コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 嗚呼、救いようのないクズへ。【オリキャラ募集】 ( No.7 )
日時: 2015/10/17 22:29
名前: 澪 (ID: d4ff9UDO)

「好きな人ができた。」

その言葉に、目の前の鷹夜智鶴は剣道終わりのスポーツドリンクをもったいなく、ぶっ、吐き出した。

「きたねーぞ、ゴラァ。」
「ちょ、しょうがないでしょ!澪が好きな人って言うと哀れにもペットのようになりさがった平くんみたいな脅しの材料ができた人でしょう!?で、誰なのよ!?」

私の暴言に目もくれず捲し立てるように早口で喋る智鶴。あ、平ねー。ほんと便利だよ。主にパシリとストレス発散として。

「う、うそだよなあ?な?な?」

顔面蒼白と言った様子でぷるぷると震えながら視線をちらちらと見やる高杉廣。うざい。お前は存在しているだけでゴミなんだよ、世界様に謝れ。

「さて。では話そうか。」

時間は数時間というか何日か前に遡る____




「あ、あのねっ、理央くんのことが…!」

部活帰り、帰ろうとした時私は見た。

片方は私の幼なじみの理央。
もう一人は、地味だけどかなり可愛い子。

お判りだろうが告白ターッイムである。

本来の私ならばそこで「ねえねえなにしてんのお?挨拶がてら写真ばら撒いてもいい?」とクズっぷりを発揮させ脅しの材料を手に入れるのだが、なぜか私は動けなかった。

「あー、えっとー…」

もごもごと口ごもる理央。満更でもなさそうな様子にイライラと苛立ちが募り、それとともに謎の不安感が私を襲ったのだ。

ふむ。イライラを発散させる為にシャッター音でも押してみようかな。

カシャリ、という音と共に私はその場から逃げ去った。



「と、言うわけなのだ。」

すると、智鶴は納得いかないと言わんばかりに首を傾げた。

「でも、ただ単に大事な幼馴染みが取られそうで嫌だった、て言うのは?」
「そうだそu「黙れ」…」
「理央が他の女子と喋ると理央も殺したくなる。」

真顔で言うと明らかに引いた目でうわあ、と智鶴は言った。

「まあ、いいわ。とりあえず理央が好き前提でいくのね、わかったわ。」

そして、私の純愛物語は、今、始まr___

「始まらないわよ。」