コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.16 )
- 日時: 2015/11/25 00:58
- 名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: H/64igmC)
第三章 古代竜
〜2〜
パーティから私一人が抜けて。
私は早速、武器おじさんのもとへ向かった。
「おじさーん!」
「お、いらっしゃい!」
ガヤガヤと音がする。
店内は人でごった返していた。
「ルーシーか。久しぶりだな。どうだ、調子は」
「順調ですよ」
私とおじさんは軽く会話をし、早速本題に入る。
王女たちからは『戦いの際、あなたに幸運をもたらすでしょう。あなたの実力を見越してこれを授けます』とのこと。
戦いの事は何でもかんでも武器おじさんに聞いている私である。
「こ、これは……!」
実物を目にしたとたん、おじさんの目が変わった。
なんと言うのか、きらきらしていた。
「降魔の剣の証とトライデントの証!!」
おじさんが興奮して私の肩をぶんぶん揺らす。
「お、おじさん、落ち着いて……」
やっと手を離してくれたおじさんがコホン、とわざとらしい、咳をした。
風邪かな?
「降魔の剣とトライデントの証。この二つは、自分の好きな剣に装着することで、かなりの力を発揮できる。しかも、自分の好きな時に他の武器に付け替える事も可能だ」
おじさんは今、本当に生き生きしている。
目がランランとしていて、ちょっと怖い。
さすが、武器屋を開くだけはある。いわゆる現実でのオタクだ。武器オタク。
「これが前話した、魔法剣でもある」
……ほう。ほほう。ほほほう!
「で!どんな性能があるの!?」
私は武器オタクではないぞ。魔法オタク予備軍だ。
「まず、降魔の剣の方は闇魔術系の魔法が、トライデントは光魔術系の魔法が使えるようになる。お前さんの本来の職業は魔術師だから、これで魔属性全制覇だ!!」
本来のって……。
まあ、一見剣士に見えるらしいから良いけどさ。
「つける方法は?」
「そのまま。命じるだけ」
「……?命じる?」
AI機能搭載とか。
「そうだ」
よくわからないけど、試してみた。
「えーと、この武器に……つく?ついて?ください?」
果たして「つく」なのだろうか。
装備?装着?こっちの方がかっこいい。
……とにかく、疑問符だらけの命令だった。
すると、ちょうど今装備している二本の剣と証が光りだし、ちょうど剣の十字に交わるところにマークが浮き出ていた。さらに、いわゆる剣ではなくなって。
ライトセイバー?的なものになっていた。
とりあえず、武器オタク……じゃなかった、おじさんにお礼を言ってから、宿に戻った。
自室に入ってから、ベッドに腰掛け、「あの」剣を取り出す。
ステータス
降魔の剣 攻撃力 25倍
命中率 87%
特殊スキル 漆黒の闇……相手に闇魔術で攻撃。味方のHPを全回復。
トライデント 攻撃力 25倍
命中率 87%
特殊スキル 聖なる光……相手に光魔術で攻撃。味方のMPを全回復。
なんだか、恐ろしい武器だった。
なんじゃこりゃ—————!!!!!!
チート過ぎるやろ!
……なんかもう無敵な気分。
こうして見ると、二つは対になっているのか。武器オタクが興奮していたのも頷ける。
このチート武器を持つのは逆に危険な気もするのだが……。
まあ、ここでうじうじ考えていても仕方がないので、斡旋所に出向く。
出来ればそこでストーリークエストなるものを受託したかったのだが、あいにく今は何もなく、いつでもやっているクエスト———簡単な討伐依頼を受託した。
クエスト内容
「北の森」の、ロックバードを三体退治せよ。
ありきたりのクエストだった。
「ちゃっちゃか済ませて、次いくかな……」
私がちょうどそうつぶやいた時だった。
「誰か〜!古代竜———エンシェント・ドラゴンを狩るのに協力して〜!」
少年の声が聞こえた。
———
やっぱり短いですね……。これで一人登場です。が、投票にはカウントしません♪
そういえば、締め切りを決めていなかった……。考えないとっ!