は5限目が始まる直前に教室に戻って来た。
目を合わせると面倒なので、私は視線を蜂須君から校庭に戻す。
5限目は授業ではなく、学級活動。
学級委員やら、立場が上の者達が騒いでいるから、恐らく、近々行われる文化祭絡みの事について話しているのだろう。
文化祭など、私はどうせサボるし、関係がない。
幸いにも、私の席は窓際で、周囲に巻き込まれない位置にある。
私には無意味な話をしているので、少し一眠りをする事にした。
◆◆◆
私が目を覚ましたのは、5限目の終わる3分前。
ほぼ、この時間は眠りについていた事になる。
まだ寝ぼけ眼のまま、視線を黒板に向けると、一瞬で眠気は吹っ飛んだ。
何故ならば。
黒板に、白いチョークででかでかと『文化祭実行委員』と書いてあり、その下には、『迫河』と私の苗字が書いてあったからだ。
迫河という苗字は、この学年の中では私一人だけだ。
そして、あろうことか、私の苗字の隣には、今、私が鬱陶しく感じている、あの蜂須君の苗字が書いてあるではないか。
私が眠っている間に、何がどうなってこうなった。
しかし、いくら考えても黒板の文字は変わりはしないし、誰も異論を挟まない。
「じゃあ、実行委員の皆さんは、この後、残ってって下さーい」
学級委員の間延びした声がこんなに苛ついたのはコレが初めてだ。
号令がかかり、生徒は帰り支度を始める。
私もなに食わぬ顔で帰ってやろうかと思ったが、それは出来なかった。
蜂須君が、わざわざ私の目の前に来たからである。
「......コレは君の仕業か、蜂須君」
私は黒板の文字を指差して問う。
すると、蜂須君は小さく微笑んだ。
「うん。
丁度迫河寝てたし、俺も実行委員やるつもりだったし」
「だからと言って、許可なく私の名前を使わないで欲しい。
私は御免だ、そんな面倒な委員。
担任に話して、変わってもらう事にする」
教室は、いつの間にか私達2人だけになってしまっていた。
私は、そんな教室を後に、職員室へ向かおうとした。
しかし、蜂須君の言葉が静かな教室に、綺麗に響いて、私は思わず足を止めて振り向く。
「......?」
「だから、今更無理。
さっき、他の実行委員の人が委員名簿に名前書いて提出しちゃったし、あの名簿、教頭に出す物だし、うちの担任は結構適当だし。
そろそろ名簿が受理されてる頃だと思うよ」
爽やかな笑顔で、蜂須君はサラリと恐ろしい事を口にした。
「......何で、そこまで」
私は独り言の様に呟く。
けれど、閑静な教室内では、蜂須君の耳に届いた様で。
「だって、ここまで強引にしないと、迫河、俺どころかクラスの皆とも関わろうとしないし......」
それに、と蜂須君は悪戯っぽく笑った。
「コレによって、迫河がもっと交流を深めてくれたら良いなぁ、と思って」
それに対して、私は、段々と心が冷めていく。
あぁ、やっぱり、目の前に立つ、善人のクラスメイトは、分かっていない。
こんな特異な体質の苦しみを、理解出来るものか。
「私は、周りの生徒とは違う、蜂須君とも違う。
そんな私が、普通の人と馴染める訳がない」
そう吐き捨てると、蜂須君は何故か驚いた様な、悲しい様な表情をした。
「実行委員の仕事はするよ。
だけど、私は極力、クラスメイトとは関わらない」
私は、静かに、自分の席へと戻る。
蜂須君は、私の顔を見つめてくるが、何も言葉は発さなかった。
- Re: 彼女の命は、未だ散らない。 ( No.8 )
- 日時: 2015/12/19 17:04
- 名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: B4StDirx)
- 参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目 織、リザ、桜里
初めまして、夏目というものです(*´ω`*)
題名が気になって見に来ました…!
何と言ったらいいが分かりませんが…文章が綺麗で、情景?等も細かく書かれていて凄く読みやすくて、話の内容も分かりやすくて私の好きなタイプですらすらと読むことができました(*^^*)
文化祭の実行委員…未散ちゃん頑張ってください…!
こ更新頑張ってください!応援してます!
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